2017年9月22日金曜日

古典音楽協会 第155回 定期演奏会

東京文化会館小ホールは相変わらず大勢のお客様。
感謝感激です。
いつもありがとうございます。
皆様のお陰で私たちは頑張ってこられました。
コンサートマスターの角道氏は間もなく、傘寿を迎えるようです。
メンバーの平均年齢は・・・今回は少し若返りました。

なぜなら、コントラバスに、以前メンバーだった冨永岳夫さんの遺児の八峰さんがお手伝いにきて一緒に演奏したから。
岳夫さんはかつてのメンバーだったけれど、若くして亡くなってしまい、私たちは悲嘆にくれた。
その時の悲しかったことは今でも鮮明に覚えています。
意識のない彼の枕元で、皆で涙したときから何年経ったことか。

その頃はまだ年若かった八峰くんが、お父さんの楽器を立派に活かして活躍している。
彼はコントラバスでなくヴァイオリンを習っていたけれど、せっかくの名器をムダにすること無く、お父様の遺志をついでコントラバスを猛勉強。
芸大に見事合格、現在オーケストラでプロとして立派に活躍中。
今回メンバーの大西さんの都合が悪く、代わりに弾いてくれたのです。
終演後楽屋を出ると、駐車場で故岳夫さんの奥様からご挨拶を頂いた。
二人で手を取り合って涙した。
それは岳夫さんを喪った悲しさと、八峰さんが立派に成長して私達を助けてくれたということへの感謝の念が混じった涙だった。

岳夫さんと私たちはスキー仲間で、よく一緒にスキーにでかけた。
早朝待ち合わせて、車であっという間にスキー場到着。
え、もう来ちゃったんですかと、スキー宿のご主人が呆れ返るほど。
夢中になってスキーを楽しむ彼の姿は、子供のように無邪気に見えた。
その時私たちは一緒ではなかったけれど、もともと心臓が悪く、寒いゲレンデで意識を失ったらしい。
間もなく40才台の若さで先に逝ってしまった。
本当に残念な思いで胸が塞がれた。

今日も又大勢のお客様。
最近客席が勢いが良い。
曲が終わると沸き立つように拍手とブラボーをいただく。
ステージだけ頑張ってもいけないし、客席だけ元気でもいけないし、客席とステージが一緒に盛り上がるのが1番嬉しい。
これも長い年月かけて培った絆がものを言うのだろう。
演奏者と聴衆が共に作り上げてきて、はじめて音楽が完成するのだと思う。

さて今回のブランデンブルク協奏曲4番はというと、最後の練習では散々だった。
テンポ感があわずギクシャクして、私はふくれっ面。
もう少し早く弾きたいのにと口を尖らせるのを、周りがまあまあとなだめるの図。
どうも前日にプロコフィエフを練習したせいで、速さが加速してしまったらしい。
本番では落ち着いて、全員が心を一つにして素敵なバッハになったと思うと自画自賛。

私たちはもう先が見えている。
いつまでも元気で演奏できるとは限らない。
それでも私達の「古典」をずっと支えてきて下さった方々が聞いてくださる限り、努力を惜しまないつもりでいますので、どうぞこれからも「古典」をよろしくおねがいします。






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