2010年7月16日金曜日

迎え火

朝の散歩をサボったので夕方涼しくなってから、ぶらりと外へ出てみた。カラスの一家はとっくにご帰宅。涼しい風が吹いていて、夏は夕暮れにかぎるかな。春は曙、夏はなんでしたっけ?ぶらぶら歩いているつもりが、いつの間に早足になってしまうのは仕事が忙しかった時の名残。いつも、体を斜めにして、先を急いでいたっけ。今の状態も楽しいけれど、あの頃の緊張感も良かったなあ。やっと、理想的な生活を手に入れたと思ったけれど,時々つまらなくてイライラする。本当はどちらが好きなのか・・・自分でも良くわからない。黄昏に、急にパッと火の影がチラついた。あれっと思って見ると、ナスの牛にキュウリの馬、ああ、今日はもうお盆なのか。お迎えですね。見たところ、ずいぶん若い家族だけれど、いったいどなたをお迎えするのか。きっと新盆なのでしょうね。私の母は季節ごとの行事を大事にした人だったから、夏になるとお仏壇の掃除をよく手伝わされた。手を動かしながら、ご先祖様の話しを良く聞かされた。ずいぶん変わり者が多かったので、たくさんの逸話が残っている。その血を受け継いだ私が多少変わり者でも、それはDNAのなせるわざ。申し訳ないけれど、直すわけにもいかないので、我慢してください。うちのお盆は旧暦だから、来月。せっかちな母はもうその辺で足踏みしているかもしれない。

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