2010年11月13日土曜日

トカゲの戦略

週刊文春に面白い記事があった。竹内久美子さん(動物行動学)の「イキモノローグ」という欄。
北米西海岸に住むワキモンユタという小さなトカゲ。オスの繁殖戦略が3種ある。それぞれ喉の色を変えて自分の戦略をしめしている。オレンジのオスは一夫多妻、ブルーのオスは一夫一妻、イエローのオスは妻がなくフリー(発情したメスに擬態)  オレンジは妻の数ではブルーに勝っている。ブルーは妻を持たないイエローに勝っている。ところがイエローは、沢山の妻を持っているため防衛の行き渡らないオレンジの隙をついて、その妻と交尾をしてしまう。メスに擬態しているから、隙をつきやすい。それで、一見最強のオレンジに勝ってしまう。ブルーは一人の妻を守るので、イエローに勝っている。ある年オレンジの数が多いなら、それをカモにするイエローがよく繁殖する。その効果は翌年または翌々年に表れる。すると、今度はイエローをカモにするブルーが繁殖。すると今度はブルーをカモにするオレンジが繁殖・・・・5年間で一巡するそうだ。この3つの勢力は数年ずつずれながら、栄枯盛衰を繰り返すとまあ、こんな話です。面白いですねえ。この3つの繁殖戦略をジャンケンのグー、チョキ、パーに例えて、「トカゲのジャンケン」   私から見ると、イエローが最強。フリーでいて充分楽しんでいるのだから、これは不謹慎か、はたまた願望か・・・ニャ?

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