2022年1月4日火曜日

あけましておめでとうございます

最近はあまり大した話題もなくて このブログも停滞気味でしたが、年賀状でnekotama読んでいますと言ってくださる方がちらほら。やはりもう少しきちんと書かないといけないかなと思案中です。と言っても肝心の本人がガス切れ状態、なにかおもしろいことがあったから、よし、これを書こうと思っていても数分経つともう何だったか思い出せない。だから書くことといえば野良猫のことばかり。

うちの猫はぬくぬくと温かい室内で鳴けば餌をもらえるのに、野良たちは寒風のなかじっとベランダの窓が開くのを待っている。寒い夜、部屋に入りたくてもじもじしている猫たちを心を鬼にして外へ出す。うちの猫は御年人間にすれば百歳超え、だからなんでもお見通し。外の猫が我が家の窓の外にいるのも承知で、室内から威嚇する。それが続いて私は一晩中眠れないことも。一時期それで私の生活は昼夜逆転して体調を崩したこともあった。

この日は快晴率が高いのだろうか、元日は静かで温かい平和な一日。野良たちは我が家のベランダで日が当たる間はずっと過ごしている。夕方その日最後の餌をもらうとどこかへ消えていく。夜食をもらいに行くのかもしれない。そして早朝、朝ごはんを請求しに再び我が家へ現れる。パターンになっているようだ。時間がわかるのかもしれない。

大晦日、強い寒波が襲ってくるというので心配しながら野良たちの様子を覗っていた。ベランダの2個のダンボールには100円ショップで買った小さな座布団と猫用毛布、寒そうに丸まっているから上からバスタオルをかけてあげた。彼らは毛皮を着ているから大丈夫だとは思うけれど、半端ない寒さが情け容赦なく襲って来るので本当に可哀相。その上最近近所に現れ始めた茶トラの雄猫、うちの食事が気に入ったらしく、ちょくちょく現れる。白黒ねこのボーイフレンドと時々餌を巡っての大乱闘。野良の世界は厳しい。

2日、3日は箱根駅伝。私はいつも不思議に思っている。なんで他人がひたすら走っているだけのことを見ていて何が面白いのかということ。毎年のことなのに、なんの変わりばえもないかというと、これが大ありなので、そこが面白い。特に箱根の往路の山登りでは数々の伝説が生まれた。ここを制覇した人たちを山の神という。

今年の山の神は青山学院の若林選手。原監督の山の神にならないかという声かけに応じて青学に入ったという。監督は山の神と言わず若の神と呼んでいると言う言葉に「恥ずかしい」と照れる。大学のスポーツ部は厳しいのが普通。青学のこういう明るさが勝利を導いたのではないか。

好きで皆走っている。それなのになんでスポーツというと悲壮感が漂うのかといえば、根性でがむしゃらな練習ということが日本ではあたりまえ。青学の原監督は選手をのびのび育てているようだ。選手たちがニコニコしているのが印象に残る。意識に硬さが残らなければ体中の関節が緩んで、力まなくていい。結果疲れが少ないのではと思う。ここぞというときに本領が発揮できる。

好きなことは努力ができる。どんなに辛くとも辛いと思わない。だって好きなんだから。これをやれば進歩があると思えば当然やるべきだと自分でも納得しながらできる。怒鳴ったり叩いたりして家畜のようになってやらされるスポーツは、それはいじめであると考える。でも日本ではまだ怒鳴られないと気がすまない人たちがたくさんいそうな気がする。悲壮感漂うのが当たり前だと。それこそが人格形成に必要だと。

おもしろいなあ、そういう考え方。私は楽器を始めるのが遅かったから本当ならすごく苦労したと思うけれど、少しも苦労と思わなかった。好きで好きで楽しくてたまらなかったから。艱難辛苦汝を玉にすというけれど、それでだめになってしまう人を何人も見てきた。神経をすり減らし自らの命を絶ったひともいる。それは極端な例だけれど、せっかくこの世に生まれてきてその大事な命を無駄遣いすることはない。本当に少しずつでいいから前に進めば、一生涯かけて完成させれば、いや、完成しなくても途中まででもなにかをやったという証があれば素敵な人生だといえる。

人によってそれはノーベル賞がもらえるほどの成果かもしれない。人によっては子供を立派に育てたことかもしれない。立派に育たなくても、子供と過ごす人生は何よりも幸せかもしれない。例えば自分がずっと愛する人を見つけられることもその一つ。先日友人と話していて、その人は今、孫と生活するのがこの上なく幸せだといった。私は残念なことに子供を持てなかったので、野良猫と遊ぶ。ひだまりで野良と日向ぼっこ。大好きな友人もいる。それだけで十分、なにを幸せと思うか、それはその人しだい。

と、いうわけで今年も負け犬の遠吠えならぬ、負け猫の負け惜しみのブログ、読んでくださる物好きな(おっと失礼!)皆様よろしくおねがいします。

コロナに痛めつけられたおかげで、ささやかな幸せが今すごく大きく感じられる。人と会うだけで嬉しい。電話で話すだけで楽しい。この2年間、政治家の悪口ばかりいってごまめの歯軋りだったけれど、今年はごまめの鼻歌でいきましょう。たくさん我慢したことが戻ってくるだけでもこんなにうれしいのだから。

古典音楽協会定期演奏会も戻ってきました。春は3月17日、東京文化会館小ホールです。

お目にかかれれば私達は本当に嬉しいです。










2 件のコメント:

  1. 今年はサウンド・インでお目にかかりたい!

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  2. 本当にね。
    サウンドインだけでなく武道館でもおめにかかりたい!

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