2018年11月12日月曜日

プロの技

掃除は苦手。
そうかと言って掃除のプロに頼もうとすると、まず室内を片付けなければと思ってしまう。
見栄もあるけれど、あまりにも散らかっていると掃除がしにくいだろうし、効率が悪く時間を無駄にさせると思うから。
そういうことで長年業者に頼みたいのに、頼めないでいた。

知り合いに掃除の会社の役員がいた。
彼に会社から誰か派遣してと頼むと「いいよ、俺がやってやるよ」
そう言いながらやってくれたためしがない。
どうせ掃除しないでお酒を飲む目的だと思うから、あえてそれ以上頼まなかった。
それで我が家は20年来の汚れが増殖していた。

今回部屋のリフォームをするので、これがチャンス。
ぜんぶリフォーム会社からの派遣だから、安心できる。
以前キッチンを掃除してもらったときに、完璧だった人なので。

まず、ものすごいのは、私のベッドの頭の上にある北側の小窓。
そう、私はずっと北枕で寝ています。
網戸のサッシが外れないので自分ではどうしようもなく、ブラインドを上げなければ見えないのを幸い、見ないことにしていた。
時々風を通すときにどうしても見てしまうと、そのおぞましさに震えた。

今朝、作業する人にまず言ったのは、そこの窓をよろしく!
馴れているのかよほど肝っ玉の座った人なのか、それを見ても顔色一つ変えないのは賞賛に値する。
私だったら、ギャーッと叫んで失神するほどの見事な汚れっぷりなのに。

昼頃様子を見に行ったら、なんとまあ、美しい!
これだけきれいにするのにどれほど時間がかかったことか。
予定は16時終了のはずが終わらない。
結局ぜんぶ終わったのは予定時間を大幅に上回った、19時。
たっぷりと汚してあるのでたいそうやり甲斐があるとは思うけれど、20年の積もった汚れが見事なまでに消えたのは、多少惜しい気もする。
家に歴史あり、ゴミに人あり・・・なんじゃそりゃ。

良い世の中になったものだわ。
掃除が苦手の人は、家をきれいに保つのはひと苦労。
家政婦さんがやってくれるようなお金持ちならいざしらず、我が家のような赤貧洗うが如き家では、昔は自分でやらなければならなかった。
手は荒れ、腰は痛む。
時々気が向くと、申し訳程度に目立つところだけゴシゴシ。
物陰にはのうのうと暮らすカビたち。
今は掃除専門業者がいて、やってもらえる。

リフォームはまだ半ば。
あとは電気関係とドアの取り替え階段のシートの張り替え。
それで又1週間。
猫は隣の部屋へ隔離されるのには、少し馴れてきた。
それでもまだ文句たらたら、ぶうたれている。
今日は初めて私が昼寝しているソファに来て喉を鳴らした。
昼寝の習慣のない私も流石に疲れて、ちょっと横になったらぐっすりと寝てしまったらしい。
電話のベルで目が覚めて慌てて受話器をとったら、足首を痛めてしまった。
その後、足がつって痛いのなんのって。

ピカピカになった部屋に戻ってお風呂に入った。
洗面台の後ろに黒い汚れがあったのが消えて、清々しい。



























2018年11月7日水曜日

ご無沙汰しております

気がついたらもう11月に入って1週間。
すったもんだは最高潮!
自室のリフォームを始めてしまったのと、2つばかり必要な演奏の準備と、北軽井沢の秋のコンサートの反省会と、相続の手続きが遅れているのとで、脳みそはイライラマックス。
何を考えても他の事項に邪魔されて、明確な思考ができない。

自室のリフォームはだいぶ前に決まっていたので、遅らせると又来年に持ち越しとなってしまうから我慢我慢。
工事中は猫と二人でレッスン室で不自由な生活。
キッチンがないからポットで沸かしたお湯でカップラーメンを啜る日々。
猫は早く自宅に戻せと泣きわめく。
階段の踊り場を挟んだだけなのにこの騒ぎ様では、旅行にも連れていけない。

