2021年8月12日木曜日

オリンピックの陰で

今、医療現場はとんでもないことになったらしい。今までにない爆発的な感染状況。ワクチンを接種していても新しいデルタ株なるものが出てきて、今までの安心感に水を差す。金メダルで隠蔽された情報が今頃になって小出しにされているらしい。医療関係者の憤りの声は、今頃になって情報を出してくるなんて遅すぎるという政府に対する不信感。まったくこのバカ者共!と「ガースー」はじめ隠蔽体質の政府関係者を怒鳴りつけたい。

広島、長崎の慰霊祭でも「ガースー」は遅刻や原稿の読み落としなどのチョンボしたらしい。目が死んでいる。彼は一国の首相をつとめる器ではない。 莫大なオリンピックの費用をワクチンやコロナ治療に回せばいいのに。徹底的に経費を切り詰めればいい。バッハ会長が広島の原爆記念碑を訪問したときの警備の経費が300万超え、それをIOCは日本に払わないそうで、だったら警備なんてしなければいいのだ。なにが起きても彼の自己責任にすればいい。だいたいオリンピックの会長がなんで他所の国の警備を要求できるのかわからない。警備なんてする必要ない。怖ければ自腹で警備員を雇えばいい。

オリンピックの存在自体が価値を持っているのかどうか、そろそろ考え直したほうがいい。よく競技を見て励まされたなんて言う人がいる。見て励まされるとは?自分で懸命に努力してこそスポーツの意味があるのに、現場で実行しなければ単なる見物人。見終わればビール飲んでうだうだ眠るだけ。

タキミカさんという90歳の筋トレの女性インストラクターがいる。歳をとっても筋肉はつくれるそうなのだ。だからテレビの前で感動だけしているあなた!自分でやったらいかがかな。というわけで私は最近筋トレを実行している。スクワット、腹筋、つま先立ちをセットで一日3回。昨年からの足のむくみやしびれや痛みがかなり改善されてきた。まだ階段を降りるのは怖いけれど、登る方はスムーズになった。片足立ちも進化を遂げている。

どこの整形外科に行っても、それらの症状は加齢で片付けられていた。湿布薬と痛み止めを出されるだけ。歳をとったらヨボヨボしておれとでも?健康で楽しくなければ長生きしたって少しもめでたくはないのだ。病気なら仕方がないけれど、少し努力すれば筋肉は生き返る。歳を重ねて体の機能が衰えるのは当たり前と思っていたけれど、私はもうヨロヨロ生きるのはうんざり。自分で元気にならなければ誰が元気にしてくれる?

というわけでこれからの私はもうヴァイオリンを弾くのは諦めて体力づくりに励もうと思っている。なぜヴァイオリンを諦めるかというと、こればかりは仕方がない。薬指がひどく曲がってしまって、音程に重大な影響が出てしまったから。どのようにしても音程が定まらない。クロイツェル・ソナタの冒頭部分の重音がうまくいかない。若い頃、なんでもなく彈いていたのが、ここ3年ほどでどうにもならなくなった。それならばヴァイオリンは諦めて、他のことを始めようと思っている。

もともとなるつもりがなかったのに演奏家になってしまったのだから、原点に戻って子供の頃から好きだった日本の古典文学なども勉強してみたい。そのためにはハリーポッターの原書講読を早く切り上げないといけないのに、遅々として進まない。最終の7巻の半分まで到達。あと少しなのに、ますます難しくなるローリング女史の文章に翻弄されている。もし中学生の頃この本に出会っていたら、私は喜んで英語に取り組んだと思う。つまらない文法の授業で英語が嫌いになってしまったのが悔やまれる。

計算すると、1回のレッスンで1章の半分進む。残すところあと20章、1ヶ月2回のレッスンで20ヶ月かかる。1年と8ヶ月とすると再来年までかかることになる。ただし最終巻は少し短い章もあるからもう少し短縮できるかも。はじめのうちは子供向けの文章だったけれど、最後はハリーが17歳になる、ちょうどそこから上の年齢が対象になる。

ここがローリングさんの頭の良いところで、主人公の年齢に合わせて文章も大人になっていく。単語も難しく長いものが多くなる。言い回しも非常に難しくなる。けれど易しいところから始めるから自然にレベルアップしていける。時々1年近く休講したこともあるけれど、ようやく最後まで読み通せる目処が立ってきた。粘り強い先生のルースさんと始めたら終わりまでやるという私の性格とが一致した。一言一句、重箱の角をつつくように読み通すのはなかなかホネではありましたが。

