私の母は猛女でありました。我が子のためならどんなことでもやってのける。私を一年早く小学校にいれるために名簿に名前が載っていないから机の用意もない小学校に押しかけて、私を無理やり入学させてしまった。こんなひどいことも戦後まもない頃はできてしまったらしい。
私は本当は4月生まれなのに出生届は3月にして、それも一度は4月で届けたものを間違いでしたと訂正したらしい。そのへんのゴチャゴチャで入学時のすったもんだがあったらしい。
そんなことで私はその学年最年少、この頃の一年の差は非常に大きく低学年の頃は私はメソメソとよく泣いていた。この頃になると必ず思い出すこと。nekotamaにこれを書くのはもう3回目で、ちょうど今日のようなジメジメした寒い雨の日。
工作の授業で教材が配られた。石膏のお雛様の顔とその着物を作るための折り紙が配られた。紙の尖った部分に顔を糊付けして余った部分を着物の衿のように重ねていく。手先の不器用な私はすぐに手が糊でベトベトになり、真っ白な顔が汚れてしまい情けなさでいっぱいになった。
誰かしらに手伝ってもらえる家の中と違って、学校では誰もやってくれない。人生で味わったったはじめtの挫折かもしれない。そして今日は寒い雨の降る同じような日に確定申告用紙を郵送するために封筒に糊付けをして、相変わらず不器用なので封をするのに苦労していた。あの時と同じ、全く同じ。気分も手の動きも。
歴史は繰り返す。それでも自分の手から申告用紙が離れた途端、急に気分が良くなった。やれやれ。あんなに嫌だったのに、最後の方になったら少しおもしろくなってきた。毎日やっていれば慣れて簡単に思えるのでしょうね。年に一度だから領収書などを揃えるのがめんどくさい。あらかたどこかに遊びに出てしまっている書類を探すのに一番苦労する。
こんな面倒なこともマイナンバーにデータを入れれば、支払済か領収済みかすぐにわかるのでしょう。なんのためのマイナンバー?そこまで税務署でやってくれればいいのにと思う。そのくらいできるんじゃない?あとに家庭の事情だけ計算すればいいようにお膳立てくださればルンルン。年金額や保険料金、かかった治療費やなんかは役所で把握しているのだから、そこまで計算しておいてくれないかなあ、なんて夢でしょうか。
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