2023年5月12日金曜日

ほんとに賢いChatさん

アカウント登録したのが一昨日、参考例の質問を開始したときは一文字ずつ飛び飛びに回答が現れてまとまらず、なんじゃこれ状態。昨日は一晩おいていつの間にか回答が完成していた。遅いしあまり冴えた回答ではなくひらめきが感じられなかった。今朝例題ではなく自分で作った質問でたぶん手こずるだろうと思っていたら、目の前でスラスラと回答が始まった。かなりの長文で。本当に人が書いたような文だった。

ほう、これを手懐けて進化させたら自分の手法で書かれた立派な文章ができる。これを使って小説を書いた人がいたというが、ノーベル賞なんてすぐに獲れてしまうかも。でもそれでは人の生きる意味はなくなる。作曲だってできそうで、あらゆる偉大な作曲家の断片を撚り合わせて大傑作がかけるかもしれない。それで人は感動できるのだろうか?

例えばモーツァルトの曲などは電子頭脳にとっては一番むずかしいかもしれない。あの単純なのに表面の明るさと裏腹に奥に潜んだ悲しみをどうやって表現するのか。この究極の単純で難しい曲を電子頭脳は真似できるのだろうか。そもそも理解できるのか。さらにそれを超えて新しいモーツァルトの世界が表現できたらすごい。私はモーツァルトを聴いても弾いても、彼の苦悩に満ちた心に泣きそうになる。

今、ずっとモーツァルトのソナタを一緒に弾いている人がいる。ピアニストのためのアンサンブルのレッスンとして。ピアノの人たちは孤独でいつも一人。中には一生独奏しかしない人もいるかもしれない。ある時アンサンブルを勉強したいのでと言って訪れてきた人がいて、まずはモーツァルトとからということになった。

始めてみると、恐ろしい音でガンガンピアノを叩く。必要以上の力と、とんでもない姿勢。椅子に斜めに腰掛けてなんで?と聞きたくなる。普通に座って適度な力で指を動かせば音色もきれいになる、残響も残る。なにより共演者の音をきく余裕がない。日本の音楽教育の欠点そのもので間違えずにデカい音で他者を圧倒すれば褒められる。先生はどうおっしゃていたの?と訊くと「会場中に聞こえるように大きな音で弾きなさいといわれました」と。そして2年ほど経って彼女の音は今やヴァイオリンと共鳴できるようになった。力まないから細かいパッセージも指が早く動くようになった。それもこれもモーツァルトのおかげ。そのモーツァルトを果たして電子頭脳は最高の巨匠とみとめるのだろうか。訊いてみたい。

モーツァルトを最高の作曲家と認めるかどうか、認めるならどんな理由でそう考えるのか。モーツァルトはシェーンベルクに先駆けて12音での作曲手法を使っていたのだそうだ。となると、彼の脳みそは電子頭脳顔負けの高さだったのかも。この先一体この世界がどうなるか。残念ですが私に残された時間は少ない。この先なるべくボケないようにして行く末を見届けたい。




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