英語の得意な人ならさっさと終わったと思うけれど、全く英語に興味のなかった私が中年すぎに始めた読書、しかし面白かった。今からでも遅くはない。皆さんのように英語の素養のある方たちには良い頭の体操になるでしょう。おすすめです。








森に逃れる

 今日から北軽井沢の森に逃げる予定だった。昨夜にはすっかり荷造りができていた。車は、楽器と猫と運転手が乗ればすぐに出発できる状態だった。最後に天気予報を見たら、あらまあ、予定の日程は全部雨。それも西から災害規模の猛烈な雨が北上してくるらしい。考えた。

あの森の中でずっと雨はつらい。他に行くところはない。緑の美しい木々を眺めているのは本当に心癒される。それでも限界がある。もちろんテレビもラジオもないから、外界の情報は入ってこない。猫と二人で暮らすのも1週間もすれば飽きる。何度も言うけれど、本当に森は美しい。軟弱な都会っ子にしては漆黒の闇も好き。でもやはり人声が懐かしいことが多い。一度取りやめにして様子を見よう。

雨の状況を見ながら家にこもっていたら、こちらはなにやら良いお天気になってきた。やはり行けばよかったかも。軽井沢に様子を尋ねると晴れているらしい。しまった。一度沈没すると容易には浮かび上がれない。何がなんでも行くべきだったかしら。しかし最近疲れが溜まっているらしく、以前のようには動けない。これが老いと言うことか。

今回特に行く予定にしたのは、北軽井沢の家にちょっとした不安が出てきたせいで。先日風呂上がりにふと足元を見ると、足ふきマットの周りが水浸し。それほど激しく入浴する習慣はないから。マットに溜まった水でもこぼれたものが広がったのかと思った。

しかししばらくすると、そこから数メートル離れた脱衣所の扉付近で水たまり、またそこから数メートル離れた玄関とトイレの間に水たまり、その向かい側の寝室の扉付近にも水たまり。どれも10センチくらいの範囲でじっとりと濡れていた。はてな?まさか猫が粗相した?でも絶対に違う。その水は床から滲み出てきたような様子なのだ。雨漏りかと思って天井を見てもなんのシミもみあたらない。床材はコルクで水を吸収しやすい。だから本当は掃除のときにコルク用のワックスをかけるのが良いらしい。

家の掃除をしてもらったときに、経費をケチってワックスを断ったのが裏目に出たらしい。それと冬場の水抜き時になにか手違いがあって、水道管に亀裂が入って水がじわじわと滲み出ているのかしら。その話を車の点検のときに元メカニックで元レーサーのスタッフに話したら、目を輝かせて私が行って見てあげましょうと言ってくれた。でもあんな遠くまで本当に来てくれるの?整備が終わって車を出すときにも再度「本当に行きますから」という。何が原因でどうすれば直るのかと言うことに非常に興味があるという。ありがたい!

それから庭の落ち葉の堆積のことを話したら「そのための道具は揃っていますから軽トラでいきます。テントを軽トラの荷台に積んであります」とも。世の中には物好きで親切な人が大勢いる。本当に興味があるのでいつでもお声をかけてくださいと。今回はお盆休みで車業界はかき入れ時だと思うので遠慮して工務店に見てもらおうと思うけれど、3人目の心強い男手現る。優秀な電気屋さん、人の良い工務店さん、そして物事の仕組みに興味のあるメカニックさん。若い女の子だけでなくて片足棺桶の婆さんにも親切にできるあなたは偉い。私は車はボロボロになるまで買い替えないから、私にいくら親切にしても彼は成績が上がるわけではない。本当にこういうことが好きらしい。世の中うまくしたもので超絶無精な私のようなものがいて、ものの仕組みやその取扱いに目を輝かせる人がいて、うまく回っていくらしい。












オリンピック開催のツケ

 コロナ感染が爆発的に拡大したのはオリンピックのせいではないと、某大臣が言ったとか。少し考えただけでオリンピックに原因があるのは明らか。だいたい空港で陽性反応が出た選手やスタッフを入国させるとは思いも寄らないことだった。それほどオリンピックは特別なの?バッハ会長の銀ブラはご本人が10数日蟄居したあとなので許されるとか?

