2018年8月24日金曜日

姪たち

熱も下がって明日からは仕事に出かけられると思っていたら、二人の姪が来てくれた。
ふたりとも仕事があるのに都合をつけて、私の偵察にやってきたらしい。
今朝3時頃、メールなら構わないと思って、姪のうちの妹の方にメールをした。
するとすぐに返信がきて驚いた。
着信音がするので目が覚めてしまったらしい。

いつ来るのと訊くと、午後2時ころになりますという。
それではと、近所に住む姉にも来てもらってお茶会をすることにした。
近所にとても美味しい洋菓子やさんが出来て、専ら私はそこで買っている。
ロールケーキがすごく美味しいのでそれを買ってきた。
コーヒーメーカーをセットして待つ。

二人が現れてケーキを出したけれど、おなかすいてる?と訊くとすいているそうで、レトルトカレーを温めて上げた。
ごめんね、レトルトでと言いながら出すとモリモリ食べたから、ひょっとして私が作るものより美味しいのだろうかと疑った。

しばらく話しているうちに遺産相続の話になった。
昨日銀行へ話しを訊きにいったらあまりにも機械的な説明で、呆れ返って帰ってきた。
彼らは毎日説明するのでうんざりだろうけれど、普通の人は一生に1度か2度しかないことなので、???だらけ。
どこへ行けばその手続ができるのかなど一切説明せず、手渡した紙に書いてあるというだけ。
しかもテレビ電話。
こういうのが1番腹がたつ。
素人には難しいから、司法書士を頼めとかなんとかの助言もない。
自分の専門の分野をわからない人を見下したような態度。
腹がたったからふん!自分でやるさと席を蹴ってかえってきてしまった。
銀行というのは儲けることしか考えていない。
それは商売というものの当たり前だけれど、数十年の顧客を大事にしないといけないのも商売の鉄則でしょうが。

例えばヴァイオリンを初めて持った人に弓を真っ直ぐに引きなさいと言っても、普通の人は真っ直ぐに引けるものではない。
そんなこと簡単さと思うでしょうが。
やってみるとわかるけど、弓を真っ直ぐに引くにはあらゆる関節を柔軟にして各自適度に動かさないと出来ない。
しかも各自、指の長さや手の大きさなどの条件に左右されるから、人それぞれに合ったやり方でないと。
大手の音楽教室ではグループレッスンなので、出来ようが出来まいがどんどん曲が進んでしまうので、悲惨な状態でこちらに泣きついてくる人もいた。
練習ビデオを買って始めた人が、どうしても出来ないからと言って教室に来ることもある。
私なら噛んで含めるように説明して納得するまで練習に付き合う。
決して馬鹿にしたり、急がせたりしない。
人によっては得意不得意があって、すぐできる人もいるし、何年もかかる人もいるけれど、諦めないでゆっくり説明していると、ある日突然壁が取り払われることもある。
その時、本人と教えている教師は大喜び。

銀行の話に戻る。
そういう顛末を話したら、司法書士を紹介してくれたのは姪。
彼女たちの父親がなくなったときにお世話になったそうで、とても良い人だったというので、そこにお願いすることにした。
これで一つ問題解決。

それからガスや水道などの公共料金の支払いはどうなっているの?と訊かれた。
銀行口座が凍結されると料金が落ちないでしょう、すぐに電話して、とも。
それはまったく気がつかなかった。
すると姪に「お嬢様だからね」と言われてしまった。
ウヌ、姪からそんなこと言われるとは思ってもいなかった。
世間知らずをお嬢様というのならたしかにお嬢様、でも本物のお嬢様はできる人が多い。
知人は親族に華族だか男爵だかいたような正真正銘のお嬢様だけど、すごくデキる人で、最近お父様がなくなってテキパキと事務処理もお別れの会も手配していた。
友人たちの多くはお嬢様コースをたどってきた人たちで、やはり皆仕事バリバリで素晴らしく独立している。

姪のおかげで本当に荷が軽くなって、カレーの後もケーキやゼリーやどんどん出すとパクパク面白いように食べる。
若さと元気さが私を楽しくさせてくれた。
なにをどうして良いか途方にくれていたので大いに助かった。
けれど、本人に能力がない人で身内もいない人が一人遺されて、あの銀行の冷たい対応をされたら、なにをしてよいかさっぱりわからないと思う。
他の銀行に口座を移し替えてやると、深く心に復讐を誓った。
もっとも私の貯蓄額では、天下のM銀行には痛くも痒くもないと思うけれど。
けれど雨粒が岩をも穿つかもしれない。





















2 件のコメント:

  1. 晴れではなく雨の日に傘を「どうぞ」と貸してくれる銀行が
    もしもあったら、是非教えて欲しいもんだ。

    返信削除
  2. あはは、ないない!
    むしろ傘を売りつけられるでしょう。

    返信削除