2010年7月30日金曜日

怒るなと言われても

昼間のテレビ「徹子の部屋」に精神科医の名越康文さんという方が登場。穏やかなおはなしの上手な方でした。人間産まれてすぐに、呼吸をするために泣く。その内お腹がすくと泣くようになる。お腹がすいてなくのは、怒りである。怒るとまわりのひとが助けてくれるので、泣いて自分の思いどおりにすることを覚える。でも、成長するにつれて、泣いても思い通りにならないことが多くなって、我慢することを覚える。怒りは人間のエネルギーを奪ってしまうし、だからムッとしない方が良いのだ、とおっしゃる。大人になるというのは、そういうことなのか。だったら私は永久に大人にはなれない。毎日毎日、怒り狂っている。朝のニュースで、毎日のように子供を殺す親が出てくる。かわいそうで、かわいそうで、涙が出てくる。テレビに向かって、いや、テレビの向こうの親に向かって、お前も同じような目に遭ってごらん、と叫ぶ。ひどすぎる。役所の税金の無駄遣い、年金の悲惨さ、政治家の内輪もめ、等々。ポジティブな考えが、健康に良いとはよくわかっています。しかし、怒らないのもどうかしら。いつもこだわらない心でいられる世の中ではないし、怒りが歴史を動かしている。要は枝葉のことで怒るのではなくて、大きな怒りは必要ではないかしら。子どもが殺されてもニコニコしていられますか?怒って何が出来るかといわれれば、ごめんなさいだけど。でも、ねえ。

涙と冷や汗のパソコン

昨夜googleのカレンダーに初めて予定を書き込もうとして悪戦苦闘。途中まではうまくいけるのに、その先パスワードだなんだと入れてゆくと、最後に変なアルファベットを見せられ、これを読み取れという。これがものすごく分かりづらい。LだかIだかわからない。間違えるともう一回。あまり間違えると、最初からやり直しで、又メールアドレスを変えさせられる。何回変わったことか。やっと手続きが済むと、あちらからメールが送られてきた。たしか、最後に決まったはずのアドレスではない。もう、目から涙が溢れてくる。なにか重大な間違いが?今朝nekotamaを開いて投稿しようと思ったら、いつもと様子が違って、中々投稿の画面にたどり着けなくなっていた。すったもんだの挙句、やっと今投稿にこぎつけた。それも、どうやってたどり着いたかわからないから、この次の時が心配。初めてパソコンを手にした時、間違えるとバンッみたいな音がしたり、不正に閉じられたとか恐ろしい知らせが出たり、いつも怯えながらやっていた。最近になってようやくあまり気にしなくなったけれど、まだ恐怖症は残っている。自由自在に操れるのは、私たちよりずっと若い世代の人たち。私のサポートをしてくださる方などは、なんだかわからない画面を次々に出して、アッというまにてきぱきと処理していく。尊敬。もっとも、私のように一つの事に1時間もかかっていたら、仕事になりませんよね。ところで、今日はなにを投稿しようとしたのか・・・・・忘れました。

2010年7月29日木曜日

ダイエットの敵

ストレスはダイエットの大敵。ただでさえ、食べるの大好き人間がストレスを感じると、とどまるところを知らなくなる。ただ、ストレス自体は嫌いではない。どちらかというと、ストレスの中に身を置いている時のほうが、イキイキしている。アドレナリンがどんどん流れて,目はランラン、喉は渇き、舌を出してハッハッ。犬じゃないって。   仕事も旅行も大好き、ということはストレスの坩堝に投げ込まれたようなもの。仕事を盛んにしていた頃は「、こんな生活もういやっ」と思っていた。飛騨高山で仕事を終えて最終便で美濃太田に真夜中に到着、一泊して早朝岐阜まで出て新幹線で東京に帰り、そのまま次の仕事のリハーサルへ。夜中の人気の無い美濃太田駅を、とぼとぼと一人歩くのが寂しかった事。とか、大阪でマチネーを終え、東京駅まで、そこから新潟往きの最終便に乗り継ぎ、30分の余裕があるものの、もし、少しでも遅れて新潟行きに乗れなかったら,その仕事はおジャンとか、危ない橋の数々を渡り、ハラハラドキドキの連続でした。忙しければ忙しいほど太ってしまう。仕事が終わるとアルコールを飲まないと収まりがつかない。いま、のんびりしているとアルコールなんてあまり欲しくない。前はお酒が好きなのだとおもっていたけれど、本当は特に好きでも無いことを発見。毎日ノンアルコールのビール?を飲んでいる。不思議なことにアルコールゼロのはずが、以前に酔っ払った気分をあじわっているので、結構気持よく酔っぱらえる???仕事のあとのビールを飲むときの幸せな気持ち、まだ、時々味わえるけれど、あれが実はダイエットの大敵だったのですよ。