血の滲む努力をしている選手たちには申し訳ないけれど、たかがスポーツ、されどスポーツ、今やオリンピックはお金のための手段に成り下がってしまった。本来高邁な目標のもとに集まった各国の選手団は、もはやIOCの傀儡と化し、莫大なつけは次世代の子供達が背負うことになる。それも一部の政治家や関係者のメンツのために。

醜い政治とカネの祭典はやっと終わった。その結果は爆発する感染拡大、それをオリンピックのせいではないという馬鹿者たち。特に丸川とか言う気持ち悪い大臣が見当外れなことを云い、頭と性格の悪さを露呈した。彼女がおじさん議員たちに媚びる姿は超醜悪。なんだか情けない。他人の金メダルを囓んで顰蹙を買う市長まで出る始末。日本は終わった・・・と思うのは私だけではないでしょう。もし私がメダリストで、目の前で自分のメダルを囓られたら平手打ちしてくれる。下品すぎてユーモアのかけらもない振る舞い。どんな教育を受けてきたのか。

オリンピックならなにをやってもいいらしい。気の毒な居酒屋の瀕死の状態に追い打ちをかける自粛政策に従わないと罰金では国民は自殺に追い込まれる。どれほどの人たちがオリンピックに反対したことか。メダルラッシュなどと喜んでいる場合だろうか。特にマスコミはオリンピックが始まると手のひらを返したように、国民の意見を無視する。政治介入で報道規制が働いているとしか思えない。こんなマスコミにテレビを占領させていいものか。国民は無気力になり政治やたちの下品さが顕著になり、日本人の品性が下落の一途をたどる。世界の笑いものになっているのにも気がつかない。

このところブログに投稿する気力もなかった。書けばぐちばかり。こんなに品性下劣な政治やを放し飼いにしていいものか。不思議なことに波が引くと、日本人は何事もなかったように怒りを収めてしまう。選挙をすればいつもどおりの政党が勝利する。要するに変化を好まない。それに付け入って、不祥事を起こした議員も再当選する。結果を聞いていつも絶望する。だから政治が停滞して悪臭を放っているのも自分たちのせいなのだ。ネット民よ立ち上がれ。

怒ったらますます腹がたった。やだやだ!私は猫になりたい。







2021年8月3日火曜日

北軽井ミュージックホールフェスティヴァル

 北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァルはひっそりと・・・と思っていたら、時がたつにつれて雪雀連アンサンブルの知名度がじわじわ上昇して、リピーターが増え続けている。ワクチン接種済みということはメンバーの年齢の高さを物語る。白髪頭のおばさんたちが楽しそうに楽器を弾く姿が、彼らの心に響くらしい。演奏の水準も高く、曲目もバラエティーに富んでいる。特に普段あまりソロを聞くことのできないヴィオラとコントラバスの演奏を目玉として前面に出している。私の選曲はメンバーの年齢に斟酌しない。どんどん課題は増えていく。これが年をとっても元気の秘訣。今回は音楽に飢えていた人たちが皆さん喜んで聴いてくださったらしい。今までおとなしく聴いているだけの人たちから感想が届いた。

観客が少ないからと言って私達は手を抜かない。練習はきっちり3回、現地に入ってからステージで2回、たっぷりと時間をとった。野外同然のホールは正面にステージ。ぐるりと練習室や控室などが円形に中庭を囲む。そこに大きな木が数本そびえている。自然と同化して空や雲を見ながら演奏できる。晴れていれば素敵なんだけど。今回は開演直前まで激しい雷鳴、天気予報では晴れだったのに。開演30分前、近くに落雷したかと思えるピカッ・ゴロッと光と音がほとんど同時。私は晴れ女だから少しも心配しなかった。そして演奏に入ったら、雨も雷もいなくなった。みあげる空は青かった。私は最強の晴れ女。

野外同然のステージは弦楽器にとって最悪の状態で湿度調整ができない。特に樹木の多い北軽井沢は湿度が高い。今回はヴィオラの弦が切れた。弦の値段はびっくりするほど高価で、その時の相場によるけれど一本1万円近くするときもある。それがプツンと切れると「ああ、1万円!」羽が生えて飛んでいく。私達は一応入場料金はいただくけれど旅費宿泊費とも大赤字、それで弦が切れたらもう泣くっきゃない。でも、それ以上にこの仲間たちとこの自然の中での演奏は何ものにも代えがたい喜びなのだ。地元の人達に聴いてもらえることも嬉しい。

ヴァイオリン族は胴体が木だから、湿度が高いとたっぷりと湿気を吸い込む。そうすると、乾いていればよく振動するものが湿気で重くなった木は微妙に鳴りが悪くなる。鳴らないから力むともう最悪。弦は羊の腸が材料だから湿気で伸びる。絶えず調弦していないとどんどん音程が下がってしまう。

