多摩川に沿って車を走らせながら深呼吸。なんてきれいな日なんだろう。空は柔らかい陽光に溢れ 、今日は特に温かい。分厚いダウンジャケットは薄いものに変わって、首にマフラーを巻いただけの軽装でも寒くはない。
そして考えた。なんと幸せな尊い日なのか。災害に次ぐ災害に泣くことが多かった日本列島。今は大雪で難儀している雪国の人々、大きな地震も続く。まだ春の気配もないところで苦労している人もいれば、今の私には明るい日差しが降り注ぐ。申し訳ないけれど、今は少し楽しませていただこう。いつどんなことが来ても自分がとても幸せだった日々を思い出そう。
膝の痛みの治療にここ数週間通っていた。週1日の治療はメキメキと私を元気にしてくれた。今はほとんど痛みはなく、そろそろ完璧と思われるけれど、やはり若い頃のようにはいかない。けれど、確実にほうぼうに散らばっていた痛みがあとほんの少しというところまで回復。
驚いたことに曲がってしまった左手の薬指が練習再開とともに治りそうな兆しを見せていること。やはりこれだけでも練習の甲斐があったというものなのだ。少しずつ曲がりの度合いが少なくなっている。おそらく骨の変形から来るのだから完治は難しいと思うけれど、程度が軽減するのではと期待している。
しかしやはり練習は厳しくて体力が落ちた今、ここ三日の連続した合わせは相当きつかったようだ。全身が疲労を感じているのに、それすら満足感があるのは、今本当にやりたいものをやっていられるからだと思う。これで足が治ってスキーが滑れるようになったら、百点満点。残念ながらもうスキーははた迷惑になりそうで自然消滅となるのだろうか。馬に乗れたら二百点満点なんだけどと、遊び癖の夢は尽きない。
願わくばまた旅に出たい。今家に縛り付けられているのは猫のせいで、二匹の猫が私の放浪癖を阻止している。のんちゃんは雌猫。メスは家にいたがるから今日も部屋に閉じ込めて出かけられる。もう1匹のグレちゃんがオス猫で、この子は絶対に部屋に閉じ込められない。必ず窓の一箇所が開いていないと大騒ぎする。私が開けるまで絶対に諦めないので根負けして開けると、極寒でも外に出ていってしまう。きっと野良猫時代に(今でも一応現役のら)家に閉じ込められて怖い思いをしたのだろう。
二匹とも野良とは思えないほど綺麗好きで行儀が良いけれど、時々野良時代の恐怖の体験が垣間見られるのだ。もう少しすれば暖かくなるから今は夜は家の中にいてほしい。私の就寝時間には窓を閉めるのでグレちゃんだけ外に出すことになる。毎晩説得しているけれど、どうしても言うことを聞かない。けれどグレちゃんは人の言葉や心がわかるので、私の気持ちは察しているようだ。あっぱれな野良猫魂なのだ。カーテンの隙間から夜気の冷たさを感じて行くか行くまいかためらっているけれど、私が近づくとサッと思い切りよく飛び出していく。
止めてくれるな、おっかさん。男にはやむにやまれぬ事情があるのさ。じゃあ、明日朝また来るから早く窓を開けといておくんなさい。なんて、言いそうな。グレちゃんは男だねえ、と私はパジャマの袖で涙を拭いてお見送りするのですよ。
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