2010年7月28日水曜日

ダイエットは簡単

でも、リバウンドはもっと簡単。   このところの猛暑で歩くこともままならず、その分食事は減らさなければいけないのに、少しも減らない。どうも体がだるくなってきたなと思ったら,ジリジリと体重が増えている。大体、夏痩せなんてしたこともない。自慢できることではないけれど。腰回りが微妙にきつくなって、歩くペースもほんの少し落ちた。若い頃からさんざんダイエットをしたので、痩せようと決心すればすぐ実行できるし、目標まで必ず頑張れる。でも、目標を達成すると、それで満足してしまうようなところがあって、長くて一年くらいで、リバウンドしてしまう。ダイエットは要するに計算がマイナスになればいいのだから、簡単。カロリー計算すれば良いし、それなりの運動すれば良い。問題はリバウンド。コンサートではよくお花やチョコレートをいただく。私のお客様は私が「花より団子」なのをよくご存知で、団子ならぬチョコレートをいただく。それはもう大好物だから、決して他の方にお裾分けなんてしない。家に持ち帰り、夜中にブランデーなんかと一緒にいただくと、天国にいる心地。ムフフムフフ・・・ジワリと体重が増える。今までに一番効果的だったダイエットは、断食。これは週末のみ、土曜日から徐々に食べる量を減らし、日曜日は朝から特製スープのみ。大量の水分を摂って、月曜日にだんだんと食事量を増やしていく。これで、月に1キロずつ、7キロの減量に成功した。リバウンドが最も少なかったのも、このケース。体調も良くなったし、なによりも味覚が鋭くなって食事が楽しかった。この効果は約3年ほど。その後、働きすぎでストレスのため、約3キロリバウンドをしてしまった。断食ダイエットの難点は特製スープのまずいこと。昆布の出汁に黒砂糖をとかして飲む。やってみてください。本当にまずいから。それを2リットル、午前中に飲むのですよ。一週間に一度だから我慢できたけれど。もうひとつのダイエットは朝食抜き。これは朝食を抜くとあとはあまり食欲がわかなくて、結果として食事量が減るので、これも成功。でも、食事の中で一番好きなのが朝食なので、いつの間にか朝食が復活、いまや、モリモリと朝ごはん食べてます。

2010年7月27日火曜日

オー、ミステイク

今日IS01が私のもとにやってきた。それは何かと言うと、auの小型パソコン?電子辞書ほどの大きさで、機能満載。初めはiPadをと思ったけれど、おもさが700グラムもあり、旅行に持って行くには少し重すぎるのと、やたら人気があるために入荷待ちらしいので、こちらを選んだ次第。IS01は軽く(200グラム)それでいて携帯よりは画面が大きく、パソコンのようなキーボードであることなどが決め手となった。この秋に念願の青蔵鉄道にのってラサまでゆくつもり。それで、あちらからブログに投稿したいと云うのが私の願い。いつもパソコンの世話をしてくださるH氏に、私好みのパウダーブルーの機器を持ってきて頂いた。ひらいてみるとキレイなグリーンのバラの壁紙にカラフルなアイコンが並んで可愛らしい。大きさもこれ以上あると、室内では小さめ、外に持って行くのは少し大きいと中途半端ではないか、それで、この大きさは非常に良い。なにもiPadの悪口を言っているわけではなく、私の目的からするとちょうど良かったと思う。そして、ためしにnekotamaに投稿の練習をしてみたら、出来た。喜んで消し忘れたら、暑さでどうかしてしまったのかとご心配のコメント。はい、実は私今まで隠しておりましたが、時々このように・・・いや、違う違う、ほんとにミスですってば。

