2012年8月9日木曜日

松原湖へ

今日の夕方から甲府に向かって出発します。松原湖は目と鼻の先。それならそのまま行ってしまえばいいけれど、夜人気のないところを通るのは怖い。バックミラーに居るはずのない人が映ったりしたら・・・きゃー!これでも非常に怖がりなのです。甲府で温泉につかってビールを飲んで、猫のいないベッドで寝るのは極楽にちがいない。ちょっと気になるのはたまさぶろうのことで、最近異常に甘えたがる。どこか体の具合が悪いのかもしれない。以前検査した時は、腎機能が4分の3機能していないという。尿の量が非常に多く、これは良くない兆候なので、覚悟がいるかもしれない。とはいえ、それも時の運だから心配してもどうにもなることではないので、可哀そうだけど置いて行く。これが犬だったら連れて行って、林の中を散歩させてあげられるのに。すこし心を残しながら、行ってまいります。道中渋滞がひどくないことを祈りながら。明日から初対面の方たちとの練習が始まる。いつでもこのワクワク感がたまらない。

2012年8月7日火曜日

岡本忠成の世界(すばらしいアニメーション)

岡本さんは私たちの愉快なスキークラブ「雪雀連」の初期の頃からのメンバーだった。亡くなって22年、山田会長がいつも懐かしそうにお名前を口に出す。奥様のさとこさんは今でもスキー仲間としてご健在。岡本さんのアニメには常連の、のんちゃんのお人形が出演している。「おこんじょうるり」を初めてみた時は涙が止まらなかった。一コマずつ手作業で動かして、気の遠くなるような作業をしたに違いない。そして画面からは豊かな世界が伝わってくる。素朴で心優しい日本人の原点がここにある。ぜひ会場に足をお運びください。写真をクリックすると拡大されます。少し見難いかもしれないので念のため。9月8日(土)午後1時30分、日経ホール(大手町)です。

2012年8月6日月曜日

帰省ラッシュ対策

松原湖のコンサートの練習は10日から、本番は12日午後2時。練習日の10日の朝出発するつもりだった。そういえば世の中はお盆の最中。帰省ラッシュが始まるころかなと交通情報を見たら、あらまあ、最大35キロの予想が出ている。しかも、ちょうど出かけようとしていた時間帯に。この予想は本当によく当たる。通常なら30分位のところが2時間前後かかるらしい。その渋滞の中で事故でも起きようものなら、目も当てられない。それで考えたのはとんでもなく早い時間に出ると言うこと。同行予定のピアニストに連絡して、早朝出られない?と言ったら、私は電車で行こうかなと言うつれない返事。なるほど、その手もあるか。調べてみると彼女の最寄駅の荻窪を10時ころの電車に乗れば、13時過ぎには小海あたりに到着する。私もそれなら電車でと考えたけれど、あちらに着いてから必ず車が必要になる。それに、ワインやビールを沢山持っていく予定だったので、車でないと少しつらい。それではあなたは電車にして、私は早朝出るからと言ったのだが、まてよ、前日の夜出かけるのはどうだろう。渋滞も少ないし、目的地まで行かなくても近くまで行って、ビジネスホテルに泊まれば楽じゃない。一番最寄りの大きな町と言えば甲府。甲府になにか・・・ドーミーインを見つけた。贅沢言わなければ安い部屋もある。なんといっても温泉なのがいい。このホテルは仕事で全国を飛び回っていた頃たまに利用した。女性をターゲットにしているのか、女性客が多い。温泉だからいつでも大浴場に入れる。性分がせっかちなので、何としても近くにいるのが安心だから、仕事の時も必ず前の日に出かけることが多かった。本当は目的地に行ってしまえば話は早い。でも、早く言っても私の出番は10日から。泊るところは大きな部屋に数人が一緒ではつらい。それで近くのペンションを予約してもらったら、これが宿泊代4000円と異常に安い。大丈夫かこの宿はと思っていたら、予約してくれたこのコンサートのマネージャーのTさんから、安すぎるので心配ですというメールが来た。まさか出る?そうこうしているうちに運の良いことに、小海町のコテージが一軒キャンセルが出たというので、そちらに泊まれることになった。これなら夜通し大騒ぎしても大丈夫。とか何とか言って、あっという間に寝てしまうのがいつもの私のパターン。帰りの渋滞も又耐え忍ばなければならない。やたら車を使うと言うのも、そろそろ考え直さないといけないかもしれない。

