昨夜8時頃、時ならぬ消防自動車のサイレンが近隣に鳴り響いた。野次馬の私は家を飛び出す。何だ何だ!近所一番の情報通の奥さんの家の前だったから、事情は後で聞ける。とりあえず現場直行。
自動車の止まっている付近は我が家の二軒隣、家の前の桜並木のある川沿いの道、手前に一台、向かい側に一台、小さな橋がかかっている場所だったから向こうの様子も見られる。
情報通の奥さんが橋の上で、すでに駆けつけていたもう一人と話をしている。けれど、火事にしては緊迫感がなく、はてな?私に気がつかなかったようで、奥さん方はあらぬ方を見て話し込んでいる。いつもならこの奥さんに捕まると1時間くらい話し込むことになるので、こっそりと撤退した。家の周りは静かで暑くも寒くもない心地よい初夏の夜。
結局なんの事件でもなくあたりに置き去りにされたゴミか忘れ物か何かの撤去?だったみたい。
帰り道、ふと見上げた空に大きな月が・・めったに見ないほどまん丸な月、そして力強い光が煌々と空いっぱいに広がって、めったに月など見ることもない無風流な私を驚かせた。月の見える方向に丈の高いクレーンが首を伸ばしている。クレーンの安全灯の赤い光をも凌ぐほどの明るさに見とれた。
最近はめったに夜に外に出ることもなく、まして空を見上げることもなく、気がつくと二匹の猫が喜んで私の周囲を飛び回っていた。この二匹は私の猫というより地域の猫。最近は私が家にいるので我が家に滞在することがおおくなったけれど、どこの家でも可愛がられているらしく、時には夜も二匹で外で過ごしている。特にオス猫のグレちゃんは野良猫魂が強く、夜は外で過ごし、メスの、のんちゃんの方は私と一緒に眠りたい。それで夜中は別に過ごしている。夜明けのタイミングで同時に朝食を摂りに訪れる。
夜、私を見つけた二匹は嬉しくてそこいら中を飛び回る。鬼ごっこをする。明るい月の光に照らされた猫たちの飛び跳ねる姿がかわいい。しばらくお月さまの見物をすることにして、猫たちと付き合う。時々、日本の明るい月と違って今戦争をしている国は、明るさが怖いのだなあと思うと、心にチクリとトゲが刺さる。
今朝はそっと音をたてないように家を出た。早朝の気持ちの良い空気のうちに散歩がしたかった。けれど、やはり駐車場にはこちらを向いているのんちゃんの姿が。慌てて家に戻り朝食をとることにした。そしてまた外を伺うと猫の姿が見えない。しめしめ、気が付かれないように玄関化r抜け出して足音を忍ばせていつものコースから反対側に向かって歩き出した。
するとピュッと脇を追い越したものが。やはり見つかってしまった。お供しますよ母さん、いえいえお供はいりません。しかし猫たちは振り向くと尻尾を立てながら私の後ろに迫ってくる。時々追い越したり道草したり。かわいいんですが、通る人たちが私を見て笑うのよ。嬉しいけれど、どこまでもついてこられるとテリトリーの外に行って迷子になると困るので引き返す。猫に気をつかうのも楽じゃない。