2011年9月18日日曜日

ハンサムな女性たち

午前中、今年音大に入った生徒がやってきた。チャイコフスキーのコンチェルトのさわりを聞いたら、受験前より着実に上手くなっていてうれしくなった。そして、受験時期のファッションと比べて一段とセンスがよくなって、顔もきれいになっている。いよいよ花開くときになったかと、うれしく思った。私が彼女くらいのとしごろには全くおシャレらしいおシャレもしなかった。いつもレインコートにゴム長はいていたような・・・実際はそうではなかったけれど、そんな感じのださい女子大生だった。学校は付属高校から、ものすごく派手な校風で、アイシャドウ、つけまつげなんていうすごいのもいた。大体声楽科の人だったけれど。スカートは当時の流行で目いっぱいペチコートでふくらませ、ヒールの高い靴を履く。そんな学生がいるかと思えば、私たちのようになんでもいいから着てりゃいいんでしょ・・みたいな生徒もいたし、それをだれも気にもしない自由な校風だったから、伸び伸び楽しい学生生活を送った。そして今日は母校の教授だった友人の門下生のコンサートに賛助出演した。曲は相変わらずベートーヴェン。卒業してそれぞれ社会に出て活躍している人たちの自由闊達なこと。生き生きと演奏している。全員本当に素晴らしいのね、と言ったら「先生が怖かったですから」と返事がかえってきた。へー、いつも私とへらへらしながら合わせているあの人が?そうか。先生としての顔はちゃんとしてるんだ。打ち上げに参加したけれど、美しい女性たちの飲みっぷりのいいこと。乱れず騒がず、楽しげにぐいぐい飲んでいる姿は、ほれぼれするほど恰好良い。しつけの良いうちに生まれるのは、それだけで人生の勝ち組になれると、つくずく思う。こんなきりっとしたハンサムな女性たちを沢山生徒に持っている友人がうらやましい。

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