2014年4月22日火曜日

アラ探し

アラはアラでも魚のアラ。
魚屋さんに買い物に行くと真っ先に見るのが、今日はいいアラがあるのかどうか。
魚の煮付けはアラ煮に限る。
品の良い切り身は、見た目は良いけれどアラにはかなわない。
骨の周りの肉は美味しいと相場がきまっている。
アラを買ってくると、みりん、酒、しょうゆにショウガ、時々煮汁を上からかけながら煮込む。
その日は食べず、次の日に煮汁が煮こごりになっているのを、まず温かいご飯に載せて食べる。
冷たい煮魚がいやなら暖めても良いけれど、冷たいままの方が私は好き。
骨から実を剥がすのに、始めのうちは箸を使っているが、そのうちに面倒になってきて手でほぐし始める。
手が汚れる、細かい骨の間をこそげ取るのが面倒。
これがいやならアラは食べない方がいい。
猫の性格で生まれたから、骨の間からごそっと肉を見つけると、うにゃ~と歓声をあげたくなる。
昨日鯛のカブトを煮て、今朝はトーストに載せて食べた。
トーストにオリーブオイルをたらし、その上に甘辛い鯛の煮付けを載せる。
これは本当に美味しいから絶対お薦め。
ブリのアラはブリ大根。
ブリは魚の中では好きさから言うと、中ぐらいの位置にある。
けれど、ブリの煮汁の沁みた大根は、これはたまらない。
これも次の日、冷たいまま、熱々ごはんに載せて食べる。
鮭はカマのところを焼いて、これは焼きたての脂がジブジブ音を立てているうちに食べる。
だから、切り身はカマばかり選んで買ってくる。
ご飯もいいが、やはりトーストにレタスなどと一緒に食べるのも、中々乙なもの。
アラは見た目悪くても、実は一番美味しいところ。
アラ探しと言うけれど、隠れた良いところを探すのかもしれない。













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