今月20日過ぎに弾くことがあって、そのピアノ合わせに出かけた。季節もようやく秋のさわやかさとなり、明るい日差しの中のドライブは 心軽く、最近始めた声楽の発声練習をしながら相棒のSさん宅の近くに差し掛かった。少し早めに到着したので時間合わせにほんの少し遠回りをする。コンビニに寄って水を買う。
そして住宅街の細い路地を回って目的地に到着すると、いつもは私の到着に合わせてガレージのシャッターが開いているはずなのに閉まったまま。寝坊してるのかな?おかしいな。まさか・・・中で倒れているのでは。
一人暮らしの老人が一番恐れているのがそのことで、私は自宅に警備会社の見守り装置をつけている。もちろん犯罪防止が目的ではあるが、一定時間人の動きがないとアラームが鳴って警備会社から電話がか掛かる仕組み。もし私が電話に出ないと、近くの親族のところに電話がかかる。
うっかりその装置を一定時間解除したままになっていても同じように警告が出るのでとても安心ではあるけれど、天然おっちょこちょいの私は屡々セットし忘れて、警備会社の警告を受けている。たぶん「またあのうちだよ。まったくしょうがないな」なんて言いながら夜中の3時ころ電話してくれる警備の方々。お世話になっています。そして今、Sさんが約束の時間に家を締め切っている。もしや、家の中で倒れているのでは?
電話をかけるとあっさりと「もしもし、今お宅の近くだからもうすぐつくわよ」明るい声が聞こえた。「お宅の近くって?今日はあなたの家で合わせるんじゃないの?」きゃいん!!なんてこった。そこでお互いに「今日は私がそちらに行くって言ったじゃない」「え、でも最初に行くって言ったのは私よ」なんて押し問答しても仕方がないことを言い合った。
「待ってるから帰っていらっしゃい」と言われてすごすごともと来た道に車を走らせた。すっかり疲れていたけれど音合わせは楽しく、時間が大幅に伸びたのでおなかが空いた私たちは近くのレストランでボリューム満点のランチ、珍しくワインを飲んでご機嫌で別れた。