2014年4月7日月曜日

サルでも反省するのだ。

南青山の豪華マンションでのサロンコンサート。
主人公のYさんは音楽教室のチェロ教室に通っていて、先生のSさんに師事。
Sさんは私の楽友でもあることから、時々私もご相伴に預かることが多い。
Yさんのお誕生日ということで、Sさんがお祝いの演奏をした。
それで私もお声をかけられたのだが、私は呑気にご馳走だけ食べればいいと思っていた。
ところが昨日になって急に、演奏をしてくれないかといわれて慌てる。
がさがさと2,3曲小品の楽譜をあつめて持参した。
チェロという楽器は音が人間の声に近く、アルファー波が沢山でるのだそうで、聴いていると心地良いことこの上ない。
曲目は日本の歌曲や、ポピュラー系の歌の旋律など、そしてメインはチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」
この大曲を優雅に弾いてのけられると、もうヴァイオリンの出番は無い。
ここで甲高い音を立てるのは悪いから、お食事が終って皆がいい加減酔っ払ってきたところで演奏すると言い逃れて、ワインを飲み始めた。
今日のメニューは「英多郎寿司」のつまみと刺身、チラシ。
つい先日たらふく食べて動けないくらいだったのに、今日も又、意地汚く満腹になるまで平らげた。
先日お誘いした弥生の美智子さんに、もう一度このチラシを食べたかったらYさんのパーティーにいらっしゃいと勝手に誘っておいた。
脊椎圧迫骨折でコルセットをしているにもかかわらず、チラシ寿司の誘惑に負けておびき寄せられた美智子さんに、ヴァイオリンを弾くように強要して、お茶を濁すことにした。
私はもうへろへろに酔っていたから、バッハの無伴奏を弾こうと思ったら、なにがなんだか音程がとれなくなって途中挫折。
音程の心配の無いピアノに切り替えて、美智子さんの伴奏をはじめた。
そんなこんなで楽しく歌い楽器を弾き、飲んで食べて、今回は少人数の限られた人達だったので、すごく家庭的で楽しい時間を過ごした。
最後にYさんが先生とデュエットの小品を披露。
毎年数回ここのホームパーティーで初心者の頃から訊かせてもらっていたが、今回は特に格段に腕が上がっていたのに驚かされた。
ゲストも皆口々に驚きの声を上げた。
音が良くハモっていて体の使い方がしなやかになってきた。
初めの頃は棒弾きでコチコチだったのが、伸び伸びと腕が伸びる。それで音も伸びる。
今回そのこともだけれど、もう一つ、ゲストの中に92才のご婦人がいて、その方は83才でパソコンをはじめられたとか。
「今はゲームが楽しくて、ずっとやっているの」とおっしゃる。
美しくて70才台にしか見えないその方は、「老人ホームにボランティアで行くのよ」とも。
だって、老人ホームにはその方よりも20才くらい若い人もいるでしょうに。
世の中には自分をキチッと管理して、背筋を伸ばして生きている人がいるものなのだ。
みんなすごい。
自分がそんな風になれるかと問えば、自信はない。
小柄だから多少若く見られるけれど、内面はもう歳だからとか、もっと楽したいとか常に思っている。
うーん、改めて考え直さないといけないと、反省した。
猛烈反省したわりには、食欲は抑えられない、睡眠はとらない、不規則な生活をする、これではね。
















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