2023年1月1日日曜日

年賀状

 というわけで年賀状はまだ作成中です。

早々と送ってくださった方々には申し訳ありませんが🎵3日遅れーの便りーをのーせーてー🎵なんて、3日で済めばいいけれど。

今朝は目が覚めたものの頭がぼんやりして使い物にならず一日うつらうつら、やっと頭がはっきりしたのは午後5時過ぎ、ヨロヨロとコンビニに行って年賀はがき選び、レジのお兄さんが「これからですか、大変ですね」「はい、大変なんです」声がかすれる。先程神社の前を通ったのに初詣は先送り。行列なんかに並んでいる暇はない。

神様はちゃんと見ていらっしゃるから少し遅れても怒りはなさるまいと勝手に決めて素通りした。大学の同級生からの年賀状の添え書きにこんな文章があった。

「貴女は新しい楽譜を手にした折 ”どれどれどんな曲かしら” と目を輝かせて譜面台に楽譜を置いて、楽しそうに弾いておられました」と。まあ、よく覚えていらっしゃること!

確かに私は初見が大好きで新しい楽譜を見ると血が騒ぐ。しかし彼女の記憶力には脱帽です。新しい本を読み始めるのと一緒で楽譜も未知の世界に分け入っていくわけなので、例えば知らない土地に行ったときに目新しい風景に接するようなもの。学生時代って・・・今から半世紀以上前ですよ。なんというか、この人絶対にボケないなと感心しきり。私は数秒前のこともケロリと忘れるのに。

たぶん私は知りたがり屋で新しいものが好きで、特に音楽が好きで、早くどんな曲か知りたがった。ヴァイオリンを始めるとすぐに楽譜が読めるようになって、一人であれこれ弾いていた。私が楽譜を見て弾いているのを見た先生はびっくりして「楽譜読めるの?」と訊かれた。3,4歳から始めないとものにならないヴァイオリンを私が始めたのは遅くて、本当はもう手遅れという程の年齢だったから自分で工夫しないとみんなに追いつけない。幸い視力と動体視力が良かったから本を早く読むときと一緒で斜め読み。今弾いているところから先へ先へと見ていく。スキーを滑るときに先の景色を見ながら滑るのと一緒なのだ。

この得意技が幸いというか災いと言うか、レッスン日の前日ささっと楽譜を読んで次の日何食わぬ顔でレッスンに行く。楽譜は読めているけれど、そうやって練習したのはすぐに先生にはバレてしまう。ちょっとオネエがかった先生から毎回お説教をいただく。「あのねえ、お嬢ちゃん、楽譜が読めたらおしまいというわけではないのね、そこからさきが勉強なんだからね」他の学生たちに「ほんとにあの子ってどうするんだろう。わかってはいるみたいなんだけど」と毎回嘆いていらしたようだ。はい!今頃になってわかり始めましたよ先生。亡き先生に謝っています。

レッスン日の前日と当日は音階やエチュード、コンチェルトなど集中するけれど他の5日間は誰彼構わず捕まえてアンサンブル三昧。結果テストの成績は良くなくても楽しい楽しい学生生活が送れた。そのアンサンブル好きが社会に出て大いに役立った。誰かいないかなというとき私の顔が目に浮かぶらしい。様々な人との出会いがあって本当に幸せな音楽生活だった。恐れ多くてそばにもよれないというような方でも私のアンサンブル好きが伝わるらしく、色々教えられながら一緒に弾いていただいた。オーケストラの新人時代にはN響を退職したばかりのベテランがエキストラでみえる。そういうときには貴重なベテランの知恵を拝借。後々ずいぶん役立った。その方の娘さんとは後になって仕事でお世話になるということもあった。

こんな思い出に浸っていて年賀状はほったらかしとなった。すみません、早く送ってくださった方たち、3日よりもう少し遅れますが平にご容赦を!















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