2014年5月26日月曜日

集中力=練習量

先日の震災復興支援コンサートで、久々になにも考えずに弾けたというのが、私的にはうれしい出来事だった。
目が悪くなってから一気に集中力が衰え、大好きなハリー・ポッターの原文講読も止めてしまった。
せっかく5巻の半ばまでいって、あと二冊、7巻で終了するのに、本当に目が疲れて読めなくなってしまった。
巻が進むにつれて活字が小さくなったのと、たぶん子供の成長に合せるように、長い単語と文章が増えてきたために、目を余計に使う、それがつらい。
先生のルースさんも段々上達してきた生徒に期待するので、スピードが速くなってきた。
それについて行けない。
それまで1レッスン15ページのペースが、5ページほどでギブアップ、彼女は大変不満そうなのだが、私の目は限界で頭痛がしてくる。
段が揺らいで見えて、気分が悪くなる。
あと6,7巻もすでに買ってあるのに・・・
そんなことで、もちろん楽譜も同じ様によく見えない。
私の楽譜のオタマジャクシは生きていて、時間が経つと泳ぎ出す。5線が川の様に流れ出す。
段違いする。スッタモンダスッタモンダ。
最近はそちらに気を取られるので、頓に集中力が落ちてきた。

もともとは抜群の集中力を誇っていた。
練習であいまいでも、本番を集中力で乗り切ってしまう。
それで沢山の仕事がこなせたので、練習よりも集中力頼みなことが多く、それには視力の良さが不可欠だった。
視力が落ちてしまったので、無敵艦隊は沈没。
今回クライスラーの「プレリュードとアレグロ」は後半部分で、早い16分音符の連続がある。
非常にイレギュラーな音型で覚えにくい。
前に弾いたのは10代だったから、なんてこともなかった。
この歳ではすでに前の記憶もなく、楽譜を見るとオタマジャクシは活発に泳ぎ回る。
これこれ、少しじっとしていらっしゃい。
記憶力も落ちているから、覚えられない。
果して本番で間違えずに弾けるだろうか。
一抹の不安はあったけれど、元々楽天家なので練習を始めた。
本番前日まで、あちらが閊え、こちらを間違える。
ふーん、困ったもんだわい、でも、もう後には退けない。
本番では2曲目。
弾き始めると始めのうちは「ああ、緊張しているな」
顎が上手く楽器を捉えられない。
非常に不安定のまま後半へ。
するとある場所からストンと集中力のブラックホールへ落ちていった。
頭は空っぽになって面白いほど指が自然に動く。
ほとんど意識せずに後半終了。
不安があったから集中的に練習したのが良かったかも。
練習量と集中力は一致すると、身をもって感じた次第。
要するに、視力云々は言い訳にすぎない。
年齢で逃げないで練習しろ~、と自分に喝を入れた。




























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