2021年7月29日木曜日

寒い

 都会で暑さにあえいでいる皆さんには申し訳ないけれど、ここ北軽井沢は肌寒い。こんな事言うと殺されそうだけど。

今朝目が覚めたら午前時2時半、猫のトイレを見たら立派な「ぶつ」が鎮座していた。今だ!出かけよう。猫と一緒に北軽井沢に来るときには猫のトイレ事情に配慮しないと、とんでもないことになる。このところ3連敗。途中で大鳴きに鳴くからどうしたことかとケージを覗くともうあまりの悲惨な状態に鼻が曲がりそうになる。私は嗅覚障害だから大抵のものは臭わないはずなのに、これだけは我慢できないほど臭い。

今日はトイレにしっかりと出していたからこれで安心、今出れば向こうに着くまで静かに眠っていてくれるだろうと、急遽車を出した。近所に気兼ねしながら夜逃げのようにそっと荷物を積み込み、野良がのっそりと出てきたので少し餌をやり、いつもの渋滞が嘘のように空いている道路を走ってきた。ところがかかった時間はいつもとあまり変わらない。空いていることでスピードを出しすぎないように注意したので。

わたしはずっとゴールド免許でこれは免許書き換えの高齢者講習のときに非常に有利に働く。まず講習時間が短くなる。次に講習料金割引がある。それに免許の有効期限がながくなる。わたしは一度免許停止をくらったこと以外は模範的なドライバー。この先何年運転ができるかわからないけれど、常に一番有利なポジションにいたいということで、頑張って安全運転を心がけている。車自体がこの先も進化し続けると思うので、完全自動化が夢ではなくなる。

例えばベッドで寝ていると車が起こしに来てくれる。「そろそろ出発しませんか」なんて。「今日の服装はこれでいいですか」と着るものを揃えてくれる。ベッドから車椅子への移動もサポート、運転席まで運んでくれてスターターセットしてくれて、ナビに入れた道をスイスイ走って目的地へ。なんて夢のよう。でも現代の科学ではもうそんなことは簡単にできそうな。

到着は午前6時半、やはりいくら空いていても3時間はかかる、渋滞なら4時間近くなる。北軽井沢の森に中に入ると、いつもよりたくさんの車が停まっている。4月ころ頻繁に来ていたときには、広い別荘地に2,3台、閑散として人気がない。ほとんどわたし一人で住んでいるようなものだった。コロナが異常に感染拡大している今、都会を逃れてきた人たちがリモートで仕事をしながら定住するようになっているらしい。

さて到着、ドアを開けて猫のケージを取り出そうと助手席側のドアを開けたら、ん?なにかおかしい。ケージのファスナーを開けたら、あらま、今日もまたやられてしまった。ちゃんと確認してからでかけたのに、まだ残っていたのだ。途中でなにか騒がしく騒いでいたけれど、カーブがきつい山道がいやで鳴いているのだと思っていた。きっとその時に粗相したのだ。

動物を飼っているとこういうことはしょっちゅうある。これを汚がっていたら動物は飼えない。もちろんすごく煩わしいけれど、そういうことも含めてすべてがその動物の愛おしさだと思えばいい。可愛く元気なうちだけ飼って病気や老いに瀕した動物を平気で捨てる人がいる。信じられない。わたしの猫も最近毛艶がなくなり腰が曲がってきた。それを見ているとわたしに連れ添ってくれた年月を感じる。いつまでも元気でいてくれるように願わずにはいられない。

楽器のために一番小さな部屋を乾燥室にした。部屋の大きさよりも容量の大きな乾燥機を設置してもらったので、小さな洗濯物ならあっという間に乾く。そのくらいにしないとこの森の木々の吐き出す湿気に対抗できない。到着時の湿度は80%もあった。これではヴァイオリンはたまったものではない。しばらく乾燥機を動かすと50%まで落ちた。今回はヴァイオリンとヴィオラの両方弾くのでヴィオラを2台持参。なぜかというと、片方は弦がガットでないと音が悪い。けれど北軽井沢の湿度のことを考えると、万一雨でもふった場合、ガット弦の方の楽器はピッチが狂いやすい。その点もう一台の方はナイロン弦が張ってあるので湿度の影響を受けにくい。本番で一番いい状態で弾くにはガット弦がいいけれど湿度が高くては調弦ばかりすることになる。

