2014年2月23日日曜日

やっと急斜面

2日目は晴れ上がって上天気。
しかし、気温は低い。
風がないのがせめてもの救いとなる。
前日のメンバーに後から参加のもう二人加わって、朝も早よからじっくりと基礎練のおさらい。
前日使った緩斜面が閉鎖されていたお陰で、もう少し斜度の上がったゲレンデを使う。
これは本当に楽で、斜度の助けがものを言う。
ゲレンデが面白いので先生もついに、速く滑っても文句を言わなくなった。
ついに只滑るだけのグループに変わって、上がっては降り、上がっては降り、夢中で滑る。
先生の目が届かないところでは、目一杯飛ばす。
私は風になる。
元々皆毎年この講習を受けている人達だから、都会の仕事の影響が薄くなるに連れて、スキルを取り戻してくるのは時間の問題なのだ。
高年齢でも安全に速くきれいに滑るための技術を教えてもらえるので、一人も怪我をすることなく、若い人達よりもむしろ速度は速いくらい。
少し自由にさせてもらえるとなると、一斉にうれしそうに滑降する。
顔さえ見せなければ年齢不詳のグループに見える。
横手山のてっぺんから下の食堂まででもノンストップで、途中止まることなくよどみなく、しなやかに滑る。
力にもの言わせ横に押し出して滑る事はないから、高齢者でも速く安全に滑ることができる。
以前このクラブのアラスカツアーに、初めて参加した大学スキークラブ出身の人が、さえないおばさん、おじさんばかりのこのグループを見て、これは自分が一番上手いと思ったらしい。
指導員みたいに上から目線でいたのが、長いスロープをいざ滑り始めると次々に追い越されてしまい、それ以来態度が随分小さくなったことがあった。
ご本人はすっかり息が上がってゼイゼイしている側を「お先ー」とかなんとか行ってヒョロヒョロと止まりもせずに先に行ってしまうのだから、そのショックたるや大変なものだったのだろう。
見てくれはしょぼくても皆さん歴戦の強者だから、80才を越えた人が何人もいて、それぞれ優雅に滑っている。
どんなに沢山滑っても筋肉痛はほとんどない。
いまどきのスキーの道具と、先生の考案した安全スキー技術のお陰で、立って歩ける人ならほぼ生涯滑っていられるのではないかと思う。
昔とった杵柄という人はどうぞご参加下さい。
そのかわり鬼教官の格好の餌食となる覚悟で、臨んでください。























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