2021年6月25日金曜日

雪雀連夏のコンサート

8月1日(日)午後2時開演


毎年北軽井沢で行われる北軽井沢ミュージックホールフェスティヴァルに参加し始めてから、何年経つのだろうか。雪雀連の会長の山田さんが軽井沢の家と東京の家と半々くらいに暮らし始め、コロナが流行り始めてからは殆ど軽井沢、私も仕事が減って北軽井沢に行かれる日が増えた。以前はほとんどの時間を自宅で過ごし、北軽井沢には一月のうち数日しか行けないことが多かった。この家を買って本当に良かったのかどうか自問したものだったけれど、今となっては正解だったと思っている。

今年4月からは隔週で行けるようになった。ウッドデッキも庭の奥の清流に向かって降りる階段も出来上がった。これから庭の整備をして、花を植えたいと思っている。森は自然のままにしておけばどんどん樹木が伸びてしまうので、一度人の手を入れたいと思っている。積もりに積もった落ち葉を一度吹き飛ばす、木の下枝を伐採するなど、少し大掛かりな清掃作業が必要になる。

ノンちゃんは本当に自然がなすがままにして森の景色を楽しんでいた。私も今の景色が非常に好きで、ここを受け継いだのだけれど、あまりにも花が少ないのが少しさびしい。もう少し華やかさがほしい。若い頃目のさめるようなオレンジ色のワンピースを着ていたら、他人から言われた。「本当に派手好きなのね」

こういうのを派手好きというの?とにかくきれいな華やかな色がすき。もっとも普段はブルーのものばかり身近に置くけれど。色を決めるのにまずはブルー、そしてグリーン、ピンクとかオレンジとかも。

ロンドンアンサンブルの人たちと箱根に遊びに行ったとき、ケーブルカーの信号を見て「なぜ日本人は信号の緑(グリーン)を青(ブルー)というのか、これは緑だ」としつこくチェリストのトーマスに絡まれたことがあった。彼らは曖昧なことは許さない。日本人はグリーンもブルー系として受け入れてしまう。国民性の違いを面白いと思った。

懐かしいなあ。ピアニストの松村美智子さんが亡くなって、アンサンブルは解散してしまった。毎年小田原公演だけ私がヴィオリストとして参加させてもらっていた。オーケストラの様々な曲を5人で演奏するように美智子さんの夫のリチャードさんが編曲して大わらわで演奏したものだった。人数が少ないからオーケストラの他の楽器の分まで弾かないといけない。難しいのなんのって、頭から湯気が出そうだったけれど、本当に面白かった。ロンドンアンサンブルはリチャードさんという有能な編曲者がいたからいいけれど、雪雀連の私にはそんな才能はない。だからチェリストのいない雪雀連はコントラバスが縦横無尽に活躍する。

チェロがいなくても、Hさんという女流コンバス奏者の草分け的存在がいるのでなんでもござれなのだ。私がオーケストラに入った当時、女性のコンバス奏者は数えるほどしか居なかった。その中でも颯爽と登場したのがイタリア帰りのHさん。彼女は結婚してお嬢さんが生まれ、スキーにアンサンブルにとずっと私達の仲間でいてくれた。チェリストを探すのもいいけれど、コンバスの魅力が十分に聴ける今のままの形態でいいのではと私は思っている。編成はピアノ、ヴァイオリン2本、ヴィオラ、コントラバス。実際海外ではこの編成の団体が活躍している。

今年のプログラムは

第一部  バロック音楽を楽しもう 

バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなどを聴いてもらうことにした。ヴィヴァルディは2本のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調3-11。テレマンのヴィオラ協奏曲は私がヴィオラで演奏させてもらうことにした。以前からこの曲が好きでヴィオラ奏者に弾いてもらおうと用意してあった楽譜を弾いていたら、こんなに素敵な曲を他人にとられてなるものか、自分で弾きたい!となって私がぶんどった次第。これはディレクターである私の役得なのだ。

第二部  様々なジャンルを楽しもう

バロックより近代に向けて進行。日本のうたなども含めてのリラックスタイム。電子チェンバロでヘンデルの調子の良い鍛冶屋、今までもよくプログラムに入れたロッシーニのソナタなど。私の独断と偏見に満ちたプログラムになった。実に素晴らしい曲ばかりなので、遠い北軽井沢まで来てくださろうという奇特なお方の出現を期待しております。毎回来てくださる方もいて、もう感激。

面白いのは今回入場料金はなし。お金を扱うのがコロナ的に良くないという事情なので。それはちと寂しいというので、お賽銭箱オット!投げ銭箱を用意。ご奇特な方がいらしたらチャリンと投げ込んでいただこうと言う了見。なるべくいい音のするワンコインがいいなあ。1円では音もしないから5円以上。もちろん投げ銭無しでもお楽しみいただけます。でも良心が痛むでしょう?え、痛まないって?むしろ遠くまで行って聴いてやるからありがたく思えって?本当にありがとうございます・・・と先にお礼を言われては行かないわけにはいかないでしょう?90歳超えた山田会長も2回めのワクチンが終わり、来てくださるそうだから張り切って練習に入れます。






 


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