昨日の投稿「松本組」のメンバーたち。
久しぶりに会ったら、見た目すごく若々しい。
北川さんなどは、長いストレートヘアをショートにして、10才くらい若返って見える。
あら、こんなに可愛らしい人だったっけ。
貫禄十分の先生がうら若き乙女みたいになって。
他の人達も、びっくりするほど変わらない。
話を始めると、やはり長い年月の中で、それぞれ大病を経験している。
発病時や治療の経過を、いかにも面白そうに話す。
まるで旅先での楽しい体験を語るように。
過酷な練習とストレス、演奏会の疲労などは口では言い表せない。
それなのにどうしてこんなに生き生きしているのかというと、皆強い人達なのだ。
演奏家になるまでの長い道のりで培われた、強さ。
長時間の毎日の練習。
何回も何回も繰り返し同じ練習を飽きもせず出来る忍耐力。
それで初めて一人前になれる。
ごく一部の天才を除けば、殆どの人は音大を出て、やっとスタートラインに立てる。
そこから又10年20年かけて成熟するためには、毎日休むこと無く勉強が続く。
私も普通の人達が会社を辞めて、余生を楽しむ歳になっても、毎日練習は欠かさない。
そして仕事が減った分、じっくりと練習できるようになって、やっと自分の納得できるような音になってきたと思う。
学生時代先生から「お嬢さん、今が勉強の時だよ。仕事するようになったら勉強するヒマがなくなるから、今しなきゃだめだよ」と毎回耳タコで言われていたのを鼻で笑って、遊びほうけていたのが悔やまれる。
あのころ猛烈に勉強しておけば、もっと先まで進めたのに。
後悔しても始まらない。これからが正念場。
「松本組」のメンバーはドイツのオーケストラでコンサートマスターをつとめた北川さんを始め、錚錚たる面々だけれど、物に動じない肝っ魂の太さはそれぞれ異常なほど。
健康面でのトラブルはかなり体験して、大手術をくぐり抜けてきた人が多い。
並の生活を遙かに超えるストレスの多い世界に生きているから、体への負担も大きい。
結果、体が悲鳴を上げてしまう。
昨日の5人全員が、大変な病気をくぐり抜けてきているのに、まだ現役で大活躍している。
ガンなどの大病が見付かったときの反応も冷静で、闘病生活もどうやったら楽しくできるかと考える。
超前向き思考。
それと死に直面したときの動じない態度が異常にすごい!
これ、一種の精神的な欠陥かもしれない。
そうでないと、何百人もの前でソロなんて出来ない。
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