2018年4月4日水曜日

ああ、無残!

いつもの女子会をする日が近付いてきたら、一人都合の悪い人が出てきた。
急な身内の不幸や介護の都合が重なって、出来れば日を替えてもらえないかという。
もし変更がきかなければ今回はパスということになる。
どうせ皆暇なんだけど、それでもまだ色々浮世の柵に縛られる。
特に生き死にに関することは待ったは許されない。

そういうことになると皆さん、私に仕事をじわじわ押し付けてくる。
「その変更のメールは私はしなくてもいいわよね?」と言うと受話器の向こうで軽くモジモジする気配。
やれやれ、結局私がやることになるのだわ。
ネットで食べ物屋さんを調べるのも好きだし、フットワークが軽くて下見に行くのもいとわない。
そんな落ち着きの無さで足元見られて、プンプンしながら、まあ、好きでやっているようなわけでして。

それなら私の家の近所のレストランにするからねと言うと、大賛成よと明るい。
結局もうひとり欠員が出来て、いつもの6人のメンバーは5人に。
店に予約の電話を入れた。
人数を言うと「大人の方だけですか?」と訊かれた。
「はい、大人だけです。大人になったのは随分前ですけれど。」
電話の向こうで店の人が爆笑している。
「ああ、それは結構ですね。大歓迎です」

それで皆さんに予約が取れたご報告。
「随分前に大人になったと言ったら大歓迎だそうで、厚化粧でよろしく!」
「は~い、厚化粧していきます」ウキウキした返信が。
でもこのグループで厚化粧の人は一人もいない。
ほぼすっぴんで現れる。
私も口紅を塗るのはコンサートのときだけ。
塗っても5分で食べてしまうから、跡形もなく消えてしまう。
アイラインと眉毛は面倒だからアートメイクで入れてもらった。
これでファンデーションだけ塗れば化粧完成!
無精の権化だから、お化粧に1時間もかけるという人を見ると、どうやってそんなことに時間を費やせるのかと呆れ返る。
それでも最近ネットで化粧の動画を見ると、只々感心する。

こう言ってはなんだけど、すごくブサイクな女の子がお目々ぱっちり色白の美人に化けるところを見ると、化粧の威力はバカに出来ないなと思う。
私も若い頃にこのくらいお化粧を頑張ったら、玉の輿にのれたかしら。
惜しいことをしたものだ。
それで結婚して素顔を見られたら離婚さわぎだなあと、他人事ながら心配する。
最近やっと電車の中でのお化粧が減ってきたけれど、以前向かい合わせのシートでお化粧を始めた人がいた。
退屈だから鑑賞していた。

普通に美人なのに、アイラインを入れる時に目を剥くから白目の後まで見えた。
あまりおかしかったから笑っていたら気が付かれてしまった。
「えっ!なになに、どこか可笑しいの?」と鏡でしきりに自分の顔を点検している。
そのあと思いっきり睨まれた。
あんなふうに人前で白目を剥いて、それを見た男性はドン引きになるでしょう。
100年の恋も一瞬にして醒めるケース。
お化粧しなくても充分きれいなのに。

この私でさえ、お化粧しないほうがまし。
時々厚塗すると、夏の日照りでヒビの入ったアスファルトみたいに、ファンデーションが割れる。
実に見苦しい。
老眼だから、それに鏡を見なければ自分の顔は見えないから、耐えていける。
若いうちから厚塗りはもったいない。
高齢になっての厚塗りも無残!

ずいぶん前に大人になった割に、中身は子供。
いたずらと冗談で他人を怒らせるのが特技。
上品で真面目な人を見ると、どうやったらあんなふうになれるのかしらと思う。
なにをやってもちょっとひねってみたくなる、これは業ですね。
でもね上品でも下品でも、やっていることは大差ないんだわ。
生き物だから食事もすれば**もする。
伏せ字にしたからって私の下品さは拭いきれない。

























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