ヴァイオリンは常にガット弦しか使わないので、湿度が多いときには泣きの涙。仕事で名古屋万博のイベント会場で弾いたとき、会場に入ったら高窓が開いて外気が入ってくる。しかも外は雨。それを見た途端、わたしは全部の弦をナイロン弦に変えたことがある。ヴァイオリンなどの弦楽器は常に湿気との戦い。北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァルの会場はシャッターを開けると目の前は庭。野外ステージに近いからお天気の心配が常にある。

数年前は激しい雷雨でシャッターを大慌てで閉めた。雨が上がったのでシャッターを開けるとものすごいセミの大合唱で皆笑った。今年は天気予報では本番当日8月1日だけ晴れるそうで、今回もわたしの晴れ女が証明されるかな。







2021年7月16日金曜日

落下速度

今朝テレビを見ていたら、アメリカのユタ州の湖に、マスの稚魚を小型飛行機で放流する映像が流れていた。周辺に大きな道路がなく釣り人のために放流するのだそうで、湖の上に到着するとハッチかなにかが開くのかあるいはバケツみたいなものでドアから流すのか、どっと水と一緒に魚が湖に撒かれる。そうまでして釣りをしたいのかとおもうけれど、アメリカらしくスケールが大きいと感心した。

ところがその映像に関するコメントが???

女性アナウンサーが「落下の衝撃で魚が死なないかと思うけれど、稚魚は体が小さくて軽いので落下速度が遅く、それで大丈夫なようです」みたいなことを言ったので、ん?これはほんとに?としばらく考えた。

たしか習ったような、落下速度は物体の重さとは関係ないって。

もちろん大きさや形で抵抗を受ける大きさが違うからその差は出ると思うけれど、これってどうなの。魚の大きさでなく水と一緒に流れ落ちるので、例えば滝から川に流れ落ちるように自然に湖に到着するのではと考えた。急流で死んでしまうような魚だったら魚として生きては行けない。魚の体型は急激な水流にも耐えられるようにできているのではと思う。

落下速度で調べてみたらなにやら数式が出てきて、それはさっぱりわからないけれど確かに落ちる物体の速度は大きさに関係ないそうだ。ただしこれは自由落下のときのみ。自由落下とは物体が空気抵抗などの影響を受けずに、重力の働きのみで落下する現象のこと。

空気抵抗というものを考えるとまたこの法則は変わるようなのだ。

今頃テレビ局に質問が来ているかもしれないけれど、朝の通勤時間にのんきにテレビ見ていられる人はあまりいないと思うし、それに私だって忙しく働いているような時期だったら聞き逃す。けれど今は暇でのんきに朝からテレビ見ていられる。

よく他人のことをあれこれ詮索する人がいるけれど、そういう人も暇がなくなったら他人をかまっちゃいられない。暇というのはときには文学の名作や学問的な素晴らしい発見をもたらすときもあれば、犯罪者を生み出すこともある。シャーロック・ホームズも流行らない医者だったコナン・ドイルの患者待ちの空き時間から生まれたと聞く。ちょうど殺人の場面を考えているときに患者が来たとき、先生が異様な顔で興奮していたら怖いだろうな。

犯罪者といえば、常連のオレオレ詐欺からしょっちゅう電話があって声ですぐわかる。昨日も、あ、またかと思って「あなた誰?」と訊くと「おれ**だよ」まだ同じ名前を名乗っている。なんと進歩のないこと。随分この人も詐欺師稼業が長い。一生詐欺で生きていくのかな。だったら少し勉強して詐欺のノウハウ本でも書けば面白い生活が送れるのに(刑務所で)

あら、魚から詐欺師にいつの間にか話題が。でも探ることをfishというから、と、無理やりオチをつけました。ちなみにほら話をfish storyという。このブログもまんま信じてはいけない。書き手が猫だから魚好きでして。






