うちに日参する野良猫グレ。ルーティンは早朝5時前後、出勤。餌のあるなしで次の行動が決まる。たっぷり食べられたときはそのまま私専用の椅子で朝寝を貪る。その後ずっと何もなければ居続ける。餌に不満があったときはすぐに外出、ご近所を回って満腹になるまでせっせと歩き続けるらしい。時々コースが変わるらしく、それで他の家の状態が大体読める。
連休などではうちに全く来なくなることも。それは他のお気に入りの家があって、その家の住人が在宅しているということらしい。反対に住人が連休で遊びに出かけてしまうと餌がもらえず、我が家が食堂になるのでずっと昼中い続けて三食昼寝付き。なんと良い御身分なのかしら。苦労も多そうだけれど。
穏やかですごくデブだけど可愛らしい外見から、ずいぶん幸せな野良生活をおくってきたとみえる。それでも時には苛ついて顔を汚して現れることも。喧嘩にまけたのかな?それとも意地悪な人間にいじめられた?近所までは来るものの、入ってこないことも。多分テリトリーに新しい敵がうろついているらしい。苦労してるんだ。
ほぼ午前中眠っているときは、深夜に起きた猫同士の喧嘩の疲れをいやしているらしい。午後4時か5時になるとソワソワ、きっとご近所の飼い主さんたちの一人に会いにゆくのだろう。それが5時ころで、しばらくするとまた戻ってきてうちのノンちゃんとじゃれたり眠ったり、そして9時半を回った頃にはねぐらに帰っていってしまう。
寒い時期には表に出るのをためらっていることもあるけれど、出口を塞いでしまうと大騒ぎして出たがるから仕方なく次の日まで自由にしてあげる。全く何をしているのか、寒さにも雨にもマケズ、夜通し帰ってこない。そして次の朝5時ころ、窓を開けると途端に飛び込んでくる。これが彼の日常なのだ。
餌も好き嫌いがあって、人間は何も猫に迎合しなくてもとおもうものの、ちゃんと食べないと手を変え品を変えて数種類のフードをご用意するのだ。せっかく開けた缶詰やレロルトパウチが無駄になる手痛い損害は人間より高い餌代に損失となって家計を逼迫する。それでも気に入らない餌を出した人間のほうが逆に謝ったりして「ごめんネ、すぐおいしいのを買ってきて上げるからね」上げるのですよ。猫に。食べていただくのも苦労するわ。
カニを食べずにカニカマ食べて我慢している飼い主の身にもなってほしい。それでも日々飼い主は一生懸命にご奉仕する。それは猫の持つ悪魔のような可愛らしさに目をくらまされているから。なぜ神様はこんな役立たずの動物をお創りになったのだろうか。ほんの少しでいいから私にも可愛らしさを分け与えてくださればいいのに。可愛げのなさと怒りっぽさで人生を複雑にしている私でも、もう少し穏やかな日々が来るかもしれないのに。
来世、私は猫に生まれてこよう。あざとく飼い主にすり寄って可愛さアピールして図太く生きる野良の女王になろう。