ああ

2010年7月25日日曜日

素数セミの謎

昨日朝、散歩の途中で雀より大きく鳩より小型の小鳥が、一本の木に集中して大騒ぎをしていた。よく見ると皆、くちばしにセミをくわえている。セミのなる木?そこら中にセミの抜け殻が落ちていて、この何日かでやっと世の中に出てきたと思ったら、待ち構えていた鳥たちに食われてしまって、さぞや無念なことだろう。まだ、恋もしていないのに。柔らかくて量があって、鳥たちにはこんなご馳走は年に一度。満腹して、今日はごろ寝かな?それで、以前読んだ「素数セミの謎」吉村 仁著 を思い出して、家に帰って本をさがしたけれど、見当たらない。いつも、捜し物は絶対に見つからないのが、「我が家の謎。」大体で申しわけないけれど、多分こんなふう。       アメリカで13年と17年毎に大量に発生する「素数セミ」と呼ばれるセミがいる。氷河期を生き延びたために成長が遅く、同じ場所に発生しないと同種との交尾ができない。その数は何億か何十億だったか、とにかくものすごい数で、発生すると日本人がいなごを食べるように、このセミを食べるらしい。なぜ、素数セミかというと、他の周期のセミと発生時期が重なりにくい。なん百年に一度しか重ならない。それで、他の周期のセミは淘汰され、素数セミが生き延びた、という説。セミは地下で何年もの年月を過ごし、やっと陽の目を見ると人にも鳥にも食われ、華やかに生き延びるのはその内の何割か。それなら、大量に発生して空を埋め尽くすほどでないと、種の保存は難しい。一度、その光景を見てみたい。このつぎの発生は何年なのか。ちょっと調べてその時期アメリカに行きたい・・・・もう次の旅行の言い訳ができちゃった。

2010年7月22日木曜日

ゲゲゲの女房

NHKの朝の連続ドラマはこの数年あきれるほどつまらなくて、時々覗いても、あまりのくだらなさにすぐにチャンネルを変えてしまうことが多かった。ところが、今回のゲゲゲの女房は面白い。今日はいよいよプロダクションの旗揚げとなって、関係者が集まって水木家での宴会シーン。見ていたら若い頃、オーケストラのメンバーがよく私の家で、大騒ぎをしたことを思い出した。水木家も貧乏だけど、うちも貧乏でした。オーケストラは一時解散に追い込まれたのを、団員の結束で再建。仕事は沢山あるけれど、給料は遅配につぐ遅配。それでも本当に楽しく、お金のことはほとんど心配したことがなかった。家も、水木家ほどではないけれど似たようなもので、ドアの裾は板がめくれて風情があったなあ。でもある時、見かねた母の回し者の大工さんが来て、いきなりベリベリとドアを剥がして、まっさらなドアになってしまった。家が汚いのにドアだけ立派で、とてもおかしかったのを思い出す。家にレッスンに来た子が、立派なドアだなあ、と言うので噴き出してしまった。2階が多少広かったので、そこで麻雀をしてお酒を飲んで、修学旅行のように布団を敷きつめて、ゴロ寝。いつでも、誰かが来ていて、仕事も遊びもめいっぱい。夜中までオペラを聞いたりして、今思えば本当にはた迷惑でした。年をとるとお金がないと心配だけど、若い頃お金のことは考えなかった。仕事を一回ずつ大切にすることが大事と考えていたので、それがあとの仕事につながって、やってこられたのだと思う。これからのドラマの展開が楽しみ。

北川暁子、靖子コンサート

7月21日   上野文化会館小ホール。

シューベルト  ソナチネを2曲
ベートーヴェン クロイツェル
R.シュトラウス  ソナタ

聞いていると本当に幸せな人達だなあと思います。姉妹で息がぴったり。長い間一緒にやっているので、音がヴァイオリンとピアノという楽器ではなく、渾然一体となって聞こえる。特にシュトラウスはアンサンブル、特に最後の超難関もスッキリと通り抜ける。・・・拍手
先日やはり、同じ場所でリサイタルをした友人も聴きに来ていたが、みなさん私と大して年の差もないのに、・・・失礼ね。このへんの1歳の差は大きのよ・・・と言われそうだけど、毎年頑張ってリサイタル。しかも、着実にジリジリとうまくなって行く。おいおい、置いて行かないで、と言いたくなる。なんだか遊んでばかりいたので、そろそろ私もなにか弾かなくては。と言っておけば引込みがつかなくなって、勉強するか・・・・にゃん?(ここで、ゴロンとひっくり返ってお腹を見せる)

