2021年7月5日月曜日

生きてますよ!

 コロナ禍の中でどんどん怠け者度が加速してきた。元々勤勉なタイプではない。幼少時に体が弱かったのと親兄弟の過保護とで、やりたくないことはやらない。やらなければならないこともやらないという典型的な末っ子体質。母は私がこれやりたくないと言うと「いいよいいよ、やらなくて」食べたくないといえば「いいよ、食べなくて」学校行きたくないといえば「いいよ、行かなくて」これではねえ。

その後社会人になったら自分がいかに何も知らないか、何もできないかということに気がついて、ある程度は頑張ったけれど、もう遅い。その上、コロナ蔓延で何もしないほうが感染拡大防止に役立つと思って、いまや誰はばかることなく怠け続け放題。いいですねえ、こういう言い訳できるのは。

それでもnekotamaに投稿しないと、もはや死んだものと片付けられそうなので、私は生きてまーす!と声を大にして叫びます。今年に入ってからようやくコンサートの復活があり、細々とステージをこなしている。今年はじめのコンサートでは楽器を鳴らすこともままならず不本意な出来に終わった。それでも最近は少しずつ音が出るようになって、楽しくなってきた。

一時期足がしびれて明け方ひどい足攣りに悩まされたのが、どんどん快方に向かっている。今は階段の降りが怖いだけで、上りも歩行も大丈夫。近所の商店街にある流行らない薬屋さん。前を通りかかったらたそこのご主人が店の前に立っていたので訊いてみた。「足がつるんですけどツムラの68ありますか?」ツムラの68とは足攣りによく効く漢方薬。

「あれはね処方箋で出されるので販売はしていないけど今あるだけ出してあげるよ」とご主人。「それから、これ飲んでご覧。すごく効くから」と言ってビタミン剤を進められた。本当によく効いたのだ、これが。この薬局は私が小学生くらいのときからあったので、店舗も古く、その分ご主人も古い。いまはチェーンの大きなドラッグストアが駅前に並んで2軒。こういうところではもちろん相談はできるけれど、お客さんが並んでいるからじっくり相談するわけにはいかない。その分この古い薬局が細々ながら営業できるのは、相談に乗ってもらえる安心感からではないだろうか。

私はコロナワクチンは無事に済んだけれど、7歳年上の姉は副反応がひどく体中が痛んだという。それで電話のない庭の片隅にあるログハウスでずっと寝ていたらしい。道理で何回も電話しても出なかったわけだ。2回の接種終了で安心してどこかに遊びに行っているのかと思ったら、5日めくらいに電話がようやくつながって事情がわかった。

私の兄弟は仲がいいけれど、お互いに深入りしない。これは大家族で育った暗黙の兄弟間のスタンス。だからめったに頼ったりしないから、はたから見れば少し冷たいと思えるかもしれない。それだからこそトラブルが少ないのだ。とても仲の良い家族が反目し合うと決定的な破滅を呼ぶということはよく聞く。そんなこともない淡々とした関係の兄弟で、お互いに干渉しあわないから心地よい関係が築かれる。それでもなにか事が起きれば協力を惜しまない。そんなだから姉も私に頼らなかった。けれどそれは少し水臭いと思う。近所なので呼んでくれれば買い物くらいしてあげたのにと。

年をとってやたらに人を頼るのはよくないから、なんでも一人でできるうちは自分でと、かねがね思っている。それが結果として自分の健康につながるのではないかと。先日老人施設に勤めている知人と電話で話していたら、私の終活は引き受けたと言われた。自分の施設にいらっしゃいと。話を聞いたらその施設の姿勢が気に入った。自由に最後まで自分で決めて行動できるという。施設はそれを最小限の補助をするだけ、それがモットーだそうですごく安心した。事故を恐れてがんじがらめに保護するなんて、とても窮屈で、それなら最後まで自宅にいたいと思う。

熱海市で土石流災害が起きた。その熱海市の傍だから災害の危険はあるかもしれない。老人ホームはたいてい自然環境の良いところ、言い換えれば辺鄙な山の中とか川のそばとか。大雨が降れば流され、山が崩れれば土砂で流される。人生最後の場所でそういう目に遭うのは些か剣呑ではあるけれど、私のことだからあまりひどい目には遭わないだろうと高をくくっている。ただしその施設に入れるのは介護3等級からで、まだ介護保険使うようなことに至ってないから審査に落ちるかも。

終活は考えているけれど、これから楽しみもいっぱいある。今年の冬は北軽井沢の家に知人のお嬢さんがスキー仲間と泊まりに来るという。そうすれば近くの小さなスキー場に車で連れて行ってもらえる。先日見にいったら、小さな人工雪スキー場で、今の私には練習用にピッタリかも。そこで足慣らしをして、できればコロナ前に行ったフランスのヴァルトランスにもう一度行きたい。前回は団体で滑ったので自由がきかなかったので、今度は個人でガイドさんと二人がいい。ヨーロッパの山岳スキーはこれぞスキーの醍醐味!スケールは日本と桁違い。本当に素敵なのだ。スキーヤーなら絶対一度は行きたい。私は何度でも行きたい。

ところが先日からパスポートを探しているのに見当たらない。困った。コロナ収束になったら飛んで海外に出ていこうと思っているのに。老人ホームはまだ先の話。でも頭は確実に老化が加速している。







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