住まいの方のガラクタがレッスン室に運び込まれて、生活感が溢れかえっているのも本当に嫌。
今のうちに不用品を選別しておけば楽なのに、すっかり疲れ果ててやる気が出ない。
結局工事が終わったら元の場所に戻すだけで、断捨離は夢のまた夢になる。
本当に疲れるのは、生活用品を運んだり食器棚やベッドを捨てたりということよりも、相続に関する書類が集まらないことのほうが大きい。

私以外の法定相続人たちに連絡したのは、9月の初め。
今までどうしても送ってもらえない書類があって、何回連絡しても揃わない。
やっと今日めでたく最後の書類が届いた。
これで枕を高くして眠れるけれど、私は高い枕は嫌いだから、相変わらずぺったんこの枕で寝る。
いや、そういうことじゃないのよという人がきっと出てくると思って待っているのですよ。
誰が言ってくるかな?アハハ。

最後の書類が届いたからといって、安心できるものではない。
この先もすったもんだが続いたら、私はそろそろ寝込んでしまう。
猫んで・・・です。

猫といえば、職人さんが来るとレッスン室のトイレの便器の裏に隠れて、一日中出てこない。
仕方がないからそこに毛布を敷いて、猫トイレを置いて、ドアを少し開けて外に餌を置いて、何不自由なく暮らせるのに文句を言う。
あまりにも他の人を怖がるので、12月に旅行に行くつもりなのに心配。
ペットホテルに泊めるか、いつもの獣医さんに預けるか、又は自宅で一人暮らしをしてもらうか考慮中。
幸い周りは猫好きだらけ。
上の階の人がペットシッターしますよと言ってくれている。

お願いしますと言ったものの、その人とちょっと階段で出会っただけで猫めは、しっぽブラシ膨張、体中の毛が逆立ち目は真ん丸に。
近寄ってこようとする上の階の人に、近寄らないでと言ってしまった。
これからお世話になるかもしれないから馴らさないといけないのに、どうしよう。
悩みは尽きない。

猫の悩みはもっとある。
最近駐車場に来る猫の数が増加の一途で、初めはガタイの良いオス猫が1匹。
おしゃれなバンダナを首に巻いているから、近所の飼い猫だと思う。
飼い猫さんなら後腐れないと思っていたら、別の猫を連れてきた。
どうやら別猫は雌の野良猫のようだ。
雌にいい顔見せたくて鷹揚に振る舞っている。
ところが次に、家の前の川を渡って来る子が。
川を渡ってと言っても泳いでではなく、ちゃんと橋を渡ってくる。
あたりまえか!

そして次にその兄弟猫が。
そのうち黒っぽい縞猫が仲間に。

そんなわけで今年、私の生活は大騒ぎ。
何事も変化の潮流が渦巻いているのだと思えば納得は行くけれど、早く収まるところに収まってほしい。
私は法的な手続きとか、書類の書き込みとかが嫌いで苦手だったけれど、過ぎ去ってみると結構面白いじゃないなんて暢気になってしまうのが浅はかなところ。
とにかく2度とこんな面倒には巻き込まれたくない。

何回も結婚したり、あちらこちらに子供を沢山作ったりする人がいるけれど、そういう人たちの相続の修羅場はいかほどのものかと思う。
けれど、ちょっぴり、そういう現場で取っ組み合いをしている人たちを眺めて見たいような気がしないでもない。
父の相続のときに税理士さんから「皆様だけが兄弟だと限りません。どこかに他のご兄弟が出てくるかもしれません」と言われて皆シーンとなった。
けれど結局見慣れた兄弟だけとわかって一安心。
一瞬あの父親ならありうると思ってしまったのは親不孝だったかも。
でも弟が1人いてくれたらよかったのにと思ったりも。

先日筋トレに行ったらトレーナーが、nekotamaさんは自分から好んで忙しくしてますよねと言う。
なるほどそういうところもあるかもしれない。
嵐を呼ぶ海燕か私は。
いやウミネコでしょう。