先日北軽井沢を訪れた二人の美女。テレビの仕事でよくご一緒したコーラスさんたち。ふたりとも頭文字が同じ名前なのでU子さんとUさんいうことに。
Uさんは今は北杜市在住、U子さんは東京都民、お二人とのつながりは仕事で度々ご一緒だったほかは「猫」好きという共通の趣味?があるから。ある日、U子さんは軽井沢駅でお出迎え、Uさんは北杜市から車で二時間かけてやってきてくれた。Uさんはアクティブでどんなド田舎でも車を飛ばして颯爽とこられるので、今回も素敵な車が我が家のジトジトした枯れ葉の堆積したおばけのでそうな森まで来てくれた。彼女は自宅で留守番している猫が心配なので、その日の夕方、来たときと同じように颯爽と帰っていった。
そして残ったU子さんとは積もる話で夜更けまで語り合い、次の日もずっと様々な話が尽きなかった。話している以外は眠って、起きるとまた話して、時々食べてはまた眠る。この森でこんなに喜んで暮らしてくれる人がいようとは思ってもみなかった。残念なことにはずっと雨に降られて、輝く日の出と見事な夕焼けを見せられなかったこと。
話の大半は猫の話。猫嫌いが聞いたらなんてバカなと思うかもしれないけれど、U子さんが私の猫たちを見ていると色々思いつくことが多かったらしく、帰宅してから猫のトイレと猫砂を送ってくださった。
私はうちのコチャとのんちゃんのトイレに悩まされていた。コチャはいい子でちゃんとトイレで用を足すけれど年を取りすぎていて然るべき場所がわからない。自分はトイレの中で用足しのつもりが、あまりにもトイレの縁ちかくで行うので盛大に縁を飛び越えて外に漏れることがしばしば。だからトイレの外側に防水シートを張り巡らすだけではだめなことが多い。毎日愚痴をこぼしながら後始末。
のんちゃんは元のらだからトイレでいたすことはあまりなかったはず。いつも私を自動ドア開閉係として夜中でも外に出たがる。自分のトイレは切羽詰まったときにしか使用しない。
それをU子さんが見て、自宅で余っていると言ってトイレを送ってくれることになった。昨日一つ、もう一つは少し遅れて届くという。
先に届いたのは獣医さんが考えたというトイレ。今まで使用していたトイレより縁が高い。足腰弱ったコチャが乗り越えられるかどうか心配したけれど、難なく乗り越えて使い始めると、あれほど悩まされていた周囲への飛び散りがなくなった。添えられていた猫砂も今までの物とは全く違う強力な固まり方で。
これは盲点だった。私が長年使っていた猫トイレは今までの猫たちは普通に大丈夫だったし、コチャほど長命の猫がいなかったのでわからなかったこともあって、そのまま使っていた。けれどコチャは本当に長生きで、人ならばもう100歳はとっくに超えているはず。不自由な後ろ足がヘナヘナするのを踏ん張って餌を食べているのを見ると愛おしくなる。まさに老々介護の現場がここにあるのだ。どんなにトイレを汚しても誰が叱ったり出来ようか。
でもU子さんのお陰で目が醒めた。せっかく北軽井沢まで来てくれるひとたちがいるのに猫のトイレのニオイがしてはまずいのは重々承知のこととはいえ、対策を怠っていたのは私の過失。動物を飼っている人たちは慣れていて気にならないと言ってくれるけど甘えてはいけない。
ついでにもう一つ尾籠すぎる話ですが・・・読むと私の車に乗れなくなるけど。
コチャがこんなに長生きするのには驚いている。数年前からもう駄目だと何回思ったことか。次の日には私のベッドの横にコチャが死んで横たわっていることに違いないと思うこともしばしば。具合が悪くなる度に動物病院で点滴をしては栄養補給。しかし餌を老猫用に変えたら少し持ち直していた。それでも危機はしょっちゅう訪れた。
車で北軽井沢に行くときに必ずケージの中で催すらしくその都度大騒ぎ。それで考えた。もしかしたら普段便秘がちなのでは?
お腹を触ると硬いことがしばしば。トイレで踏ん張っても硬いものが少し出るだけ。それなら毎日車でそのへん回ればいいのでは?
この作戦が見事に功を奏して、いまや彼女のお腹はすっきり!毎日もりもり食べてヘナヘナした足もかなりしっかりと立てるように。毛艶も改善。出すことがどれほど大切かを痛感した。みなさんも食べるより出す方に専念したほうがいいとまあ、余計なお世話だけど。
最初から最後まで尾籠で申し訳ない。