2018年7月10日火曜日

女子会

猛暑の中、私の家の最寄り駅に集まった女子5人。私をいれて6人。
3ヶ月に1度集まることになっている。
いろいろな場所から集まるから、私の家はちょうど中間点。
暑いから今度も幹事の権限で私は楽させてもらった。

いつものタヴェルナ。
むかし芥川也寸志さんがよくおっしゃっていた。
食べるところなのにタヴェルナと言うんだよ、と。
芥川さんはその手の冗談がお好きで、カニをレコード盤の上に載せて回転させると、カニが縦に歩く・・・とか。
メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトはよくメンコンと略して言われるけど、ベートーヴェンのコンチェルトはベトコンと言うとか。
芥川龍之介の息子さんとはおよそ思えないような冗談を言う。
良く考えればそれほど面白くもない冗談なのに、御本人は真面目に面白がっている。
とてもハンサムなお顔とミスマッチなので、そこが面白かった。

そのタヴェルナに行くのも何回目になるのか。
幹事が私なので自宅付近を会場にするなど好き放題。
イタリアンの堅苦しくないレストランは、味も雰囲気もすごく良い。
特にスタッフが皆ハンサムで親切で、声が良い。
声はとても大事で、声の良い男性はセクシーなのだ。
エアフランスに乗ったとき、スチュワードがサービスに回ってきた。
料理は肉にするか魚にするか訊く。
女性に対して耳元で「マダム」と声をかける。
その深々と響く声で耳をくすぐられると、思わずゾクリとする。

次からはいつもエアフランスにしようとその時思ったけれど、その後乗る機会がなくて「マダム」と言う言葉には残念ながらその後お目(耳)にかかっていない。

えーと、なんの話でしたっけ?
そうそう女子会は今回は欠席者なし。
時々どうしても体調が悪いとか急な用事でとか中々全員揃わないけれど、今回は全員嬉しそうに時間ぴったりに現れた。
一時期、皆体調を崩して問題多い時期があった。
中心人物のKさんは身を隠してしまって音沙汰ない。
だれに訊いても理由がわからない。
結局仕事を変わってほしいと連絡があって、病気だったということが判明。
それでも頑固に病名は明かさない。
完治してから笑い話のように闘病生活を話した。

生真面目なSさんはある時急にコンサートを中止。
その後、私達の仲間内でも事情が良くわからず、風の便りに病状が漏れ聞こえてくる。
かなりの時間が過ぎて復帰したけれど、真面目すぎる性格なので元気そうに振る舞っているのが痛々しい。
無理に元気にしなくてもいいのにと思っていたら、最近本当に元気を取り戻したようなのがめでたい!

私なら入院しようものなら皆に声を掛ける。
入院するから遊びに来て!
以前約1ヶ月半の入院生活をしたことがある。
その時、私の入っていたのは6人部屋。
明け方、トイレに行くお年寄りがスリッパを引きずって歩くので目が覚めてしまう。
それで一人部屋にしてほしいと言ったら、隣に6人部屋が空いているからそちらを一人で使って良いと言われて引っ越した。

一人になった私は、部屋中のベッドサイドに盛大に花を飾って素敵な病室で過ごした。
しかも看護婦さんのたまり場になってしまった。
ちょっと手が空くと看護婦さんが集まってくるので、陽気な入院生活を送った。
友人知人もひっきりなしに来てくれた。
枕元には、ステンマルクの見事な滑降の大きな写真を飾って。
重篤な病状だったのに、病気は1ヶ月で完璧に快癒。
早く退院したいのに主治医がうんと言わない。
なぜなら、私を釈放した途端に動き回るに違いないから。
安静にするのが大切な病気だったので、大事をとって半月退院を伸ばされてしまった。

今日は全員本当に元気そうで、健啖家の私達の食べっぷりは「タべルナ」と言いたくなるほどだったのではないかと。
各自大きな病気を乗り越えて、今は皆が元気。
まず体が元気が一番。
楽しいときはあっという間に過ぎて、次回の約束は10月。















2 件のコメント:

  1. nekotama様もお友達も皆、仕事での苦労や病気があったりして、それを乗り越えての今があって。
    実り豊かな収穫時期、ですね。
    それにしても音楽家のひとたちの宴会って、凄く楽しそうでいいなぁ。

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  2. 私の仲間の自慢をさせてほしいです。
    だれも苦労をものともしない。病気のぐちは言わない。
    やるべきことは最後まできちんとする。
    ユーモアがあって宴会でも話題の質が良い。
    ま、私以外はですがね。

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