2024年6月30日日曜日

土砂降りの中華街

 悪友のM子さんの誕生祝いをしようと約束した日は、線状降水帯が発生したという素晴らしい日だった。まだ西日本でと思っていたけれど、敵もさるものあっという間に関東地方も土砂降り。われら病み上がりのか弱い二人。元町・中華街の駅に降り立った頃には横殴りの強い雨が。ゆくもかえるも地獄、それなら行ってしまおう。

小さなお店はたくさんの有名人の色紙が壁に貼ってある。どうやら野球関係者?そのあたりの知識のまったくない二人はありがたい色紙にも目もくれず注文をする。しいたけや中華風高野豆腐?の甘辛い炒め物、ピータン、フカヒレスープ、うにの茶碗蒸し、など普段あまり食べない料理につられて食べる食べる。飲み物は慎ましくノンアルコール。ずっと病院食の薄味に慣れていたけれど、濃い味が殊の外美味しい。

すっかり満足してさて、表を見れば、この中を歩いて帰るの?誰に相談するまでもないけれどシャワーのような素敵な大量の水が天から降ってくる。しょうがないか、いつまでもお店に居座ることもできないし。

とにかくコーヒーでも飲もう。水たまりをものともせず駅に近い方まで戻ると、ああ懐かしやヴェローチェなど数件のカフェ。そこでやっと一息ついていると続々と客が入ってくる。入り口近くは水浸しで店員が時々モップで拭いている。慌ただしい誕生会となってケーキもなかったけれど、実現できてよかった。なんたって「俺達に明日はない」だから。誕生日を祝えたことだけでもラッキーなの。思い出に残る誕生日にはなった。

しばらくすると雨は小降りになってきた。しかし、無鉄砲な二人のビショビショ美女がこんな高齢者だとは誰もしらないのが愉快。生命力強いのかもね。メニューの中で気になる食べ残しがあったからまた来ましょうと言って、この食欲がある限りもう少し生き残れるかな?


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