2010年7月20日火曜日

マネ展へ

いつもの遊び仲間の二人とマネ展を見に、東京丸の内の三菱一号館美術館へ出かけた。美術館は以前銀行だったところを美術館に変えて、今年の4月から開館。これが記念美術展となるらしい。マネだけでなく当時のパリの写真、建築の設計図なども展示されている。美術館自体は重厚な趣きのある建物。部屋が美術館としては狭く、人が多い時には少し窮屈感はあるけれど、雰囲気は絵画とマッチしてなかなかよかった。素敵な中庭があって、憩いの場所となっている。そこに、この霧吹きの木があった。見ているだけで涼を呼びませんか?左下はマネのポスター。

2010年7月19日月曜日

全英オープン

石川遼君はえらい。風にも負けずウネウネしたコースにも負けず、落ち着いてプレーをした。そして、あのインタヴューに答える落ち着いた態度。とても10代の若者とは思えない。しっかりとした母親に育てられ、ゴルフは学校にちゃんと行ってからでないと、やらせてもらえなかったと聞く。親の躾は付け刃では身につかない。解説者に青木功氏。彼が初めてマスターズに参加した時、日本中が興奮した(少なくともゴルファーたちは)ことを思い出す。すごい、やっと、日本人でも西洋人と肩を並べてゴルフができる。青木は日本だけで試合に出ていた頃、なんだかヤンチャ坊主の感じが否めなかった。言葉遣いも「しゃんめえ」(しょうがない)などと、かっぺ丸出し。それがアメリカに行ってからは本当にビッグになった。なにかのイベントで青木のショットを目の当たりに見たことがある。武道館に特設の鳥かごが造られて、そこで軽々と打った珠は唸りを上げて飛んでいった。恐ろしいほどの迫力だった。先程青木の私生活に関するくだらない話しを載せたけれど、他人の生活は外から見てわかるものではないので、反省して削除。もし、すでに読んでしまわれた方には、もう、忘れてください、とお願いします。週刊誌の読みすぎです。セントアンドルーズのうねったコースのおかげで、話がコースアウトしてしまいました。遼君の活躍を騒ぐけれど、音楽の世界での日本人は,本当にすごい。ベルリン・フィルのコンサートマスターは日本人です。世界のコンクールの上位入賞者も日本人が多い。優勝者も沢山。マスコミが騒がないから、知らない人が多いけれど、遼君が決勝戦に残るより、もっとすごい若者がゴロゴロいるのをお忘れなく。

2010年7月18日日曜日

僧侶ネコ、ニブ君

ゴンベは家に初めて来たときは顔中にダニによる湿疹で、みるも無惨な有様だった。それできっと捨てられたに違いない。顔中にシワが寄って、恐ろしい醜いネコだった。それを獣医さんに連れて行って薬をつけて治すと、素晴らしい美ネコに変身した。前述のように巨大なネコだし、普通のネコは皆彼を恐れたけれど、一匹だけ彼が尊敬してやまない先住ネコがいて、それがニブ。ニブは家の車の下で鼻がつまり、息も絶え絶えで拾われた。体も小さく慢性鼻炎で鼻が詰まり、泥だらけのひどい状態で、あまりに汚いので、さすがの私もお風呂場に1週間隔離したほどだった。やっと部屋に入れてもらったが先住ネコ達がいたにもかかわらず、あっという間に家の守り神のようなボスネコになってしまった。性格は非常に穏やかで貫禄があり、目は炯々として勇敢。外に出れば家のネコを外のネコから守り、どんなに体の大きい相手にも立ち向かった。それがたとえ犬であっても。新しいネコを拾ってきても、ニブは黙って受け入れた。決していじめようとはしなかった。それがわかるのか、新しいネコもニブを怖がらない。友人が初めてニブを見たとき、高貴なお坊さんのような、と表してくれた。体が弱くいつも便秘で悩み、鼻炎は手の施しようが無く、熱を出して寝こむことも多かった。新入りのゴンベがニブを一目みるなり、敬意を表したのは驚きだった。ニブの倍近い大きさで体力も桁違いにあるはずのゴンベが食事の時、ニブが食べ終わるまで自分は食べずにジッと待っている。ニブが終わるとやっと口を付ける。信じられない光景でした。ニブは病気と戦い、生涯最後の日、ゴンベは夜通しニブに付き添って体を舐め続けていた。

