田原総一朗さんの朝食が話題らしい。ご高齢であっても朝食をしっかり摂られるようで、野菜ジュース、牛乳、リンゴジュース、緑茶などの飲み物の他に、レタス、アンパン、ポーチドエッグ、食パンなど。ネット民が感心しているらしいけれど、私の朝ご飯も負けず劣らず。朝食をどっさり食べる。朝、目が覚めるとお腹が空いているから、朝食が一番好き。
私の場合野菜はジュースでなく毎日蒸したり炒めたりしたものをドッサリと食べる。ゆで卵、バナナは最近のネットの記事でのおすすめだし、パンは全粒粉、牛乳ではなく豆乳、コーヒー、ヨーグルトはその都度ある果物とはちみつを入れる。流石にアンパンは食べないけれど、美味しそうだからこれは真似してもいいかも。甘味がほしいときにはゼリーとか羊羹とかも。
こうして並べてみると、ダイエットには程遠いわけだと頷ける。
最近通販で気に入ったワンピースを買ったら、ウエストが信じられないほどの細さで入らない。というか、私のウエストが信じられないほど太いとも言えるけど。すぐに返品しようと思ったが未練たらたら。きれいな色、素敵なデザイン、それなら一念発起してダイエットに励もう。ほんの少し運動量を増やし、食事の間の時間を長くするだけで、それだけでも多少痩せることを長いダイエット経験で学んでいる。努力あるのみ。
こうして結局返品期限を逃し、着られないものもいくつかあってそれでも捨てない。私は服を着ることはもちろん好きだけれど服自体が好きだという気持ちが強い。気に入って買ってしまったもので今まで手を通していないものがかなりある。流石にあまりにも似合わず着られそうな人に差し上げたり、涙を飲んで捨てたりもした。これを無駄遣いというのだけれど、好きな絵や骨董と同じと考えればいい。時々クローゼットの整理をするときに、眺めて楽しんでまたしまい込む。
以前同じアパートに服を縫ってくれる人がいて、そのときには生地を見つけてきてはデザインは自分で考えて縫ってもらった。ヒョウ柄の服をこしらえてもらい、京都の都ホテルに泊まったときに、ベルボーイが珍しく話しかけてきて服飾関係の方ですかと言われた。その頃ヒョウ柄は大阪のおばちゃんもまだ着ていなかったころだったから。若くてまだ痩せていて生き生きと仕事をしていた頃の話。
いまやお米の袋みたいにどこがウエストやら・・・ヒールが履けなくなったのは本当にがっかり。私は小柄でヒールを履かないと着映えがしない。今ヒールを履いたら足首捻挫は確実で、ステージドレスは引きずってしまう。こういうときには本当に年はとりたくないものだと思う。
髪の毛はてっぺんに白髪が目立つようになったので一気にグレーに、少し紫を入れてもらってベリーショート。後ろ、両側刈り上げという過激な注文に一生懸命に応えてくれる美容師さん。彼自身はこんな髪型は嫌なのは見え見えで、ちょっと目を離すと女性らしくきれいなカットにされてしまうので、ずっとやかましく言い続ける。ここは刈り上げて頂戴なんていうと渋々刈り上げてくれるけれど本人の趣味でないことは確か。それでもお客様は神様、言うことをきいてくれる。
今や私の髪型は刈り上げ、ここまで短くすると実に気持ちが良い。シワ隠しで額だけが長く残されている。この髪型に合う服装は職人さんが着る作業着のようなものか、穴開きジーンズか、でもこんな髪型に似合うのは意外とシンプルかつ仕立ての良い上等なドレス。でも私は持っていないから逆に着古したシャツと裾の折り目が擦り切れたコットンパンツ。それならいくらでも持っている。
恥も外聞もなくそういうものが着られるのは、子供の頃から姉のお下がりを着慣れていたから。今時の子供なら絶対着ないと思うようなものでも誰がなんと言おうが気にならない。
今や日本を訪れる外国人も普通に自国でいるような服装のTシャツにスニーカーで、特に外国でも変わらずだから気楽にどこへでも行ける。良い世の中になったもので。
しかし、近々バレエの発表会にご招待いただいている。普通の公演なら知らず、知人のご招待となると少し考えないといけないかな。恥かくのは私でなくご招待くださった主宰者である高校の同級生。しかし私くらい正装の似合わないものはいない。私にとってきちんとした服は「馬子にも衣装」ではなく「猫に小判、豚に真珠」さてどうしたものか。
ステージ衣装は商売道具だからたくさん持っている。けれどちょっとおしゃれしようという場面の服は皆無に等しい。しかも最近の肥満型体型ではニットや薄物のワンピースでは妊婦さんと間違えられそうな。これも朝ご飯食べ過ぎ?・・・と、こうまあまとめてみました。