2012年9月22日土曜日

日焼け止め

今年はどうしたことか、一向に涼しくならない。私は体の99%が水で出来ているから、毎日大汗をかいている。私のカルテット演奏初体験は高校2年の学内演奏会、演し物はハイドン「ひばり」今のように学校には冷房など完備されていなかったから、夏の暑い日(たぶん夏休みに入る直前の演奏会だったと思う)、汗が腿を伝わってスウーっと流れ落ちたのを鮮明に覚えている。若いころは汗は体の下の方にかいて、それからだんだんに上に上がってくるそうだ。今はもう上の方に汗が集中している。更年期にもなると、顔はほてり汗が流れ落ち、せっかく塗り込めたシミなどはあっという間に露出して、みるも無残な状態になる。それならいっそのこと化粧などやめちまえというので、ほとんど化粧水もつけないでいたら、それが正解だったらしい。時々病院で肌のケアを受けているが、そこでの指導が化粧品を一切つけないことというのだから。大体化粧品売り場に行くと、途方に暮れるほどの化粧品がならんでいて、しかもおしゃれなビンに小さな薄い字で説明書きがあって、私の目にはそれは字であるのか模様であるのかはっきりと映らない。一体これはなに?どんなときに使えばいいの?顔に使うの?などと一度では到底わからない。思いがけなく長居をしていると、たいてい店員が用もないのにやってきて、そこいら辺をかたずけるふりをし始める。万引きおばさんと思うらしい。それで店員のやっていることをじっと見ていると、本当になんの役にも立たないことをやっている。同じ商品を並べ替えたり、列を直すのにいちいちとりだして同じところに戻したり、ははあ、ご苦労さん。いったいなにをしているの?と一度聞いてみたい。私が唯一使うのは日焼け止め。これはもう必需品で、病院でピーリングをしたあとじかに紫外線に当たると大変なことになる。いまだにやっているスポーツがスキーだから、雪焼け防止にも。化粧品売り場に行って日焼け止めひとつ買うのもそういったわけで大変だから、イギリスに行く前に通販で注文したことがある。なるべく肌によさそうなものをと思って注文して届いたものは予想していた物よりも大きかった。忙しかったのでそのままポーチに突っ込んで旅行に出てしまった。使ってみるといやにぬるぬるしている。外出時にはその上から薄くファンデーションをつける。なにか使い心地が腑に落ちない。4日間ほど使ってから不審に思ってよくよく見ると、なんと洗顔用の石鹸だった。そんなわけでイギリスに居る間日焼け止めなしで過ごさなければならなくなった。美容外来より粗忽な性格を矯正する病院に行った方がいいようだ。

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