2022年7月17日日曜日

丸一日

眠りほうけていました。

時々目が覚める。今何時ころかなあ。薄明るいから朝?夕方?そしてまた眠りの底に落ちる。メールのトラブルがよほど堪えたらしい。私の財産は人脈。たくさんの有能な友人知人がいつでもお役に立ちますよと言ってくれる。その人脈が壊れるようなことがあってはならない。 夜中に目がさめると心配がどっと押し寄せてくる。フリーズして灰色になっているスマホの画面。なんだか訳の分からない転送不能のメール。もういやだ。

そんなトラブルを解決してくれるサイトがあって、会員登録をした。登録した初日、突然パソコン画面がとんでもない画像に占拠されて動かなくなった。解決サイトに早速電話をしてみると落ち着いた男性の声で穏やかに誘導されあっという間に問題解決!役に立つ。その後30分ほどいろいろな例を教えてくれて感謝!しかし、その後がいただけない。その後も数回利用すると、相談スタッフにも色々いると知った。画面のフリーズの相談をしたらなんと「ショップに行ったら?」最初から「ここは会員でないと入れません」と人を馬鹿にしたような物言い。婆さんがスマホ?わかるわけ無いだろうって?

その前の人はリモート画面で私のスマホを見ながらにもかかわらず、何も解決しないで約2時間。これならさっさとショップに行ったほうが時間の節約になったなと。ショップで済むなら会費払う必要ないからやめようかと思う。

というわけですったもんだは長々と続き、疲労困憊した。その上私の生活の基盤となっている賃貸物件の入居者が退去するというので、リホームやら不動産会社との交渉など煩わしい。と、思ったら、住人が退去したすぐ次の日には新しい入居者が決まった。なんだか運がいいのか悪いのか、さっぱりわからない。いちいち反応していたら身がもたないからなるべく知らん顔しているつもりだけれど、気が小さいからつい心配事のほうに目が行ってしまう。

心配事はさておき、友人たちとの関係はすこぶる良い。カルテットを組んで次回の曲はシューベルトの「ロザムンデ」典雅ないかにもシューベルト満載の美しい曲。カルテット以外では、今月末には北軽井沢の家でピアノ五重奏の合宿。ゲッツというドイツの作曲家、ちょうどシューベルトの時代と重なっているようだ。そのゲッツの五重奏曲はシューベルトの五重奏曲「ます」と同じ編成で書かれている。

普通ピアノ五重奏曲といえばピアノと弦楽四重奏(ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1)の編成、しかしこの2曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてコントラバスが各1本ずつ。他にこういう編成の曲は知られていない。実はゲッツという作曲家も私は知らなかった。弾いてみるとまるで劇伴のようなドラマティックな曲で、中々面白い。当時のドイツでは人気作曲家だったらしい。

Hさんというコントラバス奏者がいる。私がオーケストラにいた頃、その当時では珍しかった女性コンバス奏者として一緒に演奏していた。いまでこそコンバスも女性が多いけれど、当時としては珍しく、私達のスキー仲間の調律師と結婚して長いお付き合いが絶えることなく今に至っている。そのHさんがゲッツとシューベルトを一緒に弾こうといって楽譜を頂いた。この2曲、どこかで演奏してみたい。9月の生徒たちの合宿のあと、ホールが空くからそこでコンサートしようと言ったら「あなたは疲れるからやめなさい」とHさん。「つかれてもいいのよ、それならテレビ見て居眠りしていろとでも?」と反発する私。

疲れたっていいのだ。生きているからこそ疲れるのであって、そのうち永遠に疲れなくなるのだから。

お隣にちょっと口やかましいおじいさんが住んでいた。私の家を改築したとき一番下の階が駐車場になったら、車の出入りがうるさくて夜眠れないと苦情が来た。夜中に出入りする車は少ない。私がたまに夜遊びして遅くなるくらいなもので。「すみません、ご迷惑おかけして」と言ったけれど心のなかで「もうすぐずっと眠れるようになりますから」と付け加えている自分の性格の悪さ。いつか自分に跳ね返ってくるに違いない。その後おじいさんは長生きしていたので、私の呪いは効かなかったようだ。

さっきまで眠り続けていて丸一日食事をしていなかった。食欲はないけれど野菜サラダと丸々太ったイワシを2匹食べて、また眠くなった。もう一晩眠れそうで、こんなかわいい寝顔見せてあげたいわ。








0 件のコメント:

コメントを投稿