2010年7月22日木曜日

ゲゲゲの女房

NHKの朝の連続ドラマはこの数年あきれるほどつまらなくて、時々覗いても、あまりのくだらなさにすぐにチャンネルを変えてしまうことが多かった。ところが、今回のゲゲゲの女房は面白い。今日はいよいよプロダクションの旗揚げとなって、関係者が集まって水木家での宴会シーン。見ていたら若い頃、オーケストラのメンバーがよく私の家で、大騒ぎをしたことを思い出した。水木家も貧乏だけど、うちも貧乏でした。オーケストラは一時解散に追い込まれたのを、団員の結束で再建。仕事は沢山あるけれど、給料は遅配につぐ遅配。それでも本当に楽しく、お金のことはほとんど心配したことがなかった。家も、水木家ほどではないけれど似たようなもので、ドアの裾は板がめくれて風情があったなあ。でもある時、見かねた母の回し者の大工さんが来て、いきなりベリベリとドアを剥がして、まっさらなドアになってしまった。家が汚いのにドアだけ立派で、とてもおかしかったのを思い出す。家にレッスンに来た子が、立派なドアだなあ、と言うので噴き出してしまった。2階が多少広かったので、そこで麻雀をしてお酒を飲んで、修学旅行のように布団を敷きつめて、ゴロ寝。いつでも、誰かが来ていて、仕事も遊びもめいっぱい。夜中までオペラを聞いたりして、今思えば本当にはた迷惑でした。年をとるとお金がないと心配だけど、若い頃お金のことは考えなかった。仕事を一回ずつ大切にすることが大事と考えていたので、それがあとの仕事につながって、やってこられたのだと思う。これからのドラマの展開が楽しみ。

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