今週初めの日曜日から2日おきにコンサートが入るスケジュールは、若いうちならともかく、最近ではかなりきつかった。
その締めくくりが古典の定期。
やれやれと息つく暇も無く、明日からはトリオの練習が入っている。
しかもこの後、フランクの交響曲、シベリウスの交響曲など、オーケストラの楽譜が送られてきている。
おいおい、大丈夫かい?自分に問いかけると、もうダメ、限界との答え。
でも今の所元気で、例えば列車の走り始めはゴットンゴットと重く、走り出してしまえばスピードが出せるのと同じように、きついことも最初のうちだけで、リズムに乗ってくれば案外乗り切れるのかも知れない。
全然関係ない足首のことだけれど、夏には激しく痛んで歩くと腫れ上がっていたのに、痛みを無視して歩き続けた結果、今はほとんど全快している。
時々変な風に足首をねじったりすると、痛みが蘇ってしまうときもあるけれど、普段はもう殆ど痛みも腫れも無くなった。
今週3回のコンサートで9㎝のヒールを履いて、足首が痛くならなかったのが最大の収穫。
そもそもハイヒールが履けたことが驚きだった。
良い靴が見付かって、もうハイヒールは全部捨ててしまおうと思っていた。
捨てなくて良かった。
体力が無くなってきたからと言って楽をしようとすると、逆に身体の機能が衰えて、益々物事が辛くなるのではと思うようになった。
ただ、自分が信用出来ないのは、なんでも調子に乗ってやりすぎる。
挙げ句の果てにいきなり倒れて、周りに迷惑をかける。
年相応に、無理は禁物・・・わかっちゃいるけど。
ネットニュースで、年齢別の睡眠時間が出ていた。
それに依れば成人、高齢者共に7~9時間が適切となっている。
そういうのをみると、いつも困ってしまう。
私はずっと5時間以下の睡眠時間で、いつもこういう統計をみるとひどく身体に悪いことをしているようで、気がとがめる。
ふだんは5時間寝れば良い方で、3時間4時間はざら。
この1週間、スケジュールがきついからと、7~8時間以上の睡眠をとるようにした。
入眠に関しては名人クラスで、暗い所で静かに横になればあっけなく寝てしまう。
そうしたら、頭はボンヤリ、耳は聞こえなくなり、一日中身体がだるくて閉口した。
睡眠時間を少なくしたら、元気にシャンとなった。
人それぞれの睡眠パターンがあるはずで、私の父親は私と同じショートスリーパーで、96才まで生きた。
しかも死ぬその日まで活き活きと生活し、人の世話になることも一切なく大往生。
統計で睡眠時間を決めて、それ以下では身体に悪いとか言って脅かさないでほしい。
いつもこのことに関しては、後ろめたく感じてしまうのだから。
私は3時間では少なすぎるけれど、4時間だったら大丈夫。
それが悪い?と訊きたい。
もしかしたら早死にするかも知れないけれど、沢山眠る人より一日何時間も得しているのだから。
本川達雄著「ゾウの時間ネズミの時間 (クリックでリンク)」という本がある。
ゾウもネズミも心臓は15億回鼓動すると、止まるらしい。
象は鼓動がゆっくり(ドキンが3秒)ネズミは早い(0.1秒)
だからゾウは長生き、ネズミは短命。
それでも象は象なりの、ネズミはネズミの生涯をちゃんと全うしているのだそうな。
私はチビだから、大きな人よりも鼓動が早いかもしれない。
動作もせっかちだし。
大きな人よりも早く死んでも、ちゃんと私なりの生涯を生き抜いたことになる(らしい)
だから、寝なくてはいけないなどと言わないで夜更かしさせてくださいな。
美味しいチョコレートとブランデー、面白い本があって、夜中に1人それらを味わう至福の時。
そんな幸せな時間を、後ろめたく感じながら過ごすのではつまらない。
自分の人生を決められた時間で縛られたくはない。
話しが逸れてしまいましたが、地獄の1週間は無事終わりました。
お疲れ様です!
返信削除もう長くクラシックは聴かなくなっているのですが、昔フランクのイ短調が好きだったような。
nekotama様には地獄の一週間でも、聴きにいっている人たちには極楽しごくな時間だったのですよね。
ゆっくり休んで、英気を養ってくださいな。
ありがとうございます。
返信削除フランクは素晴らしい名曲ですが、演奏する方は転調に次ぐ転調で、やっかいです。これから良い季節になりますね。八ヶ岳の自然の中で弾けるのが嬉しいです。でも練習がきついのなんのって、一日中練習させられるのですよ。とほほ