2014年5月24日土曜日

震災復興支援コンサート

奇跡の一本松を魂柱にしたヴァイオリンとヴィオラ。
今日は小平市のケアハウスの一角で行われた。

エルガー    「愛の挨拶」トリオ版
クライスラー  「プレリュードとアレグロ」ヴァイオリンソロ
クリスチャン・バッハ「ヴィオラコンチェルト」ヴィオラソロ
以下トリオ版
日本の歌メドレー「春・夏・秋・冬」
グノー     「アヴェマリア」
ブラームス   「ハンガリー舞曲4番」
そして全員で歌う 「ふるさと」

このケアハウスには年数回、入居者のためのボランティアのコンサートを行っている。
時には余命数日の人の枕元での演奏があったりして、辛い悲しい思いをすることもあるが、中には毎回楽しみにしていて下さる人達に、再会する喜びもある。
今日は入居者だけでなく、外部からのお客さんが75名ほど。
一昨日借りてきたヴァイオリンは、昨日一日で見違えるように良く鳴るようになった。
しかも、芯の部分にコリっとした核のような音があって、それが質の良い響きを持っている。
まだ出来たてだから、ヴァイオリンとしての響きは、まだまだ。
ヴァイオリンの価値は100年200年経ってようやく分かるのだから、真新しくてもこれだけの音が出るのは、ありがたかった。
この話が持ち上がった時は、話題作りのためだろうと思っていた。
だから楽器にも期待していなかったけれど、本当に心を込めてつくられたという感がひしひしと伝わってくる。
いざ楽器を手にすると、どうにかして最上の音が出したいと夢中になってしまう。
発音がハッキリしているので、オールドヴァイオリンのような苦労はしなくて済む。
がらんどうのサロンでの音合わせ。
そしてお客さんがいっぱい入ってからの本番。
あまりに響きが変わったので吃驚して、始めのうちは落ち着かなかった。
いつもは高いステージ上での演奏だから、響きが変わったと言っても馴れているので、さほど慌てはしない。
ところが今日はお客さんと同じ高さにいるから、響きの差は激しく、あれほど昨日馴らしておいた楽器もくすんで聞こえてしまう。
それでも最初のトリオでの愛の挨拶が終ってクライスラーの「プレリュードとアレグロ」を演奏し始めると、どんどん集中してきて、そのあとようやく、この会場での響きがつかめるようになった。
日本の歌メドレーに入ると、会場から歌声が聞こえてきた。
震災も津波も決して忘れることはできないけれど、災害に遭われた方達が、なるべく早くお元気になるようにお祈りします。
微力ながらのお手伝い。
これからも何か機会があれば、演奏以外のお手伝いも出来ればと思っている。

















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