2021年7月14日水曜日

古典音楽協会定期演奏会再開します

 9月29日(水)東京文化会館小ホール 午後7時開演

待ちに待ったというか、幾分諦めてもいた「古典」の定期を再開することになりました。

まだコロナ感染の拡大が止まらないけれど、人々はこの感染症との付き合いがだんだんわかってきた。メンバーは9月にはほとんどワクチン接種が済むし、聴いてくださる方々も似たような年代が多く、その点では若者の多いライブよりは安全だと思う。私の周囲には全く感染者が出ていない。と、いうことは世代的にも行動範囲も私達はかなり安全圏にいるということで、油断大敵ながらこの先も気を引き締めて今までのように行動すればいいのかと思う。

楽しみでもあり不安でもある。一番緊張するのが、今回の曲目の初っ端で音を出すのが自分だということで、そこでコケたらおしまいなのだ。覚悟はしているけれど、久しぶりの文化会館、ドキドキするなあ。8月に北軽井沢で本番があってよかった。ジリジリと勘が戻ってきているのであとは度胸で行くっきゃない。体調が問題だけれど、火事場の馬鹿力で乗り切れるかも。

コロナ感染が始まったときには、こういう時間を持て余すような時期にはしっかり基礎から楽器の練習をしようと思ったものだった。それがひと月ふた月過ぎてグズグズになり、どんどん深みにハマって練習どころか息をするのも面倒になってしまった。それでも今年に入って1月に姫路、4月に横浜市内、8月に北軽井沢となんとタイミングよくコンサートが続いた。8月に毎年入る予定のコンサートは一つ中止のままだけれど、これだけあれば十分。

足の故障はだんだん改善し筋肉が戻って今は片足ずつ立つこともできるようになった。これで無茶しなければ安心、と思ってもこれがやってしまうんだなあ。そこが私の一番悪いところですぐに調子に乗る。

古典音楽協会第160回定期演奏会プログラム

アルビノーニ:合奏協奏曲 イ短調   

ヴィヴァルディ:2つのヴァイオリンの協奏曲 イ短調

エマヌエル・バッハ:オーボエ協奏曲 変ホ長調

J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲 ヘ長調 BWV.1056

カール・シュターミッツ:ヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲 ニ長調

一昨年練習までしながら本番で弾けなくなったプログラムがやっと演奏できる。

「古典」は良くも悪くもマンネリで似たような曲を毎度聽かされるのに、文句を言うお客さんは一人もいない。あのテンポが私達には心地よいのよと言ってくださる。どれも似たような曲ながら名曲には変わりない。常に満員御礼でもクラシックのコンサートの客席はいつも静か。嬉しさと心配が入り混じってやや複雑な心境ではあります。







2021年7月13日火曜日

脳崩壊寸前

コロナ禍で生活習慣が根本から見直されることになって、会社に行かなくても自宅で仕事ができるようになったのは大変いいことだと思う。私のように半分隠居の者にとっては出かけないと只々だらしなく老いてゆくばかり、人の名前が出ないのは序の口、最近は約束を忘れるようになってきた。以前は決して人との約束の日を間違えることはなかったのに。オーケストラ時代の超絶多忙なスケジュールのなかでも、複雑なスケジュールを完璧にこなしてきた。ステージ衣装の色も決して間違えなかった・・・ああ、それなのに。

今は年間通じて衣装は黒?私達の時代は夏は白、冬は黒で、衣替えの時期には複雑に白と黒が入り混じって、それでも時間と場所、演奏曲目、衣装の色、絶対大丈夫。若さとはいかに素晴らしかったことか今更ながら実感している。

昨日も自動車保険の更新で午後に日産自動車に行く約束をすっぽかした。それもその日の午前中までは覚えていたのに、昼食をとる前までは大丈夫だった。御飯の時間が30分しかないわ、などとちゃんと計算していたのに。食べ終わって、アマゾンのプライムビデオを見始めてしまった。気がつくと約束の時間を30分過ぎていた。慌てて担当者に電話して急いで、でかけた。担当の日産マンはそれを聞いて大笑い。お腹の中では、この人運転はそろそろ怪しいのでは?と思っているのでは。私も自分を信用できないので、最近の運転はたいそう慎重になってきた。

