2010年11月20日土曜日

国際基督教大学

ICUのキャンパス内にあるホールで、古典音楽協会のコンサートがひらかれた。今回はコンサートマスターのゆかりの方や、日ごろ定期演奏会を聴きに来てくださる方たちのご尽力によるもので、バロックの名曲を演奏した。三鷹の天文台のちかくの高台にある広い敷地が、大学構内。元はブッシュの生えた荒地をやく50年ほどで立派な森にして、そこに点在する建物も落ち着いた佇まいを見せている。学生たちもゆったりと学園生活を楽しんでいるようだ。このところ、学校に行くことが多く、それぞれの大学の雰囲気がとても違うことに驚かされる。ここはとりわけ物静かで、深まり行く秋の景色のせいか、土曜日で生徒数がすくないせいか、落ち着きが感じられた。曲目はヘンデルの合奏協奏曲、ヴィヴァルディの2本のヴァイオリンのための協奏曲、バストンのリコーダー協奏曲、コレッリのクリスマスコンチェルト、バッハのカンタータ、パッヘルベルのカノン、アンコールにバッハのアリア。バロック好きなら涎のたれそうなプログラムだと思う。古い小さなホールでも音響がよく、とても弾きやすい。皆さんがとても喜んでくださったのがうれしかった。終演後代々木のオリンピック記念青少年ホールに駆けつけ、(それも、5時開演ぎりぎりセーフ)すぐステージに上り、フィガロの結婚序曲、カルメン組曲、ベートーヴェン「英雄」というプログラムでリハーサルなしの本番。明日はドヴォルザークの8番の交響曲、ショパンのピアノ協奏曲、などのリハーサルがあって、このところ、オーケストラが続く。ところで今日は私の大厄日だったみたい。まず、古典音楽協会のステージでは間違えてばかり、挙句に転んだり、眼鏡をこわしたり、なにもかもついていなくて落ち込んで帰ってきた。こんな日がたまにあるのです。もう、演奏やめようかな、なんて愚痴をこぼしながら帰ってきた。ああ、やんなっちゃうな、もう。

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