dtabには、ゲームや音楽や、私が沢山楽しめるようにと、色々な物をパソコン名人が入れてくれた。
そこに青空文庫というのがあって、ボランティア活動でできあがったらしい。
私が以前、目が悪くなって読書もままならないと嘆いていたのを覚えていての親切。
さっそく開いて見ると、作品はたぶん著作権の関係だと思うけれど、かなり旧い作品、例えば芥川、漱石などの文豪。
外国のものはカフカなど。
その中に泉鏡花の作品があって、「高野聖」も久しぶりに読み返してみた。
カフカの「変身」
芥川の「羅生門」
夢中で読んで気が付くと深夜になってしまう。
特に泉鏡花は、夢幻と現実の交錯する不思議な鏡花ワールドに、かつて酔いしれたことなど思い出して懐かしく、しかも今読んでも新鮮で、同じように感銘するのが名作たる所以。
明治頃の小説は文章も格調高く、しみじみと日本の文化はいかに優れていたかを思い出させられた。
漱石などは本がすり切れてぼろぼろになるまで、13才年上の姉から私まで読み継がれて、黄ばんだ紙の色が薄茶になるくらいの長い年月、本箱に置かれていた。
兄からは音楽を、姉からは文学の影響を受けた。
姉は毎年、私の誕生日とクリスマスには、必ず本をプレゼントしてくれた。
それが大事な宝物で、寝ても覚めても本を読んでいた幼い頃。
もう目が悪くて本も読めないと思っていたら、又最新の技術が私を読書に誘ってくれる。
こんなに幸運で良いのだろうか。
次々に読み返したい名作の数々が、思い浮かぶ。
この先全く退屈知らず、ばんざーい!
むしろやりたいことが多すぎて、虻蜂取らずにならないと良いけど。
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