プライムヴィデオはありがたいことに、テレビよりずっと面白い映画がいくらでも見ることができる。往年の名画が楽しめる。ドラマのシリーズ物が一気に見られる。なによりありがたいのは、私はドラマの途中ですぐに居眠りするので、同じドラマを飽きることなく何回も新鮮な気持ちで見ることができる。結局同じものを10回くらい楽しめるのだ。居眠りをしなくてもすぐに忘れるから更に楽しむ回数が増える。今日も全部見たはずのドラマを、結局ほとんどちゃんと見ていないことに気がついた。

仕事がかなり暇になったのとコロナで出かけなくなったので、友人たちともあまり会えないし会話もほとんど猫とのみ。ストレスは体に良くないなどと世間では言うけれど、私は修羅場を好む体質。ストレスがあると逆に頑張れる。ただし、それは多分自分で作り上げた妄想で、ストレスは確実に体のどこかに影響する。それで自分が今ストレスに晒されているのだと気がつく。

今年のはじめに仕事をしたとき、報酬の支払いにマイナンバーの申請が必要になった。私はとっくに申請をしたつもり、その後申請の請求の手紙が来てまた申請したつもり、ついに3度めの請求が届いて慌てた。その後税金の督促状が届いた。どうやら住民税だか県民税だかが支払われていなかったらしい。今まで私は税金の支払いは忘れたことはなかった。請求書が届くとほぼその日のうちに払わないと気が済まなかったのに、最近はそれすらおぼつかなくなっている。脳みそにスカスカの穴が空いているようだ。

先日8月のコンサートのために集まったメンバーたち、会話はほとんど記憶を呼び起こす努力で費やされる。「ほら、あのオーケストラの音楽監督の名前・・・誰でしたっけ?そういえば最近見かけないわね、ほら、あのひと。コロナだからコンサートもできないわよね。でも、あの人はやっているみたいよ、えーと、えーと」てな具合で、話が進まない。

ありがたいことにまだ楽譜は読める。まだ弓を左手に持ったりしないでちゃんと右手で弾くことができる。今私がしなくてはいけないのは、コンサートのプログラムの作成なんだけれど、どうしても面倒で取りかかれない。何事も時間がかかるようになってきた。ヴィデオ見て居眠りしている暇はないはずなのに、気がつくと毎日同じドラマを見ながら居眠り。

母がちょうど今の私くらいの歳の頃、よく居眠りをしていた。母が眠っている間に姉たちと母の頭にリボンを付けたり、顔に口紅を塗ったりいたずらをした。近所の人が来て母が起きて出ていくと裏でクスクス笑い。悪い子たちでした。近所の人たちはびっくりしたかもしれないけれど、多分慣れっこだった?平然と会話していたから。




猫の夜泣き

 テニスのジョコビッチがグルテンフリーの食事で、それまでのスタミナ不足のために優勝を逃すパターンから抜け出したと聞いたことがある。何度も優勝を目の前にしながら、試合途中で急に力が入らなくなってバテてしまうのが彼の弱点だったようだ。それで一念発起、徹底的に小麦粉の食品を排除して世界の王者に上り詰めた話は有名だけれど、彼の実家は皮肉なことにピザ屋さんだった・・・というオチがついて笑った。

どうして今頃思い出したかと言うと、最近私はコロナで仕事もなく家にばかりいるから当然運動不足。時間に制約がなくて、一日中自分の思いつくままのことをしているので睡眠も不規則になった。そのせいで睡眠障害になった。夕食が終わって椅子に座ってビデオを見たり本を読んだり、いつの間にかうたた寝。ハッと気がつくとまだ22時ころ、今寝たら夜中に目が覚めてしまうと思って無理に起きていると今度は眠れなくなる。夜中の3時ころ眠っても5時ころ目が覚めて、その日一日中眠い。とにかく食事をするとやたらに眠くなってしまう。それが3食ごとだからたまらない。

昨日、夕食になにを食べようかと冷蔵庫を開けたら、野菜が不足していることに気がついた。玉ねぎ、人参、じゃがいもの3種類しかない。これだけあればカレーを作るには十分だけれど、野菜料理となると変化に乏しい。それで考えたのは良く使う手だけれど、スペイン風オムレツもどきを作ろうと考えた。野菜をそれぞれ薄く切って炒め卵で固めてしまえば残り野菜の始末ができる。卵だけではまとまらないといけないから米粉で固めてしまおうと。

