2024年7月21日日曜日

ファスナーを開ける猫

 のんちゃんという元野良猫の頭の良さは驚き。

先日は高速道路でナイロン製の網を食い破って猫のキャリーバッグから脱出したことは前回のnekotamaで書いた通り。私は今回やっと健康が回復したので北軽井沢に少し長めに滞在した。先日のハプニングの経験から今回はコチャのバッグにのんちゃんを入れて、コチャは新しくプラスチック製のケージを使うことになった。

コチャの大きさに今度買ったプラスチックのケージがぴったりだったので。行きは良かった。のんちゃんも文句を言いながらもなんとか網は破かれずに澄んだ。それではと帰りの入れ物も同じものにしたら、家から出て5分くらいのところでのんちゃんの頭がヌッと出た。あれっと思う間もなくコチャが長年愛用したキャリーバッグは使えなくなった。

のんちゃんはキャリーバッグのファスナーをやすやすと開くことに成功したのだった。まいった!どうやって学習したかというと、前回網の目を引き裂いての脱出は相当な体力を使ったものと思われる。たまたまファスナーの引手の部分に爪が届いて引き下げたら開いたらしい。そこをさわればなんとか開くということがわかったらしい。

あっけなくファスナーを開けられてしまったのは浅間牧場の交差点。車を牧場の駐車場に入れて考えた。今コチャが使っているプラスチックのケージはのんちゃんには小さいけれど、これに入れるしか方法はない。窮屈で可哀想だけど交換しよう。

慎重に逃げられないようにコチャを予備のバッグに入れる。空いたところへのんちゃんをガッシと捕まえて押し込む。近くを通る車からの視線を感じる。いったい何をしているのかと見ている。奮闘の末二匹はケージ交換終了。やれやれ

この数時間前、Y子さんからのお誘いで軽井沢の大賀ホールへコンサートを聴きにいった。マチネーだったのでお昼ご飯をY子さんの家で頂いて、そこから徒歩でホールまで行った。梅雨明けの日差しはもう強烈なのに木陰は涼しい。気分よく散歩してホールに到着。やはり軽井沢は素敵。特にこの界隈は美術館やコンサートホールが並び、賑やかな駅前の雰囲気とは別世界。北軽井沢の雑木林もいいけれど、ここに来ると充実した人生を送ってきた人々が古くから好んで作り上げた特別な別荘地の感じがする。

私のように馬を飼いたいというので山を探していた野生人とは人種の違いを感じる。北軽井沢では熊の話は聞かないけれど、雑木林には様々な動物がいて最近はイノシシが散歩しているとか。しかも川沿いに親子連れで歩いているというから自宅敷地内に川が流れている我が家も安心できない。それで猫たちも表に出すことができないので、猫用の小屋を作ってあげることにした。

玄関横に掃出し口があって猫の出入り口にはぴったり。そこから外に金網の小屋を作ってせめての外気を吸わせるという計画をたてた。近所に木工細工をする人がいてお願いしてあるけれど・・・彼に頼んだ表札は二年越しでまだ出来上がっていない。これも計画倒れになる可能性もあるかも。

さて軽井沢の大賀ホールでのコンサートはウイーンフィルの元コンサートマスターのライナー・キュッヒルさんのヴァイオリンリサイタル。

ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ8番から始まった。ブラームス「雨の歌」ショスタコーヴィッチ、プロコフィエフ、チャイコフスキー・・・至福のときだった。

輝かしく端正で豊かで、幸せに満たされたコンサートだった。ここ大賀ホールは音響が素晴らしい。私も1昨年弾かせてもらったけれど、ステージのどの場所で弾いても音が変わらない。本当に心地よい。

そして家に帰ると待っていたのは二匹の猫。お腹をすかせて食事を摂ると立派な排泄物を揃って産出、翌日帰る予定だったのを急遽「今」帰るに変更。こんなチャンスはまたとない。いつも車の中でトイレシートを取り替える羽目になって情けない思いなのに、今日はその心配がない。

そろそろ日が落ちる、高速入り口まで明るいうちにたどり着けたら楽だから、大急ぎで家の片付けをして猫を車に乗せて発車、でこの文章の最初に戻るとファスナーの話しに繋がります。

帰宅するや二匹の猫はすっかりくつろぎ、のんちゃんは早速ご近所さんを訪問に出歩いている。梅雨が明けて暑いけれどやはり自宅がいいらしい。北軽井沢は前の持ち主のノンちゃんから引き継いで6年、あと4年持てばいい。体力的にはそろそろきつい。運転も大変。山を降りて軽井沢に居を構えるとなると先立つものがない。千葉県の海辺の家に引っ越してもいいかも。やはり私は野生の血が濃いから自然の中に住みたい。さあてね。









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