2023年10月28日土曜日

完了

 古典音楽協会の新たな体制が整いました。

コンサートマスターの角道徹氏の長きにわたる活動は前回の定期演奏会をもって終焉を迎えました。新たなコンサートマスターは山中光氏。

角道さんの最後のコンサートは大勢のお客様をお迎えして感動のうちに終わりました。角道さんは人間コンピュータと言われるほどの頭脳の持ち主で、古典のすべてを自分一人で決定し、毎回のコンサートを成功裏におわらせていた。他のメンバーはその頭脳の上に安定して自分たちで物事を考えることをしなかったため準備は遅々として進まず、自分たちのなすべきことを理解できなかった。その上、経済事情にも大きな問題が発生してそれだけの解決にほぼ2年間を費やすことになった。

そこで立ち上がったのが女性メンバーたち。それぞれの得意の分野で精一杯の努力を重ねて頑張った結果、ほとんどの問題が解決して今日の会議では新しいメンバーも加わって和気あいあいと顔合わせができたのが新体制の歩みの第一歩となった。

問題となったのは金銭問題に様々な問題が起きてしまった。その謎の経理の道筋をたどるのに約2年もかかってしまった。今日ようやくすべてが日の目を見ることになって解決の糸口が見出された。長かった!

私はそのために胃腸に問題を抱えることとなった。自分がこんなにストレスに弱いことも初めて知った。面白いことに解決が近づくとすべてのピースがピタリとあるべきところにハマっていく。そして今日最後の大きなピースにたどり着いた。大成功。

新しいメンバーはヴァイオリンに3人ヴィオラが一人、いずれも歴戦の強者、一人だけ若い女性。私はこれで安心して引退できる。今年の猛暑の中でも会議があれば涼しい北軽井沢から下界へ降りてきて、その度に泣きわめく猫に謝って・・・いつまで経っても庭の花壇は花が増えない。早期引退計画は中々実現できなかった。庭の日照のために木をたくさん切り倒したけれど、しばらく行かないでいるとすぐにボサボサになってしまう。

今日は新体制の最初の一歩である全体会議が終わり、やっと来年春3月12日の定期演奏会を迎える下準備ができた。新しいメンバーでどんな音が出るか今からワクワクしている。会議が終わって夕方、自宅近くのイタリアンで友人2人と待ち合わせてワインを飲んだ。最近珍しく機嫌の良い私を見て友人たちも嬉しそうにして話がはずんだ。こんなに楽しく食事をしたのは何ヶ月ぶりだろうか。いつも心の何処かに凝りがあるような、頭の片隅に怒りが渦巻くような感じが潜んでいた。それが今日でスッキリとおさらばできそうな感じ。

友人はありがたい。わずかだけれど事情に気がついていてさり気なくフォローしてくれる彼らは音楽家としても心理学者としても優れている。苦しいときに助けてくれる人もいれば弱り目につけ込む輩もいる。つけ込まれて走り回らされた我々はそれでも新しい生き方のスキルを身に着けた。解決に関わった数人の女性たちは一様に明るく電話で話し合った。受話器の向こうから聞こえるはずんだ声、友人は宝物。












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