2026年6月16日火曜日

パソコン帰宅

 実はノートパソコンの蓋の蝶番が機嫌悪くギクシャクして使いにくいので、いつか修理をせねばと思っていた。そしてある日開閉ができなくなり急遽入院することに。

機械に弱い私は震え上がった。この中には私にとって貴重な情報が詰まっている。買い物はほとんどネットで、旅行に行くときはホテルや列車の手配、メールもパソコンだけにしか届かないものがある。いくら便利になったからと言ってスマホの画面は小さく目の悪い自分にとって鬱陶しい。私はのっけからのパソコン派です。

さてどうしたものか、以前は凄腕のサポーターに頼っていたけれど、今は状況がしれないとなると自分で見つけねば。そういうときに便利なのがAIさん。頼りになります。自宅に近くすぐに対応してもらえる店を探そう。

教えてもらったのは自宅から車で10分圏内の隣町のショップだった。AI さんは一軒の店を推奨してくれた。評判によれば口コミで星をたくさんもらえるお店だとか。星3つとか5つとか言うとなんだか頼りなさそうだけれど、他に宛もないので出かけてみた。

たいそう地価の高いこの街で店を構えるのは相当はやっているであろうと思ったその店は、商店街の片隅にひっそりと地味に立っていた。構えも小さく中も狭いけれど、なんか楽しそう。一応女性ではあるけれど、車が好きだったりする私はたいそう居心地の良い風情を感じた。

店主殿は今どきの若者?あるいは・・より少し年上の無駄口の少ない男性。この世界の人たちは本当に無駄なことは言わない。そこがどんどん話を広げてしまう私にとって、大変心地よい。そしてパソコンの蓋はどうやら長年の劣化で貼り付けてあった部分がはがれはじめているとのこと。とりあえず修理は一日あればできるということでおいてきた。

その後メールがあって蝶番の部分の部品の入荷が遅れてもう数日かかると。ああ、困った、なにもかもパソコンに入れっぱなしのせいで、少し日数が経ってしまうと銀行の引き落としとか、定期購買のカードの引き落としとかに支障が出ないかしら?案外小心者なので、いつだったかカードの引き落としが遅れたときのことを思い出した。

一度だけ残高不足で引き落としができなかったことで、カード会社のお姉さんのどすの利いた声で威嚇されたことがあった。長い人生そういうことだってたまにはあるでしょう。ろくすっぽ通帳など見ることもない私がそれ以来、ちゃんと点検するようになった。今でも恐怖が蘇るほど怖かった。

金融機関とかの人は常に丁寧に接客するような指導を受けていないのだろうか。それはもうこちらが悪いのは重々承知、謝るしかないけれど、それも億単位の取引とかならそうなるでしょうが、数万円でこれほど叱られるのかびっくり。もちろんこちらが悪いのは本当にわかっていますとも。でもね平謝りしているのにヤクザの啖呵を切るような、見えないけれど、もしかしたら腹巻にどすを忍ばせている?と訊きたいほどの声色。今思い出すとおかしいけれど、若かった私は震え上がって、もう二度とカードを使わせてもらえないのではないかと思った。

今だったら他にたくさんカードがあるからあなたのところのはやめるわ、なんて言い返せば良かった。はいはい、もちろん私が悪いのは承知しておりますよ。その頃は一般の人は現金払いが普通だった頃の話。

カードを作る経緯も話すと、大体私の職業はカードを作ってもらえなかった。なに?音楽家?しかもフリーの。そんな職業はないだろう。乞食と一緒ではないか、というわけで。銀行であっさりと断られ、仕方がないから旅行用に一時的に作ってもらったカードを帰国後に正式にカード登録をしてもらって、嬉しさに涙が・・出なかったけれど、やっとカードを手に入れて、自分の仕事がどれほど世間から認められていないかを実感した。

今でもそうですが、国勢調査に応えると、職業欄に自分の居場所はないのですよ。アメリカに住んでいた友人が「アメリカだったらフリーの音楽家ってすごく尊敬されるのよ」とか。日本では河原乞食と蔑まれる。お国柄ですな。でもね河原乞食はいつでも自由で幸せな仕事なのよ。一度やってご覧。やめられなくなるから。乞食と同じでね。

ということで無事に私のパソコンは帰ってきた。蓋の蝶番は新しくなったものの、本体の貼り付け部分の剥がれがやや手遅れということで近々パソコンは新しく買い替えることに。ウインドウズ10が入っているので最近11に替えろとウインドウズからやかましく言われている。しかしこのパソコンにはそれが入らないのだそうで、また様変わりすると、なれるまで大変だなあ。おばあさんに優しい50年は変化しないものはないのかしら。

パソコンを始めてから私の知識や生活の便利さ、忙しい仕事がいつも機械に助けられ、いまはAIに助けられている。私の知識の泉、心のケアまで範囲が及ぶ。









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