米粉を天ぷらの衣にすると軽く揚ると聞いたので、そのうちやってみようと買いおいたものがある。一人で天ぷらを揚げることはまずないので、そのまま冷蔵庫にしまい込んでいたものがある。それをつなぎにすればピザみたいになるかもしれない。

野菜を炒めつなぎに米粉をいれた卵を流し込んで蓋をして熱を通すと、なかなか美味しそうな外見のものが出来上がった。ところがフライパンいっぱいに作ったものだから食べ切れない。今朝も食パンの代わりに米粉入りオムレツ。昼も主食はそれ、夕食は新しく買い込んだ青い野菜と生ハムを添えて。

ついに4回食べてたべきれない。明日朝には流石になくなるはず。ところでオムレツの話がしたかったわけではなく、米粉を使ったせいなのか、あまり今日は眠くならないのに気がついた。いつもなら特に昼食後は起きていられない。ベッドに入ってしまうと何時間も眠ってしまうので椅子でうたた寝。でも今日は違った。米粉のせい?思いがけずグルテンフリーになったわけで、そうなればもう少し続けて観察してみようかと思う。

睡眠障害は食事のせいだけではなく猫が夜泣きをするせいもある。年齢は人間で言えば100歳ほど。最近特に夜中激しく私を呼ぶ。何事かと思うほど泣きわめくので体のどこかが痛いのか心配するけれど、傍にいてやればすぐに鳴き止むからどうもそうではないらしい。爪を切ろうと思うと暴れるので中々切れない。それを放っておくと伸びた爪が肉球に食い込んで痛いと思うので、こちらも必死。でも切られる方もくねくねと逃げるので、間違って肉を切ってしまうと怖い。ときには獣医さんに切ってもらうこともある。ここ数日かかって右手の爪だけやっと切れた。左手にとりかかったら、ものすごく暴れて抑えておくこともできない。

この猫も認知症にでもなったのかしら。夜泣きは日を追うにつれてひどくなってきた。特に私の姿が見えないとなぜ?と思うほど大声で呼びまわる。最近はトイレにまでついてくる。どうも目が見えにくくなっているらしい。トイレの私の前に座ってじっとこちらを見上げているから、はなはだ具合が悪い。いくら猫でも見られるときまりが悪いけれど、ドアを閉めると大騒ぎだから放置。

グルテンフリーやってみようかしら。最近口内炎ができることが多くて、これは口の中を清潔にすればある程度は防げるにしても、栄養の偏りとかストレスも原因になるようだ。今は睡眠障害とビタミン不足が原因の一つかもしれない。いつまでも若い頃の食事と同じではいけないと言っても相変わらず肉食動物でお肉大好き。健康のために毎日お豆腐を食べるようにしていても、ある日突然ライオンになる。ライオン日が数日続くとやっと満足してお豆腐に戻れるけれど、ライオン日にはなんだか元気で楽しい。でも数日続くとライオンが加速して太り始める。食べ物の調節は本当に難しい。






2021年7月5日月曜日

生きてますよ!

 コロナ禍の中でどんどん怠け者度が加速してきた。元々勤勉なタイプではない。幼少時に体が弱かったのと親兄弟の過保護とで、やりたくないことはやらない。やらなければならないこともやらないという典型的な末っ子体質。母は私がこれやりたくないと言うと「いいよいいよ、やらなくて」食べたくないといえば「いいよ、食べなくて」学校行きたくないといえば「いいよ、行かなくて」これではねえ。

その後社会人になったら自分がいかに何も知らないか、何もできないかということに気がついて、ある程度は頑張ったけれど、もう遅い。その上、コロナ蔓延で何もしないほうが感染拡大防止に役立つと思って、いまや誰はばかることなく怠け続け放題。いいですねえ、こういう言い訳できるのは。

それでもnekotamaに投稿しないと、もはや死んだものと片付けられそうなので、私は生きてまーす!と声を大にして叫びます。今年に入ってからようやくコンサートの復活があり、細々とステージをこなしている。今年はじめのコンサートでは楽器を鳴らすこともままならず不本意な出来に終わった。それでも最近は少しずつ音が出るようになって、楽しくなってきた。

