2014年2月11日火曜日

天使のトリル

都内某サロンで演奏を頼まれた。
演奏する予定だった人が都合で出られなくなり急遽。
おや又先日と同様、ピンチヒッターか。
しかも伴奏無しで1人でひけとのことで、考えた末決めたのは
クライスラー「プニャー二によるプレリュードとアレグロ」
タルティー二「悪魔のトリル」他3曲
どうしてこういう曲になったかというと、普段ヴァイオリンは単旋律の楽器で、バッハのソロソナタの様に初めから1人で弾くように書いたもの以外は、伴奏がつく。
伴奏と一緒に弾いて初めて一つの曲となるから、伴奏無しだと旋律が途切れたり、合いの手が入らなかったり間が抜ける。
間抜けに聞こえないためには、ヴァイオリンが途切れなく弾いている曲でないといけない。
これらの曲はテンポが速いし、休み無く弾かなければならないから、老骨に鞭打ってゼイゼイしながら練習している。
そのコンサートは依頼主のお父様のお目出度い記念のお席で、悪魔の・・・という副題はまずいかとおもったけれど、曲自体は素晴らしく私も大好きな曲なのでお許しいただこう。
伴奏を諦めていたらつい先日、ロンドンアンサンブルのピアニストの美智子さんが伴奏してもいいわよと言ってくださった。
ああ、助かった!
彼女が天使に見える。
そしてやはりお祝いの席なので「悪魔の」でなく「天使の」としないとまずいかな?
タルティー二さんには申し訳ないけれど1日だけ曲名変更。
でもブラックタイガーを伊勢エビというほどの偽装にはならないでしょう。
偽装といえば「プレリュードとアレグロ」も、演奏旅行の最中に図書館でプニャー二の遺稿を見つけたクライスラーが編曲した物として世に出たが、後にクライスラーの自作と告白され、センセーションを巻き起こしたそうだ。
なんだか最近似たような話があったけれど。













6 件のコメント:

  1. nekotama様、ご活躍すごいですね。 スキーして、演奏して、雪掻きして、また演奏ですか。 演奏の度に楽譜を覚えて、これは老けている暇ないですね。
    ところで音楽はよくわからないのですが、あのニセ作曲家さんの作品って、プロのひとたちからは、どう聞こえているのかしらん。

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  3. いやあ、もう青息吐息ですわ。
    ニセ作曲家ですが、大助君がオリンピックで滑る曲は
    すごく素敵ですね。
    弾いてみたいです。
    それにしても何故このタイミングでと思います。
    オリンピックが終るまで待っていてあげればいいのに。

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  4. そうですか、いい曲なんですね。 
    ところで、確かにこのタイミングはないですね。普通フィギュアスケートの演技見るとき、あまり曲は意識しませんが今回は意識して聞きそう。大輔くん、お気の毒ですが視聴率はアップしそうですね。

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  5. 失礼、「大輔君くん」でしたか。
    さりげなく訂正して下さるところにnyarcil様の
    教養があふれていますね。

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  6. 君が2つになっちまった。
    くんくんではワンちゃんの鼻息ですね。

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