今日は我々のコンサートの会場練習が行われる日。まだ食べるものもほとんどのどが通らないというのに、一日バイオリンを弾くという初めての挑戦、しかもこの年になって、まあいいでしょう生きている証と思えば。心配は車の運転、慎重の上に慎重に。
風邪薬は昨夜で飲むのをやめたから午後からの外出は影響なし。一番の焦点はそのことで、私の素晴らしい運転経歴に傷がつかないよう祈るのみ。ただいま自動車保険の私のランクは20等級、これは最高の等級なのです。
車がないと私はもはや演奏できない。楽器を持って歩くこともそのほかの荷物をさらに持つなどもってのほか。我が家に執事がいて後ろから捧げ持ってくれるなんてこともないし、本当に今回のコンサートが最後になるとじっかんしている。猫が二匹無駄になついてくるだけでは何の役にも立たない。
その猫二匹、なんだか雲行きが怪しくなってきた。この夏の終わるころ、雌猫のノンちゃんがやたらと遠くを見ながらベランダで張り込んでいる。何かを待ち受けているようで、時には夜中もじっと。家に入らず徹夜で見張っている。時々声を出して誰かを呼ぶようなしぐさ。一日一回は顔を出すものの、時々餌も食べない。そして昨日は夕ご飯のあと、どこかへ行ってしまった。夜中に駐車場で抱っこして家に入れる毎日だったけれど、昨日は深夜になっても戻ってこなかった。
もともと野良猫だからいつかはこうなることを期待していた。彼らが我が家でしか餌を食べないとなると、私はいつも家にいないといけない。外出もましてや旅行もできなくなる。野良だったのだから自分で何とかするとはおもっていても、一度面倒を見たらこちらに責任がある。しかしもう一軒私のような家が見つかったら私の責任は半減する。
本当に心配していた。特にノンちゃんは人なれしない神経質な子で私以外の人には手を触れさせなかった。もしノンちゃんが馴れて餌をもらえる家があれば私は旅行にいけるのです。雲のようにふわふわと何処へでも流れていきたい私にとって、じっとしているのはこの上なくつらい。しばらく海外へも出かけていない。
もしのんちゃんが安心できる家が見つかったら私はどこへ出かけたい。今の私の夢は雲になることなのです。