一時期足がしびれて明け方ひどい足攣りに悩まされたのが、どんどん快方に向かっている。今は階段の降りが怖いだけで、上りも歩行も大丈夫。近所の商店街にある流行らない薬屋さん。前を通りかかったらたそこのご主人が店の前に立っていたので訊いてみた。「足がつるんですけどツムラの68ありますか?」ツムラの68とは足攣りによく効く漢方薬。

「あれはね処方箋で出されるので販売はしていないけど今あるだけ出してあげるよ」とご主人。「それから、これ飲んでご覧。すごく効くから」と言ってビタミン剤を進められた。本当によく効いたのだ、これが。この薬局は私が小学生くらいのときからあったので、店舗も古く、その分ご主人も古い。いまはチェーンの大きなドラッグストアが駅前に並んで2軒。こういうところではもちろん相談はできるけれど、お客さんが並んでいるからじっくり相談するわけにはいかない。その分この古い薬局が細々ながら営業できるのは、相談に乗ってもらえる安心感からではないだろうか。

私はコロナワクチンは無事に済んだけれど、7歳年上の姉は副反応がひどく体中が痛んだという。それで電話のない庭の片隅にあるログハウスでずっと寝ていたらしい。道理で何回も電話しても出なかったわけだ。2回の接種終了で安心してどこかに遊びに行っているのかと思ったら、5日めくらいに電話がようやくつながって事情がわかった。

私の兄弟は仲がいいけれど、お互いに深入りしない。これは大家族で育った暗黙の兄弟間のスタンス。だからめったに頼ったりしないから、はたから見れば少し冷たいと思えるかもしれない。それだからこそトラブルが少ないのだ。とても仲の良い家族が反目し合うと決定的な破滅を呼ぶということはよく聞く。そんなこともない淡々とした関係の兄弟で、お互いに干渉しあわないから心地よい関係が築かれる。それでもなにか事が起きれば協力を惜しまない。そんなだから姉も私に頼らなかった。けれどそれは少し水臭いと思う。近所なので呼んでくれれば買い物くらいしてあげたのにと。

年をとってやたらに人を頼るのはよくないから、なんでも一人でできるうちは自分でと、かねがね思っている。それが結果として自分の健康につながるのではないかと。先日老人施設に勤めている知人と電話で話していたら、私の終活は引き受けたと言われた。自分の施設にいらっしゃいと。話を聞いたらその施設の姿勢が気に入った。自由に最後まで自分で決めて行動できるという。施設はそれを最小限の補助をするだけ、それがモットーだそうですごく安心した。事故を恐れてがんじがらめに保護するなんて、とても窮屈で、それなら最後まで自宅にいたいと思う。

熱海市で土石流災害が起きた。その熱海市の傍だから災害の危険はあるかもしれない。老人ホームはたいてい自然環境の良いところ、言い換えれば辺鄙な山の中とか川のそばとか。大雨が降れば流され、山が崩れれば土砂で流される。人生最後の場所でそういう目に遭うのは些か剣呑ではあるけれど、私のことだからあまりひどい目には遭わないだろうと高をくくっている。ただしその施設に入れるのは介護3等級からで、まだ介護保険使うようなことに至ってないから審査に落ちるかも。

終活は考えているけれど、これから楽しみもいっぱいある。今年の冬は北軽井沢の家に知人のお嬢さんがスキー仲間と泊まりに来るという。そうすれば近くの小さなスキー場に車で連れて行ってもらえる。先日見にいったら、小さな人工雪スキー場で、今の私には練習用にピッタリかも。そこで足慣らしをして、できればコロナ前に行ったフランスのヴァルトランスにもう一度行きたい。前回は団体で滑ったので自由がきかなかったので、今度は個人でガイドさんと二人がいい。ヨーロッパの山岳スキーはこれぞスキーの醍醐味!スケールは日本と桁違い。本当に素敵なのだ。スキーヤーなら絶対一度は行きたい。私は何度でも行きたい。

ところが先日からパスポートを探しているのに見当たらない。困った。コロナ収束になったら飛んで海外に出ていこうと思っているのに。老人ホームはまだ先の話。でも頭は確実に老化が加速している。