2012年8月5日日曜日

がんばれ!(元)国立市長

1999年並木沿いに計画された高層マンションが町の景観を損ねるとして市民が反対、並木と同じ高さにするように条例が定められた。そのために業者がこうむった損害3000万円を市は賠償した。その後市民の税金で払うのは納得できないとする一部住民が、その3000万円を当時の市長だった上原君子さん個人が支払うように裁判を起こしたと言う。国立にはよく行く。一ツ橋通りは並木が美しい。その向こうににょっきりと高層マンションが顔をだすなんて本当にいや。国立は学園都市として落ち着いたたたずまいと、私が学校に通っていた頃からおしゃれなお店が多かった。今でも一部の喫茶店などは健在で町全体の雰囲気はあまり様変わりはしていない。富士見通りにスーパーや飲食店の入っている雑居ビルができた。やや低俗な感じにはなってきたけれど、これが建物の高さ制限でかろうじてこの程度でとどまっているのだと思う。私は原始人だから考え方はいつも後ろ向き。発展や虚栄を求めない。「足るを知る」の精神でいたいものだと常々思っている。日本はバブルがはじけた上に恒常的な不景気で、世界経済のランク付けからも転落の一途。一時期はなんでも一番でないといけないという風潮だったけれど、それがどうした。「ジャパン アズ ナンバーワン」なんて本を書かれて大喜びしていた時期もあった。それでどうなった。今の中国を見ていると申し訳ないけれどあさましいという感じがする。当時は日本だって同じだったのに。世界中を札束持って張り倒していたのに。今の落ち着きが本来の姿だと思っていい。一度高層マンションを許してしまったら、あの町は一変してしまうに違いない。市長個人に賠償を求めるとは、あまりにも汚いやり方だと思う。条例は議会で承認されたもの、条例は違法ではないのになぜ個人がしはらわなければならないのか納得いかない。要するに儲けそこなった業者と、それにつるんでいる役人たちのいやがらせとしか思えない。こんな理不尽はゆるせない。国立のあのさわやかな並木道は私たちのオアシスだった。ローマの遺跡を見て、イタリアは復興が遅れていると言った、情けない日本の議員がいたそうだ。ヨーロッパの落ち着きを今、日本も取り戻してほしい。ランクが下がったからといって、何が恥ずかしいのかよくわからない。

取扱説明書が読めない。

取説をまるで楽譜を読むかのようにすらすらと読む人がいる。細かい字を近視にも拘わらず、裸眼で読んでいくので「よく読めますね」と言ったら「心眼」と一言答え返ってきた。私はまず新しい物を買ってくると茫然として其処等辺に放置する。何日か経って恐る恐る箱を開けて、バラバラの部品を茫然として眺める。箱から出して更に何日か床に転がしておく。手に取ってちょっと組み立ててみるがすぐに飽きる。最低一週間くらいかかってようやく簡単なものなら完成。どうしてもわからないときはしぶしぶ取説を引っ張り出して来る。そこに書かれている言葉は何語?と思うくらいチンプンカンプン。去年野良猫が棲みついた時は、哀れに思うあまり犬小屋を作ってあげることにした。猫にあげるという言葉を使ってはいけないと、目くじらをたてられそうだけど、やるという言葉はきれいじゃないのでつかわない。いいじゃない、お猫様なんだから。「やる」と言うと「殺してやる」とかそんな言葉を連想する。決して「殺してあげる」とは言わない。あげると言うと殺意が無くなりそうで怖い。なにが怖いのか、意味不明ですみません。その時は急いでいたので、さすがの私も今度こそ説明書を読んで完璧に仕上げようと思った。雨漏りしたりするとかわいそうだから。さて腰を据えて階段の踊り場でじっくりと読み始めた。フンフン、これが壁面でこれが屋根、床は二重構造で雨がしみてこないようになっている。うまく出来ているなあ。必死で作業して出来上がったので、さて、車庫の倉庫裏の敷地に設置と思ったら、結構大きさがあるので、人間一人やっと通れるような通路が入れない。お隣さんにお断りしてそちらの庭から入れば入るのに、そのうちは大の猫嫌い。こんなもの持って行ったら大ゲンカになりそう。スゴスゴと引き返し、屋根の部分を取り外してなんとか通過。そしてさっきまで完璧だった屋根はなんだかぎくしゃくする。どうやら左右間違えたみたい。取り外そうにもねじ山が潰れて外せない。かくして、またも私の製作品は未完に終わった。なんでこんなことを思い出したかと言うと、買ってから優に5年はたつという洗濯機に、洗濯槽を洗う機能がついているのを発見した。いままでは洗濯槽は通常の洗濯の手順で洗っていたのだ。ここにたどり着くまで五年!説明書に書いてあるでしょ!

