2017年9月18日月曜日

親指の怪我

メバルが美味しそうに見えたので買ってきた。
小ぶりのものでちゃんとワタは取り除いてあるけれど、ラップを外したら鱗が付いたまま。
今この鱗という言葉が出てくるまで、数十秒かかった。
最初にエラという言葉が頭に浮かんだらもうだめで、皮、こけらなど色々浮かんできて本体に近付けない。
やれやれ。
やっと出た鱗。
家に帰ってから気がついたので、自分で取ることにした。
ウロコ取りは家の何処かに潜んでいるはずだけれど、探すのも面倒なので包丁でゴシゴシ。

その前に茹で栗を包丁で皮むきしていた。
外側の硬い皮に切れ目を入れて上下に押すと、クルッと皮が剥ける・・・はずだったけれど、天津甘栗とは違うことに気がついて包丁で慎重に剥く。
中の渋皮は多少付いていても食べられるけれど、やはり渋いから取ることに。
結構硬いから包丁で指を怪我しないように慎重に。
今怪我をしたら大変だから、それはそれは気を遣った。

クリが剥けたところでメバルにとりかかる。
こちらは鱗をこそげ取るのだから、怪我の心配はないと思ったのが間違いのもとだった。
胴体は簡単に取れるけれど、両方のヒレ下の部分が取りにくい。
そのあたりはヌルヌルしていてヒレの下は特に包丁が滑る。
滑るけれど包丁で怪我をしたわけでは無くて、手が滑ったときに硬いヒレの骨が刺さった。
ちょうど右手親指の爪の間に刺さって痛いのなんの。
しまった!

とんだことになった。

その後ヴァイオリンの練習を始めたら、右手親指は弓を持つ要だから激しく痛い。
ちょっと弾いたら我慢できないほどの痛み。
さあどうしよう。
しかし、人間万事塞翁が馬ですなあ。

最近弓の持ち方で悩んでいた。
いや、私のことだからそれほど悩むことはないけれど、うまく弓が持てない。
指が、特に親指が曲がったせいかもしれないけれど、今までどうやって持っていたか気にしたことがなかったから思い浮かばない。
それは、ほんの些細なことから始まる。
スケートの選手が突然3回転ができなくなるとか、ゴルフのパターが決まらなくなるとか、まあ、それと同じような。
どうしても親指に力が入ってしまうので、力の抜き方を考えていた。

そうしたら今回のメバルの棘。
痛いので親指の頭に力が入らない。
なんと!!!うまい具合ではないか。
力が抜けると言うより入らない。
しかも絆創膏を貼ったので滑らない。
怪我の功名とはこのこと。

怪我は数日で治ってしまうけれど、このまま指の力が抜けてくれるのではないかと。
メバルさんが天から降臨してきて、親指の力を抜いてくれたものと思われる。
魚さんだから天からではなく、海から昇天?
食べてしまうのは失礼かもしれませんが、あなたの棘が立派に人の役に立ったのですよ。

明日になって痛みが消えたら、元の木阿弥?















4 件のコメント:

  1. あはは、鱗という言葉がでてこなかったの、凄くよくわかる。私もしょっちゅう物の名前とか人の名前が出てこない。漢字も出てこないから、最近はペンはフリクション(消せるボールペン)ばかり使ってます。いったん平仮名で書いて、後でスマホで漢字変換して、仮名を消して漢字に書き替えてます。消せるっていいね。

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  2. 消せるなら消したい過去は山ほどあるけれど、消したい過去あってこその現在かなと思います。
    消せるボールペンってあるんだ。nyarcil様の物知りにはビックリだなあ。

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  3. あ、そうそう。
    親指の怪我は次の朝には治っていました。


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  4. うん、自分も昔恥ずかしいことしたけど、恥ずかしい思いをしたから修正できたのだと思いますよ。
    nekotama様の昔のはっちゃけ、見てみたかった!  (^◇^) ヾ
    フリクションボールペン、ふつーにコンビニでも売ってますよ。パイロットです。

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