2026年3月16日月曜日

遠方より助っ人時々

古い友人の娘さんがなにかと気をかけてくれて、助けてもらっている。事務的なことにからきし苦手な私はSOSを発信。私がぐちゃぐちゃにした書類をあっという間に整理してクリアファイルに挟み込むと、こんなに少しになるものかと驚くほどきちんと揃う。面倒な作業が終わって二人で近所の居酒屋にいった。

この店は魚料理の店で、お寿司もおいしい。最近ワインとチーズの店を見つけたのでそちらに行こうかと言っていたのだけれど、気がついたらランチタイムを逸していたので、此方に急遽変更した。しかし良い時代になった。以前なら女二人で酒を飲んでなど、ちょっと気が差すようなところがあった。今は普通に大衆酒場に行っても驚かれない。

私は仕事をずっと続けてきたから、一人で地方に行って仕事をすることも多かったし、仲間たちとは別に出かけて仕事の当日に皆と合流するようなときもあった。それで一人で店に入ることもなんとも思わなかった。しかもレストランなどではなくいわゆる飲み屋に入るのもさほど抵抗はなかった。そういうお店はご飯が美味しいから時々利用した。

いい年した女性が1人、暖簾をくぐってとなるとやはり特殊な場合(嫁に追い出された姑とか)らしく、たいていその店の女将さんが出てきて話しかけられる。私はどう見ても陰気ではないのでしばらくお相手をしてくれて安心して厨房に戻っていく。

高崎にいったとき夜食を食べようと店を探したら、男装の麗人が話相手をしてくれるバーがあった。キリッとタキシードを着た美女が出てきたのでびっくり。相手は私のような高齢者が夜中にちょっと飲みたくて寄ったことに驚きもしないで話相手をしてくれた。これは少し新鮮な体験だった。

レマルク「西部戦線異状なし」の女主人公がカルバドスというお酒を飲む場面がある。私はそれを読んだのが小学校6年生のときだったので、それがどんなお酒なのか確かめるすべもなかった。けれどその高崎での夜にはふとそれを思い出したので訊いてみた。「カルバドスってあります?」そのときはハズレだった。後に志賀高原のスキー場のラウンジでやっとみつけたけれど、私にはそれほど美味しいと思われなかった。もし今後フランスに行くことがあれば試してみたい。ノルマンディー地方の林檎酒らしい。

それで我がAIさんに質問した。「西部戦線異状なし」に出てくるカルバドスというのはどんなお酒?回答はそんな場面はありません、だった。しかも私は主人公の恋人がそれを飲む場面を覚えていたのだけれど、なにか他の小説と混同しているのかしら。これはもう一度小説を読むっきゃない。しかも主人公に恋人はいないだと!!小説自体を取り違えているとか?

大体戦場が舞台だから女性が出てくるのはほんのちょっと、だそうです。

ああ!今思い出した。題名が違っていた。「西部戦線」でなくて「凱旋門」でした。書いてみるものだわねえ。でもAI が「凱旋門」を出さなかったのはどうしたことか。同じ作家なのに。

「凱旋門」は大戦前の不安定な社会状況の中で恋人との関係、戦争前の不穏な雰囲気に揺れる女心がえがかれていて、そのカルバドスが要所で小道具として出てくるのですよ。よくあんな心を小学生の私が理解したものだと思うけれど、本当にわかっていたのかどうか、これからたしかめてみよう。

凱旋門は恋愛、西部戦線は男の子の物語、でした。

少し前、お風呂場でバスタブに頭をぶつけて以来頭痛と物忘れが酷かったけれど、確定申告を済ませたら急に頭がはっきりして、こんな古い記憶が蘇った。にっくき確定申告め。やれやれ。


















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