2012年8月4日土曜日

夏バテ

特に暑さに弱いので今年はつらい。去年はあの地震騒ぎで意識が飛んでしまっていたので、暑かったけれどじっとこらえることが出来た。今年はやたらに暑さを感じる。朝、目が醒めると頭痛がする。私は頭痛もちではないので、ふだんめったに頭が痛いことはない。たぶん寝ているうちに軽い熱中症になっているのではないかと思う。水分もとっているし、ショートスリーパーであるはずの私が7、8時間も寝るし、かなり気を付けているつもりなのに寝覚めが悪い。少しも疲れがとれない。寝過ぎなのかもしれない。早く涼しくなって4、5時間の睡眠でも元気でいられる日が来るのが待ち遠しい。眠りすぎるとむくんでしまって、体がだるい。長年少しの睡眠時間ですませていた。5年くらい前まではほとんど4時間寝ればいいほうだった。それが3年くらい続き、やっとヒマになったと思っても、おいそれと生活パターンはかわらない。それで熱中症対策として睡眠をとりすぎるのは逆効果かもしれない。睡眠時間を長くとるためには私の場合、早寝をすればいい。ほとんど寝覚めの時間は決まっていて夏なら5時、冬なら6時ころ。今は10時に就寝すれば7時間。ところが寝るのが好きではないのでいつまでも起きていたい。パソコンの前でコックリしてもしぶとく起きている。頭ががくんと落ちる。ハッと目を醒ましてまた遊んでいると、いつの間にか気が遠くなっていて、やっと諦めてベッドに転がり込むと同時にもう眠っている。やたら寝つきがいいのも病気のうちなのかもしれない。それにしても今年のこのだるさはどうしたことか。そろそろ健康診断に行かないといけないようだ。ダイエットをしていても、バランスのとれた食事を3食必ず食べる。しかし気力がない。ヴァイオリンを弾いていても音が良くない。なにか心がうつろで、珍しく鬱状態が続く。根は陽性だからひどく落ち込んだりはしないけれど、それでも時々落ち込む。本当の鬱の人が聞いたら呆れるほどの微細な症状だと思うけれど、いつも陽気なだけに結構応える。猫のように隅っこでじっとしていればいいかもしれない。

2012年8月3日金曜日

ホルンの「紅白歌合戦」

私の住んでいる地域の区役所では昼休みにコンサートが開かれる。昨日は東京交響楽団のホルン奏者が演奏すると言うので出かけてみた。先日私の英語の先生であるヴァイオリニストのルースさんが珍しくポカをやった。レッスン日を間違えたのだ。私は待ちぼうけをくわされスゴスゴ帰宅。恐縮しまくったルースさんは次のレッスンはどこへでも行くからいつがいいかしら?と言ってきた。たまたまそんなことがあって、区役所コンサートにご主人と来ると言うから、午前中から我が家に来ていただいての出張教授になった。ルースさんのご主人は同じオーケストラのホルン奏者で、わざわざ柏から聴きに来るのだと言う。それで奥さんのルースさんも一緒に来るからということで、お互いに大変好都合なことになった。さて、レッスンも終わり車で5分位のところにある区役所に出かけた。かなり広い会議室用の会場はすでに満員に近い。ピアノが一台、ホルンが2本、司会者の4人で進行していく。曲目は熟年の聴衆に合わせて「夏の紅白歌合戦」と称して歌謡曲やポップスなどの軽い曲ばかり。2人の奏者は赤と白のシャツを着て、一人ずつ交代に演奏する。2人とも上手い!歌謡曲をこんなに美しく聴くのは初めてだった。生き残った曲と言うのはやはりメロディーだけで聴いてもいいものだ。むしろ下手な歌手がいない方がいい。私は主にクラシックを演奏しているけれど、ジャズやポップス、演歌も嫌いではないし、そういう仕事もよくしていた。クラシックだけでは中々お金が稼げないから、テレビの仕事も良くやっていた。クラシックだけ演奏している人から白い目で見られることもあったけれど、そのお蔭でクラシックの演奏会も好きなようにできたと言える。クラシックのオーケストラが歌謡曲を演奏するのは今ではなんでもない。でも私たちが社会に出たころはクラシック奏者は気位が高くて「題名のない音楽会」が始まったころは、演歌を弾かされると言うので泣いて拒否した人もいた。根強くクラシックオンリーの人は存在すると思うけれど、パールマンなどがアンコールにジャズを弾いたりするようになって、やっとクラシックの呪縛から解放されるようになってきた。いまではどこのオーケストラも歌謡曲のバックで演奏することに抵抗はなくなった。ホルンの二人は優れた演奏家で、どんなジャンルであろうと心を籠めて吹けばこんなに人の心を打つものなのだ。一人は岩手出身、さすが民謡の流れを汲んでこぶしの歌いまわしは見事。2人とも軽いジョークを品よくこなし、楽しげに演奏して喝采を浴びた。ホルンと言う楽器の最近のレベルの高さはどうだ。昔はホルンが出てくると皆は演奏の無事を祈ったものなのに。ひっくり返るのは当たり前の楽器だと思っていたのに。心地よい昼のコンサートはルースさんのミスのおかげで聴くことが出来た。そもそもこんなコンサートがあるなんて、近所に住んでいるのに初めて知った。川崎市さん、なかなかやるじゃない。