楽しい確定申告の季節、ことしこそ完璧にと思うけれど毎日することではなく、この時期の間だけなので、一年も経つとやり方はほぼ頭から消え失せている。それでも毎年ああそうだったのかという発見はあり、一つ進歩しては2つ退歩。いつも完璧とはいかない。それで今回は 一度だけでも税理士を頼んでやってもらおうと思ったけれど、探すのが難しい。
そう言ってこのブログで嘆いたら早速助け舟がきた。今年依頼した税理士さんをご紹介しましょうかと言う人がいて、少し前から申告書の作成に取り掛かっていた私は心が動いたけれど、税理士を頼むほどの金額でもなし、まずは自分でやってみようかと思った。
フリーで仕事を始めてから約60年、その間忙しい合間にやっとの思いで期限内に間に合わせる。それでも昔の役所はのんびりしていて、向こうから電話をかけてくれて計算違いや書き落したものを補充してくれた。電話の向こうで「これはなんの数字かな?あ、そうか、これは少し払いすぎですから訂正しておきますね」なんて本当に親切だった。古き良き時代!仕事を終えたら急に暇になったので今度こそちゃんと書こうと思って、税務署の申告書作成相談を予約して出かけた。
去年行ったとき、あまりの署員の態度の悪さに立腹したことがあった。私を激怒させたそのときの税務署員は、私の書いている申告書を覗いて「おいっ!誰のを書いているんだ」と怒声を浴びせかけたのだった。私の名前は男女共通で使われることもあるような名前だから漢字一文字。それを見て私が男性の申告書を代理して書いていると思ったらしい。いくらなんでも納税者に対して「おい!」はないでしょう。怒りのあまり頭に血が登ってその場を去った。帰宅して書き終えた申告書を郵送、中身の点検も済ませてなかったから、間違えだらけではなかったかと思う。なんだかやたらに税金が高かったから、控除しないでいたものも多かったかと。
そういうときには役所は黙っていて、少しでも足りない収入のミスでもあろうものなら鬼のように言ってくる。こんな零細企業をいじめてどうする。そんな恨みがあるから今年は怒らないようにしようと心を静めていたのに、又々怒り心頭になって帰ってきた。
予約していったのでちゃんと順番通りに進むかと思ったら大違い。一人の税理士に二人ずつ待たせるので、その片方が長引くと並んだ順でなく後方の運の良い人が先にどんどん進むことになり、私は立腹した。なぜ、一人ずつ順に見ないのか?ものすごく遅い人の組になってしまって後ろからどんどん新しい人が終わって行くのを見ていたら、今年こそ我慢と思っていた気持ちは吹っ飛んだ。
いくらなんでも癇に障るから並ばせた人に文句をいった。そりゃあこんなときに怒られるのは理不尽なことと思うけれど、他の空いているところに次の人を入ればいいのに、あいているのでぶらぶらしている職員もいる。お役所仕事というのはこういうものかという典型。文句を言うとそれは悪かったと言って抱きしめられた。「おい!セクハラだぞ。なんてことをするんだ」と去年のお返しをしたい。
私は小柄で子どもほどの体格だから(ウエストまわりを除く)御しやすいとみなされるのだ。もう80才にもなるからセクシーな気分にはならないかと思うと、私だって好みの男性にされるならともかく、デブの中年男は趣味ではないのよ。振り払ってやっと自分の番になった。担当者は、はじめからこんなばあさんが納税者だと考えていないのはあきらかなのだ。この人たちは税理士であって職員ではないかもしれないけれど、本当にいつも腹立たしい態度をとる。
自分で今までやってきたけれどわからないところがあるというと、それをするにはまず所得を出してからでないとできないという。それはとっくにわかっているけれど、今書くのではなく計算の方法だけわかればいいわけで、その都度ことごとく馬鹿にした態度。こんな婆さんが何を訊いているのか。そして用紙をパタパタと叩きながらこれがあるか?というから、自分のものを探し始めた途端、後ろにいる次の人の相談にとりかかってしまった。それっきり振り向きもしない。
用紙が見つかったと言っても振り向きもしない。そこで私の怒りは更にメラメラと燃え上がった。今年こそは怒らないようにと思ってきたけれどもう帰ると言ったらグズグズ振り返って、先ほどと同じようなバカにした態度。「それで?収入はあるの、年金だけ?」収入はこれこれというとちょっと居住まいを正した。「それに年金は?」言うと急に態度があらたまっただけでなく言葉が敬語になったのだ。それにはこちらがびっくりした。
今までの態度は消えて「今日は申告書の作成はしていかれますか?」敬語に切り替わっておべっかを使う顔になった。はあ!税金を払う立場の人に対しては態度が違うのだとわかった。雀の涙でも税金を払う人にはころっと態度を変える。私の年代では控除の手続きの人が多いと思うけれど、私は曲がりなりにも去年までは仕事をしていた。税金もしっかり払っていた。
立場によってこんなに態度が変わるなら、運が悪く大変生活に困っている人などにはどんな態度を取るのか。人生の一瞬で浮き沈みのさなかに意地の悪い役人にあたったら、最初の私のように雑に扱われてしまうのだ。なんで税金を払う人より税金を払わせる方が偉いのか。私は運が良くて生活に困ることはあってもすっからかんとまではいったことがない。ある時期つまずいて生活困窮者になった人がいたとしても、犯罪者でなければそういう人たちを決して馬鹿にはしない。
ここまで露骨に態度を変えるとは。あまりにも不快なので帰って自分でやるからいいと断って帰ってきた。行くたびに不愉快な税務署。お金のために根性が腐ったとしか言いようがない。あなた達の給料を払うためにも私達は文句も言わず税金をおさめているんですよ。おわかり?
それで結局自分でいつも通りに計算することにして、昼の暖かさに誘われて時々うつらうつらとしていたらやはり税申告でお困りの友人からライン着信。だいぶ前のこと、彼女から紹介されていた青色申告のグループがあって、そこに行ってみない?と。ありがたい。
しかし青色となると領収書の確保が必要でしょう?私は買い物が済むといきなりレシートをポイ捨てしてしまうのが癖で、それでポイントが使えなかったりする。無意識にやってしまう癖だからまずそこを直さないといけないかなあ。とにかく財布に入れたものはお金以外すぐになくす。お金はないので入れていないからなくすことはないのですが。
今年はもう自分でやりかけたからもうこのまま出すとして、来年からお願いしようということになった。
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