予知タコ、パオル君と予知猫ゴンベさん

予知タコのパオルくんはワールドカップですっかり有名になり、マドリッドの水族館からドイツ側に譲渡依頼があったそうだ。ドイツ側は拒否しているそうだけれど、的中率100%は奇跡か。エサの配分などは同じにしていたと思うので、ガラスケースの国旗の配色が決め手だったのか?タコの知能はものすごく高いそうだから、ひょっとしたら、本当に予知できたのかもしれない。???              もう、10年以上前に死んだゴンベというトラ猫がいた。うちは猫で満杯だったので外猫として2年間、物置ぐらし。一匹空きができて、晴れて家に入れてもらえるようになった。巨大猫だった。家に遊びに来たギター弾きが一目見るなり「うわー、バス三味線ができるなー」と驚嘆したほどの大きさ。未だゴンベより大きな猫は見ていない。そのゴンベが予知猫だった。ある夜、ゴンベがしきりに外へ行きたがった。ドアを開けて外にだすと、こちらを振り向いて一緒に来いと促す。仕方がないから外へ出て少し一緒に歩いて家に入ると、又外に出てくるようにと鳴く。うるさいからゴンベも家に入れて、そろそろ寝ようかと思うと又大騒ぎ。いつもは勝手に出たい時に出て行くし、帰ってくるのもいつのまにかという感じなので、さすがに変だとは思ったけれど、あまりにうるさいので放っておこうと決めた。それでも、夜通しうるさく泣き叫び、切れた私はついに外に放り出してドアを閉めてしまった。その直後震度5の地震が起きるとは。必死で逃げようと促してくれていたのね。ゴンベは。何年か後、ゴンベは私の腕の中で、駆けつけた私の姉に手をさすられて、穏やかに息を引き取った。歴代の猫のなかでもとりわけ愛情深い猫だった。

2010年7月17日土曜日

アマゾンさんおそれいりました。

ピアニストからのリクエスト。ベートーヴェンの8番のソナタを弾きましょうとメールが届いた。二つ返事で引き受けたが、いつもその辺にあるはずの楽譜が見当たらない。ソナタ10曲が入った大変厚い楽譜だから、すぐに探せると思ったのに、楽譜棚にも、ピアノの上にもない。おかしい。厚くて重いから外へ持っていく時はコピーするので、必ず家の中にいるはず。そこにいるのはわかっているのだ。手を上げておとなしく出てきなさい。と言っても、うんでもすんでもない。おかげでピアノの上の楽譜の山がスッキリしたのは、儲け物だったが・・・・毎週来ていた生徒から「先生はいつも楽譜をさがしている。先週も,先々週もそうだった」といわれたことがある。おそろしい数の楽譜を整理しようとおもって始めると、珍しかったり懐かしかったりする楽譜が出てきて、チョット弾いてみたくなってそのまま練習してしまう事が多くて、(と、云うのは口実で)さっぱり整理ができない。仕方がないから友人にパート譜を送ってもらうようにメールをした。いつまでも借りておくわけにはいかないから、アマゾンに至急便でたのんだら、なんと、午前中に頼んだら、午後には届いてしまった。友人に断りのメールをいれたら、すでに送ったとの返信。本当に便利になった。かつて、輸入版はアカデミアに行って探し、なければ発注して何ヶ月も待って、やっと手にいれたのだが。でも、待ち望んだ楽譜を手に入れて、早く音を出してみたいとワクワクしながら帰宅するあの喜びも、まんざらすてたものではなかったけれど。

