外山滋さん率いるアマデウス合奏団で、一緒に仕事した仲間達。
何れ劣らぬアンサンブルの名手で、気持ちの良い人達だった。
松本市でのコンサートでは、これ以上楽しかった事は無いというほど気の合った、アンサンブルを体験した。
ステージの上で楽器で対話する喜びをかみしめながらの数日間は、私たちの思い出の宝箱。
演奏中は視線が飛び交い、耳が相手の音を捕らえる。
こちらに向かってくる音の挨拶を、はっしと返す。
おもわず顔を見合わせてニコニコする。
本当に楽しい音楽体験だった。
指揮の外山さんも病気上がりではあっても、終始嬉しそうに私たちのことを見ていらした。
まだ皆現役で、その頃若かった人が今は偉い先生になっていたりするけれど、今でも会えばその時のまま。
今日は松本の仲間達が、外山さんを偲んで集まった。
当時のメンバー全員というわけにいかないので、コンサートミストレスの北川さんと、ヴァイオリン、ヴィオラまでのメンバー5人。
荻窪に集合した。
ヴァイオリン3人ヴィオラ1人、マネージャー1人。
あとは海外にいたり、都合がつかなかったり、男性には声をかけなかったので、いつも来る面子はほとんど同じ。
ブランクがあっても顔を合せたとたん、年月の垣根は越えてしまう。
それになんというか、一様に皆若々しく年齢不詳なので、昨日まで一緒に居たような思いがする。
おしゃべりして笑ってあっという間に10時半、別れ際に再会を約束した。
もう日にちもきまった。7月8日、七夕の次の日に。
外山さんは今日も私たちの輪の中にいらっしゃったみたい、次の予定もきっと忘れずに来て下さるでしょう。
心残りは、外山さんが熱望していらした松本組でコンサートをすることがもう出来ないこと。
外山さんはずっとおっしゃっていたそうなのだ。
あの時のメンバーでもう一度演奏したい、と。
ご冥福をお祈りします。
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