2010年11月30日火曜日

バッハ無伴奏

久しぶりにバッハのシャコンヌを弾いてみた。だいぶ体力が戻ってきているらしく、殆どつかれずに数回弾ける。それならとパルティータ2番を頭から通してみると、かつてはあれほど大変だったこの曲が、わりとすんなり通せるではないか。ここ数年の働きすぎのツケもそろそろ払い終わって、体調が整ってきたのかもしれない。けっこう最近難しい曲にも挑戦してきたし、新しい曲の譜読みもしてきたけれど、やはり究極はバッハ。音程、右手のボウイング共に難しい。腱鞘炎や腰痛に悩まされて度々中断しそうになった演奏生活も、又希望の光がさしてきたかな?これからはコツコツと練習するしかない。それもピアニスト達のホームコンサートに参加させてもらったおかげで、公の場では無いけれど人に聴かせる大切さを身にしみて感じる。特に優秀な音楽家の前で弾くとなると、楽器が違っても油断はならない。明後日又例会があるけれど、ここ数日ヴィオラを弾いたせいで大変疲れた。昨日はずる休みを決めこんで、ウダウダしていたのも良かったかも知れない。以前なら歯を食いしばって練習し、散歩も決めたら最後一万歩を絶対に歩き通す、みたいな無理をすることが多かった。それが逆に自分を追い詰めるのが分かっていても、歯車が回り続けてやめられない。赤い靴を履いてしまった女の子のように、踊り続けてしまう。でも体力は年々落ちてゆくし、無理をしてどこかをこわしてしまったら、もう弾けなくなってしまう。気持ちが落ち着いてきたら、自分をコントロール出来るようになってきた。相変わらず短気はなおらないけれど。数年後にコンサートが開けるかなあ。もう絶対引退の気持ちが、ソロソロ虫が騒ぎ始めて揺らいできている。なんとかの冷水(ひやみず)になるかもしれないのに。

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