なぜこんな条件の悪いところで弾くかと言うと、こういうところだから生の演奏を聴けることは少ない。大都会周辺ならいくらでもコンサートは聴けるけれど、キャベツ畑の真ん中でクラシックのコンサート、特にプロの演奏に出会えることはまれなのだ。住民は穏やかで文化的な水準は高い。フェスティヴァルをボランティアで支えるサポーターズは地元の文化を支える重要な役割を担っている。コロナで去年はフェスティヴァルが中止となった。今年こそと思っていたけれど思いがけないほどの感染拡大で、規模を縮小してのフェスティバル、その中で久しぶりに生の演奏が聞けて本当に嬉しいとの感想を頂いた。

こちらも恐る恐る気を使いながらここまで来て、感染に最大限の注意をしての参加。車での往復はいつまでできることやら。今年は特に聴いてもらって本当によかったと思った。感想で一番うれしかったのは「ピンクの靴がとても素敵でした」あはは、そこかあ!









オリンピックと国民の命

コロナが 凄まじく感染拡大している今の時季にいけしゃあしゃあと他府県に行くことを書いていて申し訳ないけれど、何度も言うように北軽井沢に行くのは私自身と他の人たちへの感染の危険がほとんどないからで。

家から出て車に乗りそのまま山の家へ。前日食料などは買い込んで山荘には冷凍食品、レトルトやフリーズドライなどの食料の備蓄があるから、ほぼ人に会うことはない。サービスエリアでのトイレだけは許していただくとして、まさに一直線に森の中。最近はお隣さんとも行き来をしない。猫と二人でにゃあにゃあおしゃべり。これで納得いただけるだろうか。

もっとも今回は北軽井沢ミュージック・ホールフェスティヴァルのために来たのだから、仲間とは合流する。それでも常識豊かなわが友たちは、かならずマスク着用、余計なことはしない。練習のとき、いつもならみんなで持ち寄った食べ物をいただくのが今回はお弁当のみ、徹底的に簡素化した。しかも全員ワクチン接種済。ここまですれば万一なにか事が起きてもそれはもう災難と許していただきたい。

何回も練習した曲を捨てられない。本番は無観客でもいい。ミュージックホールは何回も書いたけれど、まるで屋外同然、屋根と壁はあるけれど、前面のシャッターを開けるすぐに庭に繋がっている。かなり広いステージなのでお客さんとの距離も十分とれる。

去年このフェスティヴァルが中止になったので、今年は去年の参加予定者だけをエントリーさせることになった。演奏者の人数も制限、入場者も制限とあってはたしてフェスティヴァルがそれらしくなるかどうか。私達はとにかく演奏がしたいというそれだけ。これはオリンピックの選手たちも同じだと思うけれど、選手には頑張ってほしい。けれど、開催までのドタバタを見るともう日本は終わったと思うくらいひどかった。

信じられないほどの不信感を抱いて、もうテレビは見ないことにした。腹立ち紛れにテレビにものをぶつけたりしかねない。だれかれとなく電話で話していると最後にはそこに辿り着く。政治屋さんたちは想像力が欠如しているらしい。そしていつの間にか様々な問題は論点がずれ、嘘と言い訳ばかり。最初のうちは国民の過半数がオリンピックに反対だったのに、始まってみるとグズグズに崩れていつの間にか喜んでいる。そりゃあ、私だって涙ぐましい努力をしている選手にはエールを送りたい。けれど、迎賓館の歓迎レセプションなんて必要でもないことに人を集めおカネをつかう。何が嫌かと言って菅総理が「オリンピックは大丈夫、中止にはなりません」といったこと。

大丈夫って?今感染して死に直面している人々は大丈夫ではないのに。国民の一部が死ぬのはオリンピックの中止より軽いのか。なんだか情けなくて涙が出そう。居酒屋さんいじめが続いているというのに議員たちは平気で人集めお金集め。今だって絶対隠れてパーティーをしていると思うのはわたしが特别疑り深い性格なのかしら。菅さん、こう言っては申し訳ないけれど、ものすごく頭が悪いように見える。説明に筋道がなく、前回言ったことは忘れてしまうのか、それとも自分で言ったことの意味がわかっていないのか、誰にでも納得のいく説明をしてほしい。

オリンピック、今は金メダルに目がくらんでお祭りムード、でもオリンピックが終わったら感染が爆発的に増えたことに対する政府の責任が追求されるのは必至。日本の政治家の能力のなさには世界中が呆れているに違いない。