2010年7月16日金曜日

迎え火

朝の散歩をサボったので夕方涼しくなってから、ぶらりと外へ出てみた。カラスの一家はとっくにご帰宅。涼しい風が吹いていて、夏は夕暮れにかぎるかな。春は曙、夏はなんでしたっけ?ぶらぶら歩いているつもりが、いつの間に早足になってしまうのは仕事が忙しかった時の名残。いつも、体を斜めにして、先を急いでいたっけ。今の状態も楽しいけれど、あの頃の緊張感も良かったなあ。やっと、理想的な生活を手に入れたと思ったけれど,時々つまらなくてイライラする。本当はどちらが好きなのか・・・自分でも良くわからない。黄昏に、急にパッと火の影がチラついた。あれっと思って見ると、ナスの牛にキュウリの馬、ああ、今日はもうお盆なのか。お迎えですね。見たところ、ずいぶん若い家族だけれど、いったいどなたをお迎えするのか。きっと新盆なのでしょうね。私の母は季節ごとの行事を大事にした人だったから、夏になるとお仏壇の掃除をよく手伝わされた。手を動かしながら、ご先祖様の話しを良く聞かされた。ずいぶん変わり者が多かったので、たくさんの逸話が残っている。その血を受け継いだ私が多少変わり者でも、それはDNAのなせるわざ。申し訳ないけれど、直すわけにもいかないので、我慢してください。うちのお盆は旧暦だから、来月。せっかちな母はもうその辺で足踏みしているかもしれない。

力の配分

7月15日というのは私の中で,夏になる日。子供の頃15日に非常に暑いと感じた事があって、その時からこの日は夏に入る日になった。やはり、昨日から急に暑くなったでしょう?今朝目が覚めたら頭がクラクラしていたので、いつもの散歩はなんとなく取りやめにした。カラスたち、どうしているかなあ。いつもは1万歩ちかく歩いてヘトヘトになって帰るとシャワーを浴び、コーヒーを飲み、さてヴァイオリンを弾こうかと思うのが、中々腰が上がらない。ようやくケースを開けても、なんだかんだ口実を作ってグズグズ。ところが、今日はさっさと弾きはじめると、いくらでも疲れずに弾ける。おや?どうしたことか。そうか。最近あまり練習がはかどらないのを年のせいにしてきたけれど、1万歩というのはオーバーワークだったのか。この年齢で(30歳??はすぎてます。ウフフ)毎日1万歩も歩くのは、他にやることがなければ別に差し障りはないかもしれない。でも、ヴァイオリンを弾くのはかなりのエネルギーがいるので、私みたいに体力が無い者にとっては、過剰な負担だったようだ。いつでもそうだけど、何かにとりつかれると立ち向かってしまうこの性格から直さないと、この先穏やかな老後は臨めないかもしれない。困った,困った。

2010年7月14日水曜日

オッチョコチョイ

性格に落ち着きがないので、よく誤解して恥をかく。今朝立ち寄った珈琲店、サマーキャンペーンと称して、スクラッチで商品が当たるという名刺大の紙がついてきた。目が良く見えないものだから、こすったら何か出たので当たっのかと思いレジに行こうと思ったけれど、ちょっと待てよ、いつも早とちりで恥かくから家にかえってユックリ見てからにしよう。正解でした。只こすって何かがでれば当たりというわけではなく、三個同じ商品名が出ないとダメ。ああ、よかった。チョット前にハンバーガーのお店で、なんとかバーガーが90円と書いてあったので、これは安い、食べなきゃ損と勢い込んで注文したら、その値段はなんとかバーガーを食べると付いてくる飲み物の値段でした。だって、バーガーの名前と90円が異常に大きく書いてあったので、すっかりだまされたのです。でも、落ち着いた人なら、ちゃんと読むのかしら。食べないでスゴスゴ帰ってきたけれど、あれで引っ掛かった人も少しはいて、私みたいに図々しくない人は、しかたなく食べちゃったりしたかも。以前ブティックでとっても素敵なドレスを見つけて手にとったら、5万円、安い。意地悪そうな店員が「お客様、それは50万円でございます」まだ、なんにも言ってないのに見透かされた。でも、何人か間違えた人がいたのでしょうね。それにしても、私がこんな高いものは買えないとにらんだ店員さん、一人で死んだお婆さんのオンボロ家の床下から、一億円が発見されることだってあるのだから、人を見かけで判断しない方がいいよ。でも、悲しいかな、私は本当に見かけどおりなの。

