2011年9月4日日曜日

ヴィオラ弾きになる

音楽教室の発表会を今週末に控えて、リハーサルを行った。この教室はピアノ伴奏だけでなく、希望すれば弦楽器や管楽器のミニオーケストラ伴奏もできるように、教師陣は現役の演奏家がそろっている。今日の一番の花形はチャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾く二人の生徒。二人とも頑張って去年よりも数段上手くなってくれた。贅沢に弦楽器と木管楽器、それに足りないパートはピアノで補うという変則的なオーケストラではあるけれど、一応オーケストラらしい音で伴奏できた。やはり相当緊張するらしく、いつもとても上手い男性の生徒が、珍しく音をはずす。それに比べてメンデルスゾーンを弾く女性は伸び伸びとしている。本番でどうでるかはわからないけれど、女性は強いのかな。教師である私の方がドキドキして伴奏していた。今回私はヴィオラを担当する。ヴァイオリンの教師が3人いるので、一人がヴィオラに回れば、エキストラを頼む費用が浮くので、経費節約のため。と言っても、小柄な私には大きいヴィオラはこたえる。いつもはヴァイオリンを弾いているので、楽器自体が中々鳴ってこない。毎年ヴィオラは外部から来てもらっていたけれど、諸般の事情で今年は私が弾く羽目になった。それでも、年末に毎年イギリスから日本公演にやってくる「ロンドンアンサンブル」にヴィオラで賛助出演することになったので、これは大変助かるというもの。楽器にさわっていられるし、アルト記号に馴れなければいけないし、チャンスだと思っている。ヴァイオリンはト音記号、ヴィオラはハ音記号とト音記号が両方出てくる楽譜を見るから、馴れないととんでもないことになる。でも、ヴィオラが好きだから私にはそういうことは苦にならない。普段思いっきり無精な癖に、そういう面倒なことを面白がってできる。これが肝心なところで、面白くないことは一切したくないのに、面白いと夢中になる。私が半猫人間たる所以である。

0 件のコメント:

コメントを投稿