2014年5月16日金曜日

生徒のデビュー

今年大学4年生の桜子が、北本市と東京音大の提携のコンサートで弾かせてもらうことが出来た。
北本市さんごめんなさい、埼玉県というだけでどこにあるのかは知らなかった。
電車に乗っていると浦和も通り越し、上尾も通り越し、大丈夫だろうかと思う頃、北本駅到着。
なにか雰囲気が伸び伸びしていて、昼食を食べに入ったイタリアンレストランも、御菓子を買ったお店も、すごく感じがいい。
どこかで眼鏡(言わずと知れた老眼鏡)を落としたらしく、眼鏡屋さんで間に合わせに安い物をと思ったら、オーダーだけのお店だったので、他のところを紹介してくれた店員さんも親切。
町全体が感じが良いだけでなく、中学生も可愛い。
文化センターの場所を訊いたら、「すぐ隣です、わからなかったらついて行きましょうか」と言うから、おいでおいでをしたら、とびっきりの笑顔で立ち上がった。
それで「いいわよ。もし私が誘拐犯だったらどうするの」と言ったらワッと笑って「おもしろーい」と騒いでいる。
あはは、こちらの方が面白い。
会場は文化センターの一角の部屋に、40~50脚ほどのイスが並べてあって、ホールではないから響きは今一だが、お客さんは満員の盛況だった。
入場料500円なり。
まだ発展途上ヴァイオリニストだから、このへんが妥当。
とてもおっとりした日本的な顔立ちの桜子は、思いがけず舞台映えがするのが嬉しい発見だった。
背がスラッと高く、真っ赤なドレスで現れた時には、これがレッスンが終ると「のみ~、しらみ~(笑)」と言って私にかじり付いてきたあの子かと、少しホロッとした。
「テクニックの面では申し分ないが、表現力が・・・」と、どの先生からも言われ続けてきたが、ようやく大人になってきて、そちらも少しずつ改善されてきた。
緊張したと言いながら、堂々とトークも演奏もこなし、やっと私がもう心配することもなくなってきたようだ。
これから花開く若い才能を、よろしくお願いします。
覚えてやってください。
大谷桜子と申します。















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