2017年9月12日火曜日

キンチョーの夏・緊張の秋

今どきキンチョーの蚊取り線香でもないけれど、懐かしい夏の定番。
すだれ、打ち水、スイカ・・・縁側の夕涼みなんて、もう殆ど見かけない。
見かけないどころか、縁側のある家は少なくなった。

子供のときに住んでいた家は、近所の悪ガキたちがお化け屋敷と呼ぶような荒れ果てた家だった。
生け垣はところどころ破れ、前庭よりも広い裏庭は竹やぶ、びわの木の林で、戦後の一時期にはどこの誰とも知らない人がテントを張って住み着いていたそうだ。
生け垣の破れは居住者に責任があって、あまりにもだだっ広いから駅から来たら西側の生け垣の隙間から無理やり入る。
それでだんだんとそこが通り道になる。
正式の門は南側にあるけれど、駅の方から帰ってくると遠回りだから生け垣のまばらなところをこじ開ける。

西側の縁側は風の通り道となっていて涼しい上にひと目につかないから、そこで私達姉妹はシュミーズ一枚となってゴロゴロ昼寝をしていた。
もちろんキンチョーの蚊取り線香はいつも燻っていた。
ある日、西側の生け垣の破れ目からおまわりさんが入って来て、驚いた私たちは「ヒエ~!キャー!」と騒いで蜘蛛の子を散らすように逃げた。
おまわりさんも驚いて「あー、逃げないで大丈夫ですよ」
なぜ警察官なのにちゃんとした門から入らないのかと、あとで腹を立てながらも大笑い。
おまわりさんもびっくりしたことだろう。
その後は警戒して、下着で昼寝をすることは避けるようになった。

その西側の廊下は昼寝の場所でもあり、父がなにやら機械の開発をしていて、その実験場所でもあった。
洗濯機の開発をしていた頃は、ゴトゴト音がして、数人の男の人達がなにか相談しながら
器械を動かしていた。
学校の勉強はおよそしたことがなかったけれど、日記をつけ、工作や読書するのもその縁側で。
子供時代の懐かしい夏の思い出。

今は夏中クーラーつけっぱなしで窓を開けないから、蚊も入ってこない。
蚊取り線香の出番はなくなって、日本の夏も随分変わった。

合宿が終わってやれやれと思うと、この9月に本番が2つ。
それで私は非常に緊張している。
もう若者と遊んでいる暇はないのだ。
17日に1つ終わるとその次は21日。
間が4日間しかないのはちょっときつい。
自分でできると思ってそうしたのが、今頃になって心配になってきた。
こんなに緊張していると体にわるいと思うのだけれど、緊張しないでいられるときは、なんだかだるくていけない。
多少ストレスがあったほうが面白い。
これはもう修羅場を好む性格のせいなのか、前世からの因縁なのか。
それでも最近は、もう、ヤダ!そろそろ止めたほうが良い、と毎日考えている。
と言いながら、すでに来年の予定もはいっているのが恐ろしい。

すみませんが、もう私をおだてたり励ましたりしないでくださいな。
おだてりゃすぐに木に登るから。
励まされると頑張らなきゃと、すぐに調子に乗る方なので。

9月17日(日)GROUP"Largo"15時開演 ムジカーザ(代々木上原)
ピアノの芝治子門下生の優秀な若手に混じって、ヨボヨボの私、肩身がせまい。
私の出番は最後だから時間が読めないけれど・・・17時30分過ぎるかも。
 
9月21日(木)古典音楽協会定期演奏会 19時開演 東京文化会館小ホール
       ~ドイツの巨匠テレマンとJ.S.バッハ~

        テレマン:2つのヴァイオリンの協奏曲
        テレマン:オーボエ・ダモーレ協奏曲
        テレマン:組曲「ラ・リラ」
        J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲
        J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番

書いているだけでクラクラする。ああ、しんど!!!
そういえばアルシンドというサッカー選手がいて、私は彼の大ファンだった。
サッカーのファンでもないのに。






















0 件のコメント:

コメントを投稿