2010年7月12日月曜日

またカラスの話で恐縮ですが、

昨日散歩の途中、いつもの所で二羽のカラスに会った。一羽はいつものお母さんカラス。もう一羽は新入り。なんだか二羽でオドオドしている。誰かから苛められたのかしら。いつもなら一メートル圏内にいるお母さんカラスまで、ものすごい警戒心丸出し。三メートル位離れて、それ以上よってこない。きっと、怖い目に遭ったのだと思い気分が沈んだ。ところが今朝、貫禄タップリのお父さんカラスがゆったりと飛んできて、私の目の前に止まった。なんと、お母さんカラス、昨日の態度は嘘のように改まって、同じようにゆったりと構えている。お父さんは家族を守ってくれると信じているようだ。お父さんは家長としての勤めを立派に果たしてる。昨日のは他のカラスじゃなかったのって?イエイエ、全身真っ黒とお思いでしょうが、微妙に羽毛の色が違うんですよ。愛情があると、ちゃんと分かるんです。お父さんは全く人を恐れない。手を伸ばせば撫でられる位置まで接近してくる。子カラスの時に、近所の人たちから可愛がられたのか、人の手で育てられたのか。このエリアのカラスだけが幸せそう。

2010年7月10日土曜日

杉並サル軍団

荻窪のピアニストの家で月例の勉強会。ピアニストは超真面目な元優等生たちで、音大の先生群。ヴァイオリンは私一人で、はぐれもの。フリーなどという職業に該当欄のない怪しい立場。いつもこの人達は素晴らしく良く勉強する。ピアノは一人で音楽を完成させられるが、ヴァイオリンはピアノの助けがないと曲が成り立たない。今回から数少ない無伴奏の曲、バッハのソナタとパルティータ、これから毎回一曲ずつ入れていけば、全曲が網羅できる。今まで,弾いていないわけじゃないけれど、特に3番のソナタなどは取っつきにくく敬遠してきた。この方式でやれば避けて通れないから、いやでも弾くことになる。結構冷や汗をかいてから、楽しい食事会となる。近くのスエヒロへ。ウイークデイなのに、ずいぶん客入りが良い。なるほど、美味しいし店員のマナーも良い。ところが、店の奥がものすごく賑やか・・・すぎる、と思ったら,子供を連れた母親達が陣取っていて、子供はぎやあぎゃあ、その内店の中を走りまわってまるで、猿の群れみたい。日本の子供は本当に躾が悪い。こんな日の昼間からレストランにいると言うのも解せないが、親がなんにも言わないのはもっと解せない。外国に行くと絶対こんな風景は見られない。ついに、先生たち、さすが貫禄で、走りまわる子供たちに走ってはいけませんと注意。騒ぎは収まった。子供はちゃんと言い聞かせれば本当に良く分るのに。親を躾ないと無理かもしれない。

2010年7月8日木曜日

花を撮る

私は動物好きで、植物にはとんと興味が無くて、写真など撮ったこともなかった。けれど、最近お邪魔することが多いブログにいつも素敵な写真が載っているのを見て、チョット撮ってみようかと思って時々カメラをぶら下げて行くようになった。ところが、動かないものは難しい。なんだか、向こうからじっと見られているような気がする。フン、そんなアングルじゃうまく撮れないよ,とか、ほら、もうチョッと右よ、とか言われているようで,手のひらに汗がでてくる。実際植物の知覚は鋭いらしい。戦略もすごいらしい。生き伸びるためには、手段を選ばない的なところがあるでしょう。虫まで食べる。毒虫そっくりに変身して、身を守る。本当に毒を身にまとう。結局、普通に撮るには私のデジカメでも十分だけれど、美しく撮るためには花に対する愛情と、良いカメラがないとダメみたい。特にアングルのセンス。これに全く欠けているために、取れたものを見ても、ウンー、いまいち。日光の手前・・・?

2010年7月7日水曜日

蒸しますね。

せせらぎなどと言ってなあんだ、近所の用水ではないか、などと馬鹿にしないでください。毎朝の散歩で結構いやされています。ここで、カラスやカルガモの子育てをみて、木陰で本を読んでいる人、体操をしている人など、水があると人が自然に集まるものですね。

2010年7月6日火曜日

Tha Strings Nagoya 東京公演

ホルスト  セントポール組曲
バッハ   シャコンヌ(ビッテンビンダー編)
バーバー 弦楽のためのアダジオ
ブリテン  フランク・ブリッジの主題による変奏曲

アンコールにモーツュアルト   デイヴェルティメント
        バッハ       アリア

1994年結成された弦楽アンサンブル。知人がメンバーの一人なので聴きに行った。
たいへん良い出来栄え。音の澄んだきちんとしたアンサンブル。
まだ日本に弦楽アンサンブルが普及していなかった頃、横浜の県立音楽堂でイタリアから来たヴィルトウオージ デイ ローマを聞いて、大変な衝撃をうけたことがある。なんて素晴らしい響きがするのか。まだ、中学生だったから、その感激はひとしおで、これを生涯の目的にしたいと思ったくらい。そして、音大では自分たちのアンサンブルを組んで、4年間ひたすら」練習してコンサートも開た。卒業してみんないい年になって、去年、同窓コンサートを新宿で開いた。その時コンサートマスターを務めた通称テッちゃんがその半年後に亡くなるとは夢にも思わなかった。再会を約束して解散したはずなのに。音楽には必ず演奏者の人生が出る。若い人たちの方がテクニックがあっても、音楽性があっても、経験を積んだ人たちの演奏には「なにかがある」   最近よくコンサートに行ってそう思う。

2010年7月5日月曜日

カラス家になにが?

毎朝決まった場所で出会うカラス家の人々(鳥々)立派なお父さんカラス。臆病な妻カラス。子育ての時期、お父さんもお母さんも毛艶が悪くなり、夫婦でそろって出てくることが少なかった。でも、又夫婦で揃っている事が多くなったので、子育てが一段落したものと思える。お父さんは胸毛が青く光り、お母さんもツヤツヤになってきた。賢い個体らしく、恐れなくても大丈夫な人を見分け、そばに行っても可愛らしく首をかしげて、会話ができる。ところで、この頃このご夫婦の他にもう一羽、加わることが多くなった。見るからに若そうで、ホッソリ、ツヤツヤの子。多分ご夫婦の息子さんか娘さん?こんなに大きくなっても親と一緒にいるものだろうか。でも、夫婦カラスは平然と一緒にいるから、まず、親子か親戚。親しい友人。そうでなければ縄張り争いで、お父さんからこっぴどくやられるはず。この子もちっとも人を恐れない。ここを通る人たちは、このカラス達がとても良い性格だというのを知っていて、誰もいじめようとはしない。ずっと、このまま無事にいることを、祈らずにはいられない。

2010年7月4日日曜日

タイミング

一作日散歩の途中で天使のトランペットと呼ばれる花が咲いているのを見つけた。地面から茎が20センチほど伸びて、まだ若い今年初めての花を付けたところ。この花は何年か経つと私の背丈よりも大きくなって沢山の花付けるけれど、やっと花をひとつだけ付けた可愛らしさに、カメラをもってこなかったことを悔やんだ。昨日一日仕事で散歩に行けなかったので、今朝起きるとすぐカメラを持って、意気揚々とでかけた。目的地に着くと、あんなに真っ白に咲いていたトランペットが見えない。たしかにこのへんと思ったけれど、よくよく見ると花はしおれて地面にぐったりとなって横たわっている。昨日からの雨の重みで、小さい茎では花を支えきれなかったらしい。いつもタイミングが悪くて幸運を逃すのがわたしの常。けっこう運が良いほうだと思うのに、自分でなにかするとなると、たいてい機を逃す。どれだけ人様に助けられているか、良くわかる。仕方がない。せっかくカメラをもって来たのだから何か撮ってゆこうと思ったが、あいにくめぼしい花が見当たらない。ありふれているが、よそのうちの塀からこぼれている、花を撮ってみた。チョットガッカリの朝でした。もう少しキレイに取れるといいのになかなかうまくいきませんね。花に愛情がかんじられない。やはり、私の専門は猫ですから。

2010年7月1日木曜日

玉三郎近況


玉三郎は少し具合が悪くて心配しましたが、最近はとても元気。相変わらず甘えん坊で困っています。これで、人間なら立派な老人なんですが。かわいいでしょ?