今朝は北朝鮮のミサイル発射のニュースに驚かされてドキドキしたけれど、何事もなかったようで一安心。標的と思われた沖縄の人たちもさぞびっくりなさったと思う。台風が近づいている上にミサイル、戦時中も日本攻撃の最前線となったうえ戦後はアメリカ軍の基地がおかれ、散々な目にあっているにも関わらずいつもおおらかな沖縄の人たち。そういえば数十年に亘って毎年沖縄に行っていた私もこのところさっぱり行かなくなってしまった。急に郷愁にも思える気持ちが湧いた。
戦後アメリカから返還された直後の沖縄に行った。行ったからには戦争の爪痕を訪れないといけないと思ったのに、ひめゆりの塔や軍の本部がおかれた洞穴の血に染まった壁を見て、早々に逃げてきてしまった弱虫の自分。宿の部屋の電灯が消せなくて 天井を見つめて眠れない夜を過ごした。沖縄はいつ行っても好きだけれど、その時だけは涙が溢れてきた。
結局ミサイルは打ち上げに失敗となったようで何事もなく、流石にキム大統領もそこまで過激ではないと思いたい。思いたいけれど今後のことはわからない。
検査入院は次の日の腸の内視鏡検査のためにひたすらお腹を空っぽにすることに専念する。その日の昼食と夕食を食べ終わるとあとは一切の食物を口にできなくなるし、本当になにもすることがなくなってしまう。丘の上に立つ病院はかつて結核療養所だったから子供の頃は少し怖いという印象だったけれど、その後総合病院に変わり建物も新しくなって緩和ケアの質の良さで全国でも上位にランクされるようになった。
女医さんが多く、スタッフも親切、居心地がいい。病院が居心地いいと退院したくなくなるといけない。私は自宅のベッドのマットが柔らかすぎて寝返りが難しいので起きたときに疲れが抜けていないことがある。この病院のベッドは硬めで目覚めが良い。ここを自分の寝室にしたいくらい。看護師さんに訊いたらEVERなんとかというメーカー。そのくらい覚えていられると思ったけれど帰宅したら半分しか覚えていなかった。
平和な長い一日、ひたすら薬を飲んではトイレへ。お腹は空っぽなのに空腹感はあまりない。検査が終了して結果は良好、検査した項目すべてに合格点が出て、10年ぶりに入った人間ドックは終了した。合格なんだけれど、担当医師からもう一度結果について説明がしたいので来週来るようにと言われる。しなくてもいいけれど、でも来てくださいと微妙な一言。なんなのこれは。心配することはない。ベッドマットのメーカーの名前を訊くだけでも行く甲斐がある。ただし、訊くのを忘れなければ。
検査結果が良かったからといって別に感動はないけれど、今後の生活には当分支障はなさそうで、一安心した。帰宅すると、きたない部屋!これを掃除すれば健康にも良いとわかっているけれど、ため息が出る。徐々に始めていた断捨離も停滞してものは増えるばかり。とりあえず着ないで保存している衣類を引き裂いて雑巾代わりにして捨てるという計画が始まったけれど、雑巾が増えても掃除は遅々として進まない。生まれ変わったら掃除の好きなきれい好きな女性として生きようとおもうけれど、生まれ変わったら人間でなかったりするかも。