2014年5月25日日曜日

呆れかえる

私はすべてにいい加減で才能も無く手先も不器用。
それなのに周りに良い人達が沢山集まってくるのが、なぜだろうといつも不思議に思っていた。
私と居るととても落ち着くのと言ってくれる人もいる。
特に秀でたところは皆無。
容姿は端麗にほど遠く、チビデブ、お金持ちでもない。
とくに話題が豊富というわけでもなく、ヴァイオリンも多少お金が稼げる程度。
すぐにカッとするし、もの忘れも激しい。
それなのに周りの人が寄って集って、助けてくれる。

なんでこんなことを考えたかというと、以前ある仕事であまりにもメンバーが足りないので、私の友人2人に声をかけてお手伝いを頼んだことがあった。
その時には安いギャラで申し訳ないけれど、こうこうこうだから、人手が足りなくてと言ってお願いした。
それでも少なくとも、私と同じだけの金額は頂いている物と、思っていた。
その次の回には余りにも条件が良くないから、私からはお願いしていないのに、2人とも来て下さった。
どうやら、もう当然来てもらえると思って、団体の方では人集めのメンバーに入れてしまったらしい。
その次の回も又来て頂いた。
その時には私は団体の方から頼むのだから、当然プロとしてのギャラは支払われていると、思っていた。
ところが、あることが切っ掛けで、お二人にはなんと、学生さんと同じ分しか払っていないことが分かった。
常識で考えても分かりそうなものなのに、キャリアを積んだ立派な音楽家に対して、なんと思っているのだろうか。
例えば災害などの緊急時に、商店に頼んで商品を安く提供してもらうのは、ありかもしれない。
それもあくまでも相手の善意に頼るのだから、それ以来2度3度、当然のように値段度外視で、好意に付け込むのは無神経。
今回はそれと同じような出来事で、それを知ったとき私は唖然として怒りがこみ上げてきた。
友人達は、私に対する好意で3日間も来てくれていたので、交通費はもとより、諸経費引いて遠路はるばる来る労力を考えたら、大赤字。
その間、他の仕事は断るのだから、生活に差し障る。
それほどまでにして、彼女らは私に助力してくれるのだと思ったら、涙がこぼれた。
一言も文句も言わず「貴女と一緒に弾けてうれしいから」とまでも言ってくれる。
本当に忙しい人達で、いつも体力ギリギリまで働いている。
責任感が強いから、絶対に遅刻しない、手抜きしない。
私が怒ったので主宰者側は、予算が少なくてと言い訳をする。
少ないのでは無くてケチなのだ。
自分たちの楽しみのためなら、お金はケチってはいけない。
私なら、そのあとスッカラカンになったとしても、支払うべきものにはちゃんと支払う。
音楽にはお金がかかるのは常識だから、いくらかかっても勿体ないと思う事はない。
美味しい物や良い車にはお金を出すのに、良い演奏家にはこれしかないからでは、通らないでしょう?


























3 件のコメント:

  1. 周りに人が集まってくるのはネコタマ様の人徳ですよ。
    でもちょっと失礼というか、甘えてますよね、主宰者さん。 
    1日くらいならボランティアで行くかもしれないけれど、3日間ほかの仕事を断ってとなると、プロの方にはそれなりに払わなくては。こういうひとって、いるんですよね、一度好意で無理してやると次回に、「あら、前回はこれでやってくれたじゃない」なんていう図々しいひと。

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  2. あはは、余りにも頼りないのでほっとけないというのが真相です。
    初めての時は本当に人手が足りないのでお願いしましたが
    まさかほとんどボランティア状態とは・・・・
    怒ってもいいですよね?

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    1. 怒ってもいいですよ。主宰者も、怒られてもnekotama様にならしかたない